デザインツール
地域社会

将来を見据え、明るい未来を創造する

マニッシュ・バーティア | 2024年6月

マイクロンは、世界の情報活用のあり方を変革し、すべての人々の生活を豊かにするというビジョンを有しています。私たちのサステナビリティへの取り組みは、こうしたビジョンを推進するものです。その取り組みは、製品やソリューションの設計や製造に留まりません。人や地域社会、そして地球にとって有益となる長期的なサステナビリティ支援に力を注いでいます。2023年、私たちは気候変動やエネルギー消費、人権など、現代における差し迫った課題に一貫して取り組んできました。これには、サステナブルな事業推進のための同業他社やサプライヤーとの提携、地域社会と関わり、高い倫理観と誠実さを重視しながら事業を展開することが含まれます。

このような取り組みのもと、「2024年度サステナビリティレポート」と「2024年度サステナビリティ進捗状況サマリー:将来を見据える」をみなさんと共有できることを大変うれしく思います。この2つの報告書は、サステナビリティの目標に対して私たちが前進し続けていることを明確に示しています。

サステナブルな事業の推進

半導体業界のリーダーであるマイクロンにとって、同業他社やサプライヤー、パートナーと共に投資や連携を行い、温室効果ガスの排出や熱伝導流体の改善に貢献することは、サステナブルな事業を促進するうえで重要です。ほかにも、エネルギー効率プロジェクトや脱炭素エネルギー戦略の推進、新しい水質保全事業における水の再利用・リサイクル・復元、廃棄物の埋め立て処分の回避、世界拠点でのサステナブルかつ効率的な半導体製造への投資に注力しています。

加えて、新しい施設にはサステナブルな設計の採用が重要であることを、マイクロンは認識しています。2023年11月、私たちはマレーシアと台湾に最先端の組み立て・試験施設を開設しました。同年9月には、インドで新しい拠点の建設を開始しました。今年初めには、西安の組み立て・試験施設内において、新しい建物の建設に着工しました。この建物は、マイクロン初の「サステナビリティ・センター・オブ・エクセレンス」の拠点となる予定です。米国のCHIPS法の補助金支援を受けた事業拡大プロジェクトにおいては、LEEDゴールド認証に沿った設計を進めます。

チームと地域社会の構築 

公平性とマイノリティの参画、さらには私たちが共に暮らし働く地域社会への投資は、マイクロンのビジョンにとって不可欠であると考えています。マイクロンは、世界全社で人種や民族を超えた男女同一賃金および障がい者の賃金平等を維持し、米国においては退役軍人の賃金平等の約束も守り続けています。これは、他社との差別化の重要なポイントとなっています。

マイクロン財団は、STEM教育および地域支援の取り組みに1,100万米ドルを上回る投資を行いました。そのうちおよそ250万米ドルは、マッチングギフト制度を利用した従業員からの寄付でした。マイクロンの多くの従業員は、世界中でそれぞれの地域社会と関わっています。従業員のうち80%以上が地域のボランティアや寄付活動に参加しており、その活動時間は20万時間を超えています。

正しい事業運営

私たちが行う半導体製造に関する事業、それに伴う運営や調達が、マイクロンの従業員や顧客、地域社会、さらには地球に影響を与えていることを心得ています。このためマイクロンでは、事業活動および意思決定において、高い倫理観と誠実さ、説明責任の遵守を重視しています。生成AIガバナンス運営委員会を設立し、生成AIに対応できるソリューションの革新や責任ある利用を目指した監督とガイダンスを提供することで、AIが提示する新しい機会と課題に適応できるよう努めています。

この1年間、私たちはサプライヤーと協力し、新規および既存の拠点での責任ある事業活動の支援を続けてきました。また、地域の金融部門の発展を支え、事業展開地域の中小企業が資本にアクセスできるよう支援してきました。

主な実績

この1年を振り返って、私たちの取り組みを誇りに思うとともに、いくつかの重要な取り組みや進捗状況について、以下でご紹介します。

  • HBM3Eを導入したことで、競合他社のソリューションと比較して消費電力が30%削減したとお客様からご報告
  • 新たに5つの拠点でISO 50001:2018エネルギーマネジメントシステム認証を取得し、同認証を有するマイクロンの拠点は7か所に
  • サプライヤーと連携し、事業運営や調達エネルギー、バリューチェーン(スコープ1、2、3)での排出量を削減
  • マレーシアで、再生可能電力比率100%を維持したほか、世界各地で再生可能エネルギー調達のための契約を締結 
  • 人材育成の道を新たに開き、米国では新しい大学間半導体ネットワークを構築、日本では大学とのパートナーシップを締結、シンガポールとインドで覚書に調印、各種実習プログラムを実施

これらの取り組みが功を奏し、関係者や業界にプラスの変化をもたらしていることをうれしく思います。こうした重要な仕事に引き続き邁進していきたいと考えます。私たちは次世代に向けて、よりすばらしい世界を共に築いていくことができます。

詳細については、下記の2つの報告書をご参照ください。

2024年度サステナビリティレポート

2024年度サステナビリティ進捗状況サマリー 将来を見据える

Executive Vice President, Global Operations

Manish Bhatia

Manish Bhatia is executive vice president of Global Operations at Micron Technology and responsible for the company’s end-to-end operations, delivering industry-leading technology and products at scale. Manish’s scope includes fab and assembly/test manufacturing, packaging & test development, quality, supply chain, procurement, as well as information technology, smart manufacturing and artificial intelligence.