車載メモリ:1種類で足りるのか?

「自動運転車により、運転とは別の部分でメモリに対する需要が増えることが予想できます」と、著名な発明家でありRambusのシステム・ソリューション担当VPであるSteven Woo氏は述べています。Woo氏は、コストとスピードの点からDRAMが論理的な選択であるものの、他の種類のメモリにも可能性があるとしています。

では、それはどのようなメモリなのでしょうか?

自動運転とそこで求められるメモリについては多く取り上げられていますが、メモリを必要とする車内のその他のシステムについてはほとんど論じられていません。自動車には次の4つの分野でメモリが使用されており、メモリに求められることはそれぞれ異なります。

  • • パワートレインシステム:極限温度(-40℃~125℃)で動作する能力を有し、コード保存に信頼がおけるNORフラッシュが、パワートレイン向けのメモリです。パワートレインに使用されるメモリは、従来型エンジンを強化し、電気自動車(EV)、ハイブリッドカー(HEV)、プラグインハイブリッドカー(PHEV)といった新タイプの自動車を実現しています。また、NORフラッシュは、トランスミッションのシフト制御、スタート/ストップ、そして高度なサーマルスキームを改善します。
  • • 通信システム:2つのテクノロジーを1つのパッケージにまとめ、スペース上の厳しい制約による要件と通信モジュールのメモリ要件を満たすマルチチップパッケージ(MCP)。通信システムに使用されるメモリは、無線リンクまたは統合されたトランシーバーを介して消費者のスマートフォンを活用し、「ハンズフリー」操作を統合します。
  • • インフォテイメント/クラスタシステム:インフォテイメント/クラスタのニーズを満たすためには、これらのシステムに含まれる用途が多様なため、DRAM、NORフラッシュ、マネージドNAND、MCPがすべて必要です。eMMC端末は多くの場合、ストレージ(連絡先、地図、その他のメディア)に使用されます。また、業界トップレベルのLPDDR4端末は、現代の車で使用できる高解像度の動画に関連して必要な帯域幅に対応するためには必要不可欠です。NORフラッシュは、例えば速度、暗視補助、詳細なナビゲーションなどの適切な情報を運転者が道路から目を離さないようにフロントガラスに表示するなど、運転者のための幅広い情報を可能にします。
  • • 先進運転支援システム(ADAS):インフォテイメント/クラスタと同様に、先進運転支援システム(ADAS)に求められる要件をすべて満たすためには、DRAM、NAND、NORフラッシュ、MCPのすべてが必要です。これには、定速走行・車間距離制御装置(ACC)、車載暗視システム、交通標識の検知、車線逸脱警告、駐車アシスト、バックアップカメラ、衝突回避、電動自動ブレーキ、スマートヘッドライトなどの幅広い機能があります。感知、認知、行動というADASの3つのステージに関連する幅広いコンピューティングパフォーマンスにより、このシステムには最高性能のDDR3メモリの採用が必要となります。また、ADASが自動運転に向けて進化するにつれ、システム要件としてさらに高いメモリ帯域幅が求められるでしょう。

マイクロンは、自動車のOEM各社、チップセットベンダー、ティア1ベンダーと25年にわたり密接に協働してきました。マイクロンのDRAM、MCP、NAND、NORフラッシュはすべて、様々な形で自動車に使用されています。マイクロンには、このようなそれぞれの用途に対するニーズを満たすためのメモリソリューションがあります。詳しくは、マイクロンの車載向けメモリソリューションのページをご覧ください。

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