Micron 7400 SSD: 需要が高まるデータセンター向けのソリッドステート・ストレージ

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データセンターのワークロードは絶えず進化しています。人工知能 AI は、わずか数年のうちに研究トピックから価値の高いデータセンターのワークロードに急速に統合されるようになり、この2年間でAIプロジェクトの計画は 5倍にも増えました*1

さまざまなワークロードで利用され、ヘテロジニアス・コンピューティングの利用規模も広がっています。IEEEは最近発行したホワイトペーパーで、「長い間世界中でトップレベルのスーパーコンピューターを支えてきたヘテロジニアス・コンピューティングのアーキテクチャが、今では業界全体にわたって幅広く採用されるようになっている」と述べています*2

SSD当たりの容量は増大の一途をたどり、市場調査会社のForward Insightsによると、エンタープライズ向け PCIe SSDの平均容量は、今後5年間 2020年から 2025年) 70%超増加し、6,403GBになると予測されています*3

Forward Insightsはこのレポートで、フラッシュに最適化されたエンタープライズ & データセンター向けSSD フォームファクター EDSFF E1E3が、エンタープライズ SSDフォームファクター全体の中で大きな割合を占めるようになる 2025年までに 16% とも予測しています。M.2U.2など従来のフォームファクターの需要はこの期間に徐々に低下していきますが、依然としてこのSSD分類の大部分を占めることに変わりありません。つまり、M.2 U.2からEDSFFフォームファクターへの移行には、データセンターの設計者にとって柔軟性が欠かせない要件となるということです。

インテリジェント・エッジの増加に伴い*4、企業はデータが生成される場所にできる限り近いところで収集と分析を行うだけでなく、効率化、コスト削減、柔軟性とモビリティの向上など、クラウド・アーキテクチャの利点*5 も活用するようになっています。こうした動向に対応するには、エッジ・ツー・クラウドの需要の拡大に対応できる柔軟性に優れたSSDが必要です。

このように多くの進歩が続く中でも、やはりさまざまな課題はあり、セキュリティは企業にとって最大の懸念事項です。2021年上半期だけでも、データ漏えいの被害を受けたレコードは188億件にも上ります*6。製品ライフサイクル全体にわたってエッジ・ツー・クラウドのインフラストラクチャーを保護するには、拡張性とコスト効率に優れた全く新しいシンプルな手段が必要です。

増大している現在のニーズだけでなく、将来的な要件にも対応するには、ストレージの進歩が欠かせません。この課題の多い状況で成長を続けるには、柔軟性、パフォーマンス、セキュリティの3つを備えたストレージ・ソリューションが求められます。

マイクロンでは、この 3つの要件すべてを満たす、NVM Express™ NVMe™ 対応のMicron® 7400 SSD を開発しました。現行のサーバーに限らず将来的なニーズにも対応できる、ワークロードに適応するパフォーマンスとデータ・セキュリティが強化されたストレージです。

設計にフィットする柔軟性

Micron 7400 SSD は、データセンター向けに世界で最も広範な SSD 製品ポートフォリオ*7 を提供します。U.3M.2E1.Sのフォームファクターを用意し、高まる電力要件、温度要件に対応するよう設計されています。容量は400GB7.68TB と幅広く、大容量ストレージ・アプリケーションによるブートをサポートする、厚さ7mm 15mm 2 タイプを揃えた唯一*8 PCIe Gen4接続 U.3 フォームファクターのほか、サーバーブート用途に特化して設計された電源喪失保護機能を搭載した唯一*8 PCIe Gen4接続M.2フォームファクター 22x80mm もあります。

画像はすべてイメージであり、実際の縮尺とは一致していない場合があります。

フォームファクター 特長 容量範囲
E1.S クラウドや1U向けのパフォーマンスに特化した設計に最適。E1.Sは厚さ 5.9mm、15mm、25mm で多数の容量オプションがあり、プライマリー・データ・ストレージ向け。 800GB
to
3.84TB

5.9mm

15mm

25mm

フォームファクター 特長 容量範囲
U.3 既存のホットスワップ機能を利用している標準的なサーバー向けに設計。U.2下位互換性を備え、2種類の厚さのデザイン (7mm と 15mm) を用意。 800GB
to
7.68TB

7mm

15mm

フォームファクター 特長 容量範囲
M.2 システムブート用の基板実装型ストレージ (超コンパクト・データ・ストレージにも分類可能)。電源喪失保護機能を搭載したM.2フォームファクター (22x80mm) SSD など*9。9 400GB
to
3.84TB

22 x 80mm

22 x 110mm

 

拡張可能なPCIe Gen4パフォーマンス

Micron 7400 SSD はPCIe Gen4ネイティブで、PCIe Gen3下位互換性も備えているため、PCIe Gen3 サーバーとPCIe Gen4サーバーで使用できます。Micron 7400 SSDは、この上位互換性と下位互換性により、Gen4へのスムーズな移行が可能です。すべてのMicron 7400 SSD製品がGen4とGen3のプラットフォームで動作するため、調達とサポートの負担が軽減されます。

Micron 7400は必要なパフォーマンスと拡張性を備えています:

2 のスループット: 前世代のデータセンター向けNVMe対応SSD (Micron 7300 SSD) との比較

128 の NVMe ネームスペース: 可能な設定を最大化

Gen4: PCIe Gen4ネイティブでPCIe Gen3の完全下位互換性を備えているため、データセンターの移行が容易

極めて価値の高い資産を守るセキュリティ*9

最先端のセキュリティを装備したMicron 7400 SSDは、セキュリティに関するマイクロンの専門知識を活かし、データを安全に保護する包括的な機能セットを提供します。すべてがハードウェアによるパフォーマンスです。

ハードウェア・セキュリティの安全地帯
セキュリティ処理専用のハードウェアが実現する物理的な隔離により、新たなレベルで鍵管理が保護されます。 
署名付きのファームウェア・バイナリー
ファームウェア更新イメージはマイクロンが署名し、Micron 7400 SSDによって照合することで、確実にマイクロンが認証したファームウェアのみがロードされます。
暗号の消去 / サニタイズ
の不正利用を防ぎます。現時点で既知のほぼすべての復号技術でもデータは解読できません。
安全なネームスペース
TCG Opalバージョン 2.0では、ネームスペースとネームスペース内の LBA範囲をロックする標準規格を定義しています。仕様はこちらからダウンロードできます。

 

OCPに対応したマイクロン初のSSD

Open Compute Project (OCP)が開発・公開している仕様により、活発な標準化エコシステムが形成されています。このエコシステムにより、クラウドから分散型エッジまで、最新テクノロジーの導入に伴う複雑さが解消され、市場投入までの期間が短縮されます。

マイクロンは、数十年にわたってこのような業界標準に貢献してきました。今後も世界中の迅速なイノベーションの基盤として、こうした標準化をサポートしていきます。Micron 7400 SSDは、一部のOCP 導入*10 向けに設計されたマイクロン初のSSDであり、EDSFFフォームファクターで提供されます。

まとめ

Micron 7400 SSDの発表と共に、NANDにおけるリーダーシップ、コントローラー設計、DRAM の専門知識、世界中のカスタマーラボ、世界レベルのサプライチェーンと製造体系といった、マイクロンの持つすべての強味を、データセンター向け SSD の開発に注いでいます。

マイクロンのこれまでのイノベーションとテクノロジー・リーダーシップに基づいて設計された Micron 7400 SSDの発売により、データセンター・ワークロードの進化に伴い高まるニーズに応える柔軟性、パフォーマンス、トップレベルのセキュリティが実現します。

詳細情報:micron.com/7400 を参照してください。

 

1 Gartner AI and ML Development Strategy(Gartner、2019年7月) https://www.gartner.com/en/newsroom/press-releases/2019-07-15-gartner-survey-reveals-leading-organizations-expect-t

2 Heterogeneous Computing Systems for Complex Scientific Discovery Workflows https://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/9474061

3 Forward Insights 調査レポート「SSD Update Q3/21」

4 What is edge computing? Here's why the edge matters and where it's headedhttps://www.zdnet.com/article/where-the-edge-is-in-edge-computing-why-it-matters-and-how-we-use-it/

5 14 Incredible Benefits of Cloud Computing for Businesses https://www.techfunnel.com/information-technology/benefits-of-cloud-computing/

6 Data breaches in the first half of 2021 exposed 18.8 billion records https://www.securitymagazine.com/articles/95793-data-breaches-in-the-first-half-of-2021-exposed-188-billion-records

7Micron 7400 SSD とその他の入手可能な市販のデータセンター向け NVMe™ 対応 SSD との比較に基づく記述。Micron 7400は7つのフォームファクターを用意し、容量は400GB~7.68TBの範囲で、厚さ 7mmと15mmの U.3 として提供されます。また、サーバーブート用途に特化して設計された電源喪失保護機能搭載の唯一のPCIe Gen4接続M.2 フォームファクター (22x80mm) です。

8 製品発表時点でのMicron 7400 SSDとその他の入手可能な市販のデータセンター向けNVMe™ 対応SSDとの比較に基づく記述。

9 あらゆる条件下で絶対的なセキュリティを提供できるハードウェア、ソフトウェア、システムはありません。マイクロンは、記載したセキュリティ機能のいずれかを組み込んだ製品を含め、いかなるマイクロン製品の使用から生じるデータの損失、盗難、破損についても一切責任を負いません。すべての製品ですべての機能を利用できるわけではありません。

10Micron 7400 SSDは、Open Compute ProjectのNVMe Cloud SSD Specification 1.0aのほとんどの要件 (すべてではない) に準拠しています。詳細については営業担当者までお問い合わせください。

すべての記述は、公開日時点で有効な情報です。

 

Picture of James Slattery

筆者経歴

ジェームス・スラッタリー(James Slattery)は、NANDとストレージの業界で20年のキャリアがあります。2014年にマイクロンに入社して以来、データセンター向けSSD製品の計画、戦略、ビジネス開発を指揮してきました。米ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院でMBAを取得しているほか、ジャズ演奏と音楽でそれぞれ修士号と学士号を取得しています。
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