車内インフォテインメントシステムの発展 (ブログ4シリーズ中のパート1)

著者: Michael Burke

今日私たちが知っている車内インフォテインメントシステムは、運転中に楽しみたい、繋がっていたいというドライバーの願望が88年の歳月をかけて発展してきた結果です。全ての放送技術における発展のように、車内のエンターテイメントも一般的なラジオ放送を消費者に提供するところから始まりました。歳月が経ち、より個人に特化したエンターテイメントが、車載メディアおよび後にはサブスクリプション型のコンテンツサービスへと形を変えて発展しました。

幾分か並行してGPSナビゲーションが誕生し、初めは軍事用アプリケーションとして、やがて消費者層へと展開していきました。ここでもドライバーの利便性における願望が、技術を車にもたらす結果となりました。その技術の発展は非常に限られた機能性から始まりました。やがて様々な種類のデータストレージが、ナビゲーション機能に必要な車載ストレージとして展開されるようになりました。マッピングのプロトコルの標準化により、機能性が改善し、より広範で一貫したアプリケーションが可能となりましたが、当時販売されていた莫大な量の車載データおよびデータストレージリソース(ハードドライブ、CD-ROM、DVD)は設置が厄介で高額で、メンテナンスが困難でした。これらのシステムを展開していた初期では、エンターテイメント用のシステムとは別に設置されていました。またあるケースでは、ナビゲーションメディアを機能させるために物理ドライブ内に設置されていなければならなかったため、一つはエンターテイメント用、もう一つがナビゲーション用という形でメディアの差込口が2 つありました。

GPSが開発されている間、自動車の設計者は車両情報を無線で共有し、ハンドルなどから無線を操作できる能力を改善するため、コントローラーエリアネットワーク(CAN)やローカル相互接続ネットワーク(LIN)などといった車内通信システムの使用を進化させていました。

これはまた、画面ベースによる初めてのインフォテインメントシステムの開発でした。40年前、自動車設計者たちが、画面、音声、および接触インターフェイスの実験を行い、1986年に自動車生産で展開された初めての画面ベースのインフォテインメントシステムとなりました。機能はラジオ機能とCANバスから得た車内情報が組み合わさったもので、ナビゲーションは含まれていませんでした。これらのシステムの実行の初期段階では、信頼性における課題および厳しい批判がありましたが、それらはエンターテイメントシステムの開発には必須のものでした。

計算能力および画面技術の発展-マルチタスクなオペレーティングシステムの導入および大容量で費用対効果のある、ソリッドステートメモリソリューションの可用性が組み合わさった技術-により必要なサービス全てを、費用対効果があり柔軟性のある一つの製品(今日私たちの知るIVI)に統合するきっかけを創出したのは、2000年代初期以降でした。

I. 今日の自動車空間

電子コンテンツにおける自動車市場は継続して拡大しています。機械システムが置き換わり電子システムへと向かっている今-また、それが基本的な自動車機能の中心となっている今-温度拡張のニーズ、高度な信頼性、および長い製品寿命における要件といったこれまでの課題は、より厳しくなった安全認証、データセキュリティ要件、また車の寿命にわたる厳格なデータ整合性の懸念により、さらに増加しています。ISO26262などの規格に対する認証要件はより当然となってきています。

IVI分野も例外ではありません。IVIは車両情報における主要なインターフェイスとなりつつあります—これはドライバーの安全に必要不可欠なものです。IVI はドライバーの注意散漫および眠気の検知、サラウンドビュービデオ、インテリジェントバックミラー、車両およびユーザーデータの収益化、コネクテッドサービスおよびインフラ接続等のための主要プラットフォームとなっていくことが期待されています。

拡大しているIVIの機能性における需要に対応するには、非常に拡大しているメモリ要件に加え、システムの計算能力の増大を要するということは明らかです。これらのシステムが、現在発展している自動車の電動化に適用されることで、電力管理の重要性は高まるでしょう。コネクティビティを拡大するには、基本的なハードウェアベースのセキュリティ戦略が必要となります。

典型的なIVI プラットフォームメモリの要件は以下となります:

  • 不揮発性メモリ(32~64GB eMMC ナビゲーションおよびスピーチデータベースによる)
  • DRAM (2~4GB、通常DDR3 – 1066)
  • メディア更新用の補助SDカード

ブログのパート2では、IVIシステムの現時点での詳細な分析に関して説明します。

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