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コラボレーションの力と刺激的な時代の到来

ライアン・イノウエ | 2025年2月

サプライチェーンは本質的には最適化のパズルの集合体です。私はこれを好きになり、よく理解するようになりました。この業界で長く時間を過ごすにつれて、いくつかの原則は共通して適用できることに気が付きました。

1つ目は、強固な基盤となる人、ツール、プロセスが揃っていることは強みである、という原則です。強固な基盤を築くには、多くの人、ツール、プロセスが必要です。これは大きな取り組みであるため、真に理解できる人はほんのわずかで、達成できる人はさらに少ないことがわかりました。しかし、私がマイクロンに入社した理由の1つは、マイクロンが自らのサプライチェーンに投資し、その強固な基盤の構築と導入に尽力している姿でした。強固な基盤のおかげで、私たちはそうした投資のメリットを拡大し、実現することができます。昨年、私たちはマイクロンの計画プラットフォームを強化し、注文約束システムを再構築してNGOP(次世代注文処理)を公開しました。私はこの1週間、プロセス内の注文割り当て変更の設計について話し合っていました。このプロセスでは、パイロットセグメントでの注文の反応時間を50%短縮できると見込んでいます。これによりMBTの取り組みを細部まで補完し、事業全体でのシステムの自動化とより円滑な調整を通じて事業価値を創出できると考えています。さらに、この変更により、事業要件や優先事項をデフォルトとして、自動化により顧客の割り当てロジックをさらに設定できるようになり、人と機械の間の境界をさらに押し広げられるようになることから、私たちの生活がより良くなり、かつ、いちだんと拡張できるようになります。現在は1つのビジネスユニットでのパイロットですが、他の事業セグメント全体への拡大が期待できることから、セールスをはじめ、すべてのビジネスユニットに適用できると確信しています。

2つ目は、エンドツーエンドの最適化は、局所的な最適化よりも大きなメリットをもたらすということです。そして、私たちが前進する中でこの原則を適用していくにあたって、業界をけん引するどの会社も、従来エンドツーエンドと定義されてきたこと、すなわち1つの会社の壁の内側にとどまることなく、最適化の範囲を拡大していくでしょう。先進的な会社であるほど、自らのサプライチェーンで広範にわたり最適化を追求し、最適化によってサプライチェーン全体でメリットを分かち合えるよう、いちだんと多くの機会を創出する必要があります。ちょうど先週、サプライチェーン担当、ストレージビジネスユニット(SBU)のリーダー、セールスのリーダーとのミーティングに参加しました。この話し合いの場は非常に刺激的でした。私たちが可能性を提案し、探る、まさにこの種のエンゲージメントへの扉を開く顧客エンゲージメントの準備を行ったのです。これは、真のサプライチェーンをさらに最適化するためのパートナーとなり、関係を強化し、共通のリソースを活用し、事業を拡大し、在庫の最適化推進による付加的なメリットを得る機会です。これにより、対応力を高め、コスト削減のメリットを共有して、私たちの事業メリットとエンドユーザーの顧客体験を促進できるのです。

これからの刺激的な1年に向けた、すばらしい幕開けでした!これらのツールを事業全体やSBUに普及していくには他にどのような機会が得られるのか、提案した顧客とのエンゲージメントはどのような成果をもたらすのか、どこまで関係を強化し、より大規模で影響力のある最適化と関係を推進できるのか、その実現が待ち遠しく思われます。

CVP, Global Supply Chain

Ryan Inouye

Ryan Inouye is the Corporate Vice President (CVP) of Global Supply Chain at Micron Technology. He has been instrumental in transforming Micron’s supply chain into a competitive advantage through innovative, people-centric strategies. Ryan’s efforts have contributed to Micron being recognized among the top high-tech supply chains globally. His leadership and expertise continue to drive Micron’s success in the semiconductor industry.