デザインツール
アプリケーション

良い社会に向けて次世代AIを進歩させる

ディー・ムーニー | 2019年9月

事業の世界では、人工知能(AI)のメリットは無限のように思える。マイクロンギブズでは、AIが教育、地域、世界全体をも変革する可能性があると考えており、そのような機会が現実のものとなるように、主要な助成金やパートナーシップを通じて尽力しています。

これが私たちの「アドバンシングキュリオシティ」助成金プログラムの動機です。2018年に開始し、優れた活動を通じて社会にメリットをもたらす人工知能を取り入れたプロジェクトに100万ドルを授与しました。このプログラムを通じて私たちは、数多くの大学や非営利団体がインスピレーションあふれる活動を続け、安全、セキュリティ、プライバシーを確保しながらAIを人類に役立つ研究に活用しようとしているのを見てきました。

これほど多くの聡明で献身的な人々が、この強力なテクノロジーが人類に貢献できる新たな方法を探求しているのは、心強いことです。注目すべき、価値のある活動が見られます。そのため、第2弾として米国で50万ドルの助成金を提供することをここに発表します。

この助成金は、下記4つのAI研究の有望な前途を支援するものです。

  • テキサス大学オースティン校(UT-Austin)のプロジェクトは、AIを使って誤情報のデジタル拡散に対抗しています。研究者たちは、ネット上に拡散する有害な偽情報の例を検証し、プロトタイプアプリケーションを開発しています。このプロジェクトはマイクロンギブズから15万ドルが授与されました。
  • カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の大学院生は10万ドルが与えられ、AIにおけるバイアスと闘い、専有情報を危機にさらすことなく機械学習をより透明化する方法を研究します。
  • ワシントン大学の学生は、社会問題をデータ集約的な方法で考察し、実践的なソリューションを見出すプログラムに参加できます。このプログラムは、AIの実践的なエクスペリエンスを提供するとともに、有益な研究を生み出します。マイクロンは、少数派や不利な立場にある人々を支援することを目的とした奨学金に20万ドルを提供します。
  • 難聴者であるユーザーは、聴覚インターフェースに基づく多くのAIアシスタントテクノロジーから取り残されてきました。ロチェスター工科大学は、よりインクルーシブなAIアシスタントテクノロジーを開発するプロジェクトを支援するため、5万ドルが授与されます。

これらの価値あるプログラムは、アドバンシングキュリオシティ助成金の初回受賞者である、AI4All、バークリー人工知能研究所、スタンフォード精密医療統合診断センターに続くものです。

AIはマイクロンの事業にとって極めて重要であるとともに、私たちはこのテクノロジーの責任ある研究と利用を促し、優秀な人材をこの業界に導く必要があると考えています。アドバンシングキュリオシティ助成金は、才能ある多様な若者をこの業界に引きつけると同時に、この業界、地域、人類全体にメリットをもたらすブレークスルーを後押しするものです。

私たちは、助成を受けたすべての研究者による研究の進歩を楽しみにしています。マイクロンギブズは、これらの活動やそれらが生み出す目覚ましい成果を引き続き支持していきます。

ご期待ください。

マイクロン財団エグゼクティブディレクター

Dee Mooney

ディー・ムーニーは、マイクロン財団のエグゼクティブディレクターを務めており、マイクロンとマイクロン財団の慈善活動を統括するMicron Givesプログラムを主導しています。マイクロンとそのチームメンバーは、Micron Givesプログラムを通じて世界中で社会貢献を行っています。そのための活動として、マイクロンでは、社会的に恵まれない人々への公平な機会の創出、地域のエコシステムの活性化、STEM教育の提供拡充に取り組んでいます。