紹介されている写真には、ロイヤルブルーのドレスと黒いブレザーを着て、手に黄色のテニスボールを持って立っているハーベン氏が写っています。彼女の盲導犬はボールを見つめて、彼女がボールを投げて遊んでくれるのを待っています。天気は晴天です。彼女と盲導犬は、所々茶色い土が混じった緑の芝生の上に立っています。写真の背景は水で、上部3分の1の部分で境界線がぼやけています。
マイクロンは、インクルーシブな職場がイノベーションと創造性を生み出すと考えています。そのため、Capable従業員リソースグループ(ERG)は、ハーベン・ギルマ氏を招待し、自身の体験をチームメンバーに伝えてもらいました。ハーベン氏は、ハーバード大学法科大学院を卒業した初の盲ろう者であり、強力な人権擁護者で、特に障がい者コミュニティの人々の人権を擁護しています。彼女のウェビナーは、私たちが半導体業界、事業活動、地域社会、製品においてインクルージョンの力を引き出すために必要な理解と共感を深めるのに役立ちました。
イノベーションがコミュニケーションを育む
テクノロジーとイノベーションがハーベン氏に力を与えています。彼女のコミュニケーションプロセスを例に見てみましょう。まず、タイピストがマイクロンのモデレーターの音声と、マイクロンの社長兼CEOであるサンジェイ・メロートラの歓迎コメントを文字に起こします。次に、ハーベン氏は入力されたコンテンツを点字で読みます。彼女は見ることも聞くこともできませんが、触覚は優れています。ハーベン氏は、自身の論理的思考を使用して、この素晴らしいコミュニケーションシステムを開発しました。
彼女は次のように述べています。「誰かにこうしろとは言われたわけではありません。音声情報と視覚情報を利用できるようにする革新的な解決策を私自身が考え、その戦略を練る必要がありました」
インクルージョンは選択肢
あらゆる能力を尊重するインクルーシブな環境を構築するには、労力と計画が必要です。ハーベン氏は、思い込みが障壁となることを改めてチームメンバーに伝えました。
彼女はこう述べています。「依存型と自立型の2種類の人間がいるという思い込みがありますが、これは真実ではありません。私たちは全員、互いに依存し合っているのです」。彼女は、私たち全員が解決策の一部になれるのだということをチームメンバーに再認識させてくれました。「インクルージョンは選択肢です」とハーベン氏は言います。「インクルージョンに配慮した仕事をする場合、周りの人にその手本を示すことになります。その目標は、いつの日か、動画から製品まですべての仕事で誰もがインクルージョンを実践する世界を実現することです。そうすることで、すべての人に完全なアクセシビリティが提供されるのです」
ハーベン氏は、アクセシビリティへの投資は企業に多大な利益をもたらすと述べています。例えば、企業は自社のメッセージに対して幅広い層の聴衆を得られます。6,000万人以上のアメリカ人が障がいを抱えていますが、こうした人々は、アクセシビリティがないことにより、興味をそそられる可能性のあるコンテンツから除外されています。また、ハーベン氏は、アクセシビリティのあるデジタルコンテンツは見つけてもらいやすくなるとも指摘しています。
マイクロンのチームメンバーは、ハーベン氏が逆境の中でどのようにモチベーションを維持しているのか、面接プロセスを障がいのある候補者にとってよりインクルーシブな体験にするために採用マネージャーができることは何かなど、示唆に富んだ質問をしました。ハーベン氏はその回答の中で有益なアドバイスを提供しました。全員が理解を深め、インクルーシブな職場に貢献する方法を学ぶことができました。
マイクロンはインクルージョンを選択
マイクロンは、全チームメンバーにとってのアクセシビリティの向上に向けて、前進を続けています。例えば、聴覚障がいや難聴のあるチームメンバーのために、Zoomミーティングに字幕を追加しました。マイクロンのCapable ERGは最近、コンピューターのカラーフィルターを調整してコントラストを改善する詳しい手順ガイドを公開し、色覚障がいのあるチームメンバーが画面を見やすくできるようにしました。
このような取り組みにより、マイクロンは障がい平等指数で100点満点中80点を獲得しました。このスコアにより、障がい者のインクルージョンにおいて最も働きやすい職場リストにランクインしましたが、私たちにできることはまだ多くあります。2022年度は、個人がデジタルコンテンツに確実にアクセスできるようにすることで、会社のアクセシビリティを向上させる予定です。こうした取り組みの一環として、福利厚生のインクルージョンを全世界で評価し、求職者に対しては面接の際に配慮を要請する選択肢があることを通知します。
また、マイクロンは、米国企業および多国籍企業500社以上が参加し、障がい者の社会的価値や経済的価値の実現に取り組む連合組織であるThe Valuable 500とも提携しています。さらに、マイクロンは最近Disability:INのコーポレートパートナーとなり、約300社の企業と共に障がい者のインクルージョンと平等の実現を目指すこととなりました。