自社のデータセンターのパフォーマンスと効率を高めたいと思いませんか? OCP 2.0規格と232層NANDフラッシュテクノロジーのメリットを享受したいと思いませんか? 1ミリ秒未満のレイテンシー、6x9サービス品質(QoS)、競合他社を引き離すGen4の速度を体験したいと思いませんか? 上記のどれかに当てはまるなら、世界最先端のメインストリームSSD「Micron 7500 NVMe SSD」が必要です。この記事では、高い魅力を備えたMicron 7500 NVMe SSDについて企業が知っておくべきこと、そして、企業が自社のデータセンターに導入する方法をご説明します。
Micron 7500 NVMe SSDが特別な存在である理由
Micron 7500 NVMe SSDは単なるSSDではありません。さまざまなSSDから卓越している革新的な機能とメリットを備えており、データセンターストレージのゲームチェンジャーとなる存在です。具体的な例を以下にご紹介します。
- マイクロンの業界をリードする最先端の232層NANDフラッシュを利用することで、1ミリ秒未満の優れた低レイテンシーと6x9 QoSの高性能を実現しています。そのため、データセンターのワークロードに対して信頼性の高いパフォーマンスをもたらします。
- U.3フォームファクターにより、広範なOpen Compute Project(OCP)規格に準拠しているほか、効率性とセキュリティを実現しており、OCP準拠システムとの統合と管理を簡単に行うことができます。
- 人工知能(AI)、データベース、コンテンツ配信、リアルタイムアナリティクス、ソーシャルメディア、クラウドコンピューティング、仮想化などのワークロードに優れたパフォーマンスを発揮することで、ワークロードを高速化するとともに、データセンターの潜在能力を最大限に引き出します。1
Micron 7500のOCP 2.0規格の対応状況
Micron 7500 SSDはOCP SSD 2.0仕様2を実装しているため、インテリジェントな管理、パフォーマンスの最適化、シームレスな統合、エラー処理が可能です。レイテンシー監視機能により、レイテンシー問題の追跡、診断、解消が可能になり、パフォーマンスの改善につながります。3
さらに、管理コマンドが、名前空間やセキュリティなどの機能に対して標準化された制御を実現し、OCP準拠の管理システムと容易に統合できます。さらに、7500 SSDにはOCP SSD 2.0に準拠したエラー回復機能とエラー挿入機能が備わっているため、ドライブを素早く回復したり、データセンターで起こりやすいエラーをシミュレートしたりすることができます。3
Micron 7500 NVMe SSDは、OCP 2.0規格への準拠により、データセキュリティを簡単に導入できるようになるほか、他の多様なOCPデバイスとの相互運用性が確保されます。
Micron 7500によるデータの安全性の確保
Micron 7500 SSDは主要なセキュリティ機能によってデータの安全性を確保しており、利用者のデータに対する不正なアクセスや改ざんを防止します。4Micron 7500 NVMe SSDに備わっているセキュリティ機能を以下にご紹介します。
- デジタル署名付きファームウェア:悪意あるファームウェアの読み込みを阻止するため、アップデートを行う前にSSDファームウェアの真正性を証明します。
- 暗号消去:保存済みユーザーデータの高速・完全なサニタイズが可能です。
- セキュアブート:電源投入時など、トラストチェーンの仕組みを用いて各エンティティの真正性を検証します。
- 保存データの保護:最先端の暗号化アルゴリズム「AES-XTS-256」を用いて、NANDに保存されているユーザーデータの保護を確保しています。
- セキュリティプロトコルとデータモデル(SPDM)1.2:SPDM 1.2による認証をサポートしています。これにより、Micron 7500 NVMe SSDを用いたシステムがドライブのIDとファームウェアの整合性を暗号的に検証できます。
- Trusted Computing Group(TCG)Opal:自己暗号化ドライブ(SED)のユーザーデータの暗号化を管理します。
- ハードウェア・セキュリティ・エンジン:主力SSD製品にAES-256、RSA-4048、RSA-4096、SHA-512などの暗号化エンジンを導入しています。これらのエンジンは、商用国家安全保障アルゴリズム(CNSA)スイートに定められている主要なセキュリティ基準に準拠しています。
- マイクロンのセキュアな実行環境(SEE):SSDコントローラ内の他のマイクロプロセッサーから電子的に分離された専用のセキュリティマイクロプロセッサーで構成されているため、非セキュアコードによってSEE実行を防止します。こうした分離により、ストレージデバイスにおけるセキュリティ機能の偶発的または悪意ある迂回の可能性を低減する。
Micron 7500 NVMeは、米国連邦政府調達要件に対応するFIPS 140-3 レベル2とTAA準拠のオプションを用意しており、オープンコンピューティング向けに安全性の高いドライブを提供します。
7500 NVMe SSDのパフォーマンスが競合製品よりも優れている理由
データセンターストレージで最も重要な要素の1つがパフォーマンスです。Micron 7500 SSDは、高速で信頼性の高い応答性を実現するため、低くて一貫したレイテンシーを必要とするアプリケーション向けに設計されています。マイクロンの内部テストでは、4K 100%ランダム読み取りワークフローで6x9 QoSの1ミリ秒未満のレイテンシーが示されました。このようにレイテンシーを確実に抑えることで、以下のとおり、競合他社が対抗できない新しいクラスのメインストリームデータセンターSSDを生み出しています。1
以下は、マイクロンの内部テストの結果を示す棒グラフです。このテストにより、Micron 7500 NVMe SSDが、さまざまなワークロードとブロックサイズで、100%読み取りと混合ワークロードの両方のパフォーマンスとQoSで競合のSSDを上回っていることが明らかになりました。
図1:100%ランダム6x9 100%読み取りレイテンシー(主な競合製品との比較)
RocksDBテストでは、2つの主な競合製品と比較した結果、大きな違いが複数あり、Micron 7500 SSDのRocksDBパフォーマンスが優れていることが明らかになりました。具体的な例を以下にご紹介します。
図2:スレッド数によるRocksDB 4Kランダム読み取り・書き込み並列実行パフォーマンスのスケーリング(主な競合製品との比較)
Micron 7500 SSDは、テストが行われたスレッド数(8~128)のすべてで、優れたRocksDB 4KBブロックサイズパフォーマンス(読み取り実行と、読み取り・書き込み並列実行の両方)を発揮しました。上の図2に示すように、読み取り・書き込み並列実行のパフォーマンスが最大2.1倍という優位性が示されました。
テストでは、下の図3に示すように、読み取り・書き込み並列実行のワークロードの応答時間が最大49%改善しています。
図3:4KBランダム読み取り・書き込み並列実行パフォーマンスによるRocksDBアプリケーションの応答性(競合製品との比較)
これらの結果から分かるとおり、Micron 7500 NVMe SSDは、読み取り集中型ワークロードと複雑な混合ワークロードの両方で大きなメリットがあるほか、データセンターアプリケーションのパフォーマンスの信頼性と安定性を確保します。
データセンターにMicron 7500 NVMe SSDを導入するには
データセンターにMicron 7500 NVMe SSDを導入することに関心がお持ちの方に、嬉しいお知らせがあります。すでにMicron 7500 NVMe SSDの出荷は始まっており、サンプルも提供されています。世界最先端のメインストリームSSDを手に入れるチャンスです。ぜひこの機会をご活用ください。実際にサンプルを手にして違いを体験していただきたいと思います。今すぐお問い合わせください。
おすすめのリソース
- 製品ページ:micron.com/7500
- 製品概要:Micron 7500製品概要
- RocksDB技術概要:RocksDB技術概要
注記1:データセンターSSD市場で少なくとも10%のシェアを誇る、Gen 4 U.2/U.3と競合するメインストリームSSDサプライヤーとの比較。マイクロンの社内テストの結果によると、QD128までの4K 100%ランダム読み取りでは、6x9 QoSで1ミリ秒未満のレイテンシーを示しました。現在入手可能な競合製品データに基づく、サプライヤーの読み取り/書き込み、ランダム/シーケンシャルでの優れたパフォーマンス。
注記2:Micron 7500 SSDは、Open Compute Project Datacenter NVMe SSD Specification 2.0r21のほぼすべての要件に準拠しています。
注記3:概要 » Open Compute Project - OCPデータセンターNVMe SSD仕様書2.0に基づき、エラー回復については4.12セクションを、レイテンシーモニタリングについては付録C(datacenter-nvme-ssd-specification-v2-0r21-pdf(opencompute.org))をご覧ください。
注記4:あらゆる状況で絶対的なセキュリティを提供できるハードウェア、ソフトウェア、システムは存在しません。マイクロンは、セキュリティ機能を搭載した製品の場合を含め、マイクロン製品の使用によって生じたデータの喪失、盗難、破損について責任を負いません。