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スコット・ラング
"いろんな場所に侵入して[もの]を盗む生活からは足を洗った!私に何をさせたいんだ?"
ハンク・ピム
"…ある場所に侵入して、ある[もの]を盗んでもらいたい。"
スコット・ラング
"…なるほど。"
ペイトン・リード(監督)。(2015年) アントマン[映画]。マーベル・スタジオ
人生は芸術を模倣する?
私は何年もの間、フォームファクタの開発に携わってきました。EDSFFについては、その発端から関与しており、ストレージ市場で大きな部分を占めるまで成長する過程を見てきました。最近、EDSFFに関心が集まる主な話題は、フォームファクタの変更を伴わない新機能の追加や速度の向上についてです。なので、NANDのリリースサイクルとは無関係に容量を倍にして、容量単位のコストを下げる方法を質問されたとき、上のセリフが私の頭に浮かんだのです。新しいフォームファクタへの取り組みを始める必要を感じたのです。
真実は、お前の手に負えるものではない。
容量を倍にすることに関して言えば、いくつかの選択肢があります。表1に示すように、どの選択肢にもそれぞれトレードオフがあります。この表はすべてを網羅したものではありませんが、一定の条件が満たされるのであれば、新しいフォームファクタが最良の解決策になるという、大まかな結論が読み取れます。64のNANDパッケージと補助コンポーネント用の十分なスペースがあれば、最小のコストで実装可能です。1つのPCBと十分なスペースがあれば、熱対策が最も簡単かつ効率的になります。欠点は、新しいシャーシを備えた新しいフォームファクタが必要な点です。
俺に言ってるのか?
EDSFFに対する否定的な意見として、フォームファクタが多すぎるというのがあります。これは仕様の問題です。フォームファクタそのものがアプリケーションによって決まります。現在、3つのフォームファクタがあります。E1.S(コンピューティング/AIに特化)、E1.L(1Uストレージに特化)、E3.S(エンタープライズサーバーに特化)です。それほど広く普及していませんが、より大容量でエンタープライズ向けのE3.Lもあります。新しいフォームファクタがさらに出てくると物議を醸すことになるので、業界の支援が必要です。
見ろ、もし我々がこの大きな木ウサギを作れば…
新しいフォームファクタは、ホストシステムとデバイスとの妥協の産物です。デバイスの大きさは、前述した一定の条件を満たしている必要があります。ただし、その大きさはボックスのアーキテクチャーおよび大きさの制約に基づいて、ホストが使用できるものと適合している必要もあります。他にも、業界内での調整も必要です。ある会社の設計が他の会社のニーズを満たせない可能性があるからです。この数カ月間にわたって他の業界パートナーと協議した結果、以下の要件がまとまり、図1に示す大きさが導き出されました。
要件:
- 64のNANDパッケージ
- NVMe、PCIe、EDSFF(今までとはまったく異なるものは発明しない)
- 可能であれば、すでにあるものを活用
それは生きている!それは生きている!
私は最近、2025年5月14日に行われたOCP Storage Tech TalkのE2に関するパネルディスカッションで、このフォームファクタを発表しました(1:52:00、リンク)。このディスカッションには、Microsoftのリー・プレウィット氏、Metaのロス・ステンフォート氏、Pure Storageのピーター・チョイ氏も参加しました。このディスカッションをご覧になることを強くお勧めしますが、内容を要約すると以下のとおりです。
MicrosoftとMetaは両社とも、このデバイスの必要性と要件について述べています。さらにMetaは、あるE2システムの3D CAD画像を紹介しました。
SNIAでは、SFF-TA-1042エンタープライズおよびデータセンター2Uフォームファクタ(E2)と呼ばれる仕様の作業が進められており、現時点でバージョン0.0.2です(リンク)。目標は今夏の標準化です。
マイクロンとPure Storageは、プロトタイプデバイスを公開しました。マイクロンによる最新のプロトタイプを図2に示します。
それを作れば…
E2はやって来ます。ここ数カ月の間に、最小のコストで最大の容量を実現するにあたっての問題を解決する、という新しいフォームファクタに対するニーズは非常に明確になっています。業界が実現に向けて取り組んでいるため、近いうちに、このフォームファクタに関するニュースや発表をさらに多く目にすることになるでしょう。