Micron Givesのボランティアが世界中の学生にSTEM教育を届ける
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより引き起こされた様々な困難に屈することなく、Micron GivesはSTEM教育の提供を続け、2020年8月から2021年7月まで、世界各地(台湾、日本、イタリア、上海、米国)の2,500名以上の学生に科学・技術・工学・数学の学習機会を提供しました。
マイクロンのSTEM教育プログラムは、あらゆる学年の児童・生徒・学生を対象に、ワクワクするような機会を作り、STEM領域の楽しく、魅力ある世界を紹介することを目的としています。私たちは学生にSTEM関連科目(特に半導体製造に関連するもの)を好きになってほしい、そして願わくは、社会人になった時のキャリアにつながるような情熱を育んでほしいと思っています。将来どうなるかは誰にも分かりませんが、マイクロンのプログラムに参加した聡明で好奇心旺盛な学生のうち何人かは、もしかすると数年後、聡明で好奇心旺盛なマイクロンのチームメンバーになっているかもしれません。
Micron Givesが世界各地で行ったSTEM教育プログラムの代表的なものについて、以下概要をご紹介します。
ハイテク分野でのジョブシャドーイングプログラム
マイクロンが長年実施しているジョブシャドーイングプログラムは、学生たちが半導体業界でのキャリアについて学ぶプログラムで、今年は新型コロナウイルスの感染予防のためオンライン開催になりました。350名以上の学生がさまざまなアクティビティに参加して、半導体業界について学びました。学生は自分が選択したキャリア領域のチームメンバーと相互にやり取りしながら、その分野の仕事に就くために必要なことを知っていきました。さらに、学生には、キャリアや高等教育に進むためのリソースも紹介しました。
こういったプログラムは、サポートがなければ実現しません。今回は、複数の米国サイトから80名以上のマイクロンのボランティアが協力し、開催を実現してくれました。彼らが見せたメンターシップとロールモデルは、米国中から参加した学生に影響を与えました。バーチャル形式としたことで、より多様な学生が参加できるようになり、女子が34%を占めたほか、少数派グループと恵まれない環境のグループの生徒が前年より増加しました。
皆さんからお寄せいただいたフィードバックでも、こうしたプログラムの重要性が浮き彫りになっています。ある参加者の親からは次のようなフィードバックがありました。「息子は、これまであまり考えたことのなかったタイプのキャリアについて、多くの良い情報を新たに得ることができました。息子にとって大変貴重な経験となりました。皆様、本当にありがとうございました」
Girls Going Tech
マイクロンのグローバルプログラム「Girls Going Tech(GGTech)」は、マイクロンのSTEM分野で働く女性から直接学びつつ、楽しみながら実際に体験できる様々なアクティビティを通してSTEMの概念を知る機会を女子学生に提供するものです。
米国、台湾、日本で、Girls Going Techのイベントが開催されました。
米国では、6つの州から250名を超える女子学生が今年のバーチャルイベントに参加しました。マイクロンのチームメンバーによるボランティアがここでも力となり、50名のチームメンバーがこのプログラムに時間と専門知識を提供してくれました。加えて、米国の参加者の40%が、恵まれない環境のグループの学生でした。
台湾では複数のGGTechイベントを開催し、学生230名超、ボランティア23名が参加しました。日本のGGTech開会イベントには学生52名、マイクロンのボランティア3名に加えて、広島大学の学生18名もボランティアで参加しイベントの成功に貢献してくれました。
Women in Technical Careersのイベント
Women in Technical Careers(WITC)は、第9学年から第12学年までの女子学生を対象として、気軽で双方向的なキャリアについての情報交換を行える場を提供します。キャリアを紹介するのは、マイクロンのさまざまなSTEM領域で働く女性たちです。WITCのイベントではQ&Aセッションに重点を置いていて、高校でどの授業を選択すれば良いか、大学はどうやって選べば良いか、あるいは、STEMキャリアで最も大変なのはどのようなことか、といった幅広いテーマを取り上げています。8つのイベントに米国の3つの州から計76名の生徒が参加し、マイクロンから25名のボランティアが協力して開催されました。
マイクロンTech Camp
今年のマイクロンのTech Campは参加者が増加し、15の州から400名以上の中学生が参加しました。34%が女子で、少数派グループや恵まれない環境のグループからの参加者が50%を超えました。2年目の今年は4週間のキャンプがバーチャル開催となったため、バーチャルでも実際にSTEMに触れる体験ができるように、参加者には教材を郵送しました。インターン40名を含む総勢140名のマイクロンのチームメンバーがボランティアでTech Campをサポートし、自らの時間とエネルギーを注いでキャンプを成功させてくれました。キャンプ期間中は、マイクロン社長兼CEOサンジェイ・メロートラが毎週、基調講演を行いました。
ここでも、いただいたフィードバックはポジティブなものばかりでした。参加者の親は、自分の子どもが夏のアクティビティに積極的に参加する姿を見て大変喜んでおり、お礼のメッセージを送ってくださいました。1つ、ご紹介します。「このキャンプは、素晴らしかったです。息子は、このキャンプが夏休み中毎日やっているなら毎日でも喜んで参加するのに、と言っていました。ありがとうございました!」
地方におけるSTEM
チームメンバーによるボランティアのおかげで、週に1回または2週に1回のペースで、アイダホ州の2つの地方コミュニティの学生にSTEMのバーチャル授業を届けることができました。この2つのコミュニティは、対面式の支援イベントに参加するのが難しい遠隔地にあります。バーチャル形式にしたことで(そしてボランティアの協力で)、今回の授業を体験してもらうことができました。
26のバーチャルセッションに計85名の学生が参加し、12名のチームメンバーがボランティアで協力しました。参加者の半数が女子で、恵まれない環境のグループからの参加者が100%でした。つまり、遠隔地の学校、あるいは、社会経済状況が厳しい地域の学校の学生たちだったということです。また、全体の30%がSTEMにおいて少数派グループに属する学生でした。
その他のイベント
ほかに、2つのイベントが台湾で実施されました。マイクロンのScience Winter CampとScience Fun Fairです。1月のWinter Campには、学生120名、マイクロンのボランティア3名が参加しました。4月のScience Fun Fairでは、30名のボランティアが用意した20のサイエンスブースを、800名以上の学生が楽しみました。
イタリアでは、「STEAM Beyond Borders and Barriers(国境と障壁を超えたSTEAM)」というチャレンジをマイクロンが進行しました。このチャレンジでは、中等教育機関4校の40名の学生がミラノ工科大学と協力し、次世代の発明家に刺激を与えながら自分たちのコミュニティに今後利益をもたらす2つのプロジェクトに取り組みました。この協力により、バーチャル技術博物館が制作されたほか、歴史的、科学的に重要な地域のバーチャルツアーが体験できるダウンロードアプリが開発されました。マイクロンのチームメンバーは、この2つのプロジェクトでメンターやアドバイザーを務めました。
マイクロン上海では、7年生の団体をサイトに招き、チームメンバーによるSTEMアクティビティを実施しました。LEDライトが付いた回路を組み立てた学生たちは、LEDで「Love Micron」という灯りが点いた時にはとても喜んでいました。携帯電話を分解して内部のテクノロジーを観察する別のアクティビティでは、エンジニアが携帯電話の簡易試験のやり方を見せ、携帯電話の主な部品を説明しました。
世界各地で実施しているマイクロンの各STEMプログラムは、当社サイトの地域コミュニティにSTEM教育支援イベントを提供してきた豊富な実績があります。バーチャル形式に切り替えたことで、リーチできる学生の数が増えただけでなく、これまでこのような体験機会に参加できなかった学生にもリーチできるようになりました。多様な経験はイノベーションに貢献すること、そして、イノベーションはすべての人々が持てる能力を存分に発揮するきっかけとなることを、私たちは知っています。