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マイクロン、高性能メモリ戦略の変化に言及

アンドレアス・シュラプカ | 2018年8月

ハイブリッドメモリキューブチップ

先週、マイクロンは高性能メモリソリューション戦略の変更を発表しました。ハイブリッドメモリキューブ(HMC)から、次世代高性能コンピューティングおよびネットワークソリューションに焦点を移します。

テクノロジーリーダーとして、従来マイクロンは類似企業とパートナーシップを結び、高性能メモリソリューションを開拓してきました。このようなパートナーシップでは、共同体として新たなアイデアを生み出すために、技術的なノウハウや市場の理解が必要です。ハイブリッドメモリキューブ(HMC)は、マイクロンの創造性、熱意、努力の良い例であり、規制の高性能メモリの提供を実現しました。

HMCは、SERDESのようなテクノロジーを採用し、多くのアプリケーションで価値が置かれてきたパケット転送プロトコルを活用するという新たな発想を代表するものでした。メモリソリューションを導入してパフォーマンスを実現するという点で、真に斬新なものでした。

HMCの成功は、さまざまなテクノロジー業界全体での幅広い採用により明らかです。これには以下が含まれます。

  • Square Kilometer Array(SKA)プログラムを実例とする、データサイエンスの未来的アプリケーション
  • 富士通(PRIMEHPC FX100)などの企業の比類ない高性能コンピューティング(HPC)ソリューション
  • ジュニパーやその他ネットワーク顧客の高性能ネットワークルーターおよびデータセンタースイッチで400G以上を実現

HMCの有効化では、それを支えるエコシステムの開発が必要でした。ハイデルベルク大学のような学術研究機関がopenHMC IPを開発し、FPGAベースの設計を現実のものにしました。業界リーダーのコラボレーションにより、オープンなハイブリッドメモリキューブ・コンソーシアム(HMCC)を通じてHMCの複数の仕様を共同開発しました。このチームワークとエンゲージメントにより、創造性を活用して、将来の市場の要件を解決する新たなテクノロジーの実現を続行していきます。

現在、HMCの成功を主導したプロジェクトが成熟しつつある中、マイクロンは次世代の高性能コンピューティングおよびネットワークソリューションのニーズに目を向け始めています。引き続き、従来のグラフィック市場を超えて優れたグラフィックスメモリ製品ライン(GDDR)を活用し、高度なパフォーマンスアプリケーションについて、マイクロンは最近公表したHBM(高帯域幅メモリ)開発プログラムに投資しています。

テクノロジーでリーダーとなることはマイクロンの理念であり、HMCCのようなコンソーシアムに関与することは私たちの企業文化に深く浸透しています。このような探索的な取り組みは、私たちの学びを深め、顧客の最も重要な課題に対するソリューションを探求することで、顧客との深い関係を醸成しています。

マイクロンのロードマップ(マップ)の次の展開に関する発表に引き続きご注目ください。

CNBU、ネットワーキング担当ディレクター

Andreas Schlapka

アンドレアス・シュラプカ博士は、マイクロンテクノロジーのコンピューター処理とネットワーキングビジネスユニットのネットワーキング担当ディレクターです。2009年にマイクロンに入社し、ネットワーク事業セグメントに関連する戦略的活動や運用活動を世界規模で管理する責任を担っています。マイクロン入社前は、Qimonda AGではPCメモリのグローバル製品マーケティングの責任者を務め、Infineon AGでは様々な管理職を歴任していました。ミュンヘン工科大学で物理学の博士号を、ヨーク大学で物理学の修士号を取得しています。