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地域社会

マイクロンのチームメンバーによる100万時間に及ぶボランティア活動を称える 

ロジータ・ナジミ | 2024年12月

米国では間もなくギビングチューズデーを迎えます。私たちが大きな目標を達成できたことを皆で称えつつ、私自身はマイクロンのチームメンバーが寄付やボランティア活動を通じて寛大な心を示してくれたことに感銘を受けています。ボランティアには、人々の生活や地域社会を変える力があります。私はそのことを身をもって知っています。低所得層の難民でありながら科学と数学に情熱を傾けていた私は、そんな私の夢を支えてくれたボランティアの方々に感銘を受けました。

プレゼンテーションに使用したポスターの横に座っているところ

私は子どもの頃、米国南部のアパラチア地方で開催されていた科学フェアに参加していました。こうした経験は、地域社会や企業のボランティアの方々が時間を割き、労力を費やし、リソースを提供してくださっていたからこそ得られたのです。

オイル流出の清掃シミュレーションや、遮音性のテスト、ロケットの模型の製作など、数えきれないほどの夜や週末をボランティアの方々と共に過ごし、技術的なアドバイスから、コンピューターを使ったレポート作成や展示資料作成に至るまで、あらゆることを教えてもらいました。

私は自分の人生を通じて、ボランティア活動が個人レベルでもたらす驚くべき影響を見てきました。そのボランティア精神が集団行動を通じて拡大すると、とてつもなく大きな前進が可能となります。

だからこそ、私は、マイクロンテクノロジーとマイクロン財団、そして一緒にボランティア活動に参加している何万人もの従業員を代表して、ここで素晴らしい成果を報告できることを大変うれしく思います。私たちは、変化をもたらすというミッションに向けて、マイクロンの従業員が自分の時間を使って100万時間以上のボランティア活動を行うという目標を5年足らずで達成しました。

繰り返しになりますが、2020年に統計を取り始めてから、100万時間のボランティア活動が行われたのです。これは114年以上に相当します。チームメンバーは、科学フェアやChip Campで若者の関心を引き出したり、私たちの生活と仕事の場である世界各地の地域社会でチームメンバーにとって重要な数多くの団体・活動を後押ししたりするなど、これだけの時間を費やして地域社会やマイクロンの寄付の文化に貢献してきたのです。

25年に及ぶマイクロン財団の寄付の歴史を祝う記念行事が予定されている2024年にこの成果が達成されたのは、まさにふさわしいことと言えるでしょう。この他に類のないボランティア活動を十分に評価したうえで、この成果を土台として2025年以降にさらに多くのことを成し遂げるために邁進していきましょう。

コンピューターの前に座って作業しているところ

メンターシップの提供からコンピューターの利用まで、ボランティアの皆さんは大小さまざまな形で私の科学フェアのプロジェクトを助けてくれました。

個人の選択によって推進されるボランティア活動で集団としての影響力を発揮

寄付は、マイクロンのチームメンバーにとって、私生活の一部であり、仕事の一部でもあります。社会的影響について言えば、寄付は全社的なアプローチであり、マイクロンの文化、人材管理、事業運営を推進するビジネスモデルの中核として機能しています。

ボランティア活動への私たちの取り組みは、価値を推進する多様な人材を引き付けるのに役立っており、人材の獲得と維持、キャリア学習と能力開発、従業員エクスペリエンスの向上とチームビルディングといった人材戦略の中心にあります。ボランティア活動は、あらゆるレベルでイノベーションと影響の最大化を支えています。

マイクロンの寄付の文化は、その成功の多くが個人レベルの活動によるものです。チームメンバーがボランティア活動の方法を自由に選択できるためです。基準として、すべての従業員は、自分が寄付を希望する団体・活動に寄付する際に、マイクロン財団の資金から5,000ドルのマッチングを受けることができます。また、自分の条件に合わせてボランティア活動を行うために、16時間の有給休暇を取得できます。

役員への就任、無料サポート、スキルや時間に基づくボランティア活動などのすべてに、マイクロンでの役割があります。私たちは、ボランティア活動を通じて、専門能力の開発を支えるスキルや、事業全体を構築・改善するスキルを学べるのです。

スターライトボランティアチームメンバーの集合写真

チームメンバーが草の根レベルから活動を始めたスターライトボランティア月間は、マイクロンの寄付文化を体現するグローバル規模の素晴らしい取り組みとして成長しました。

草の根から始まった支援活動が、グローバル規模にまで拡大

マイクロンのスターライトボランティア月間は、ボランティア活動に対する従業員の熱意を象徴する素晴らしい取り組みです。当初はアジアの一部のサイトでチームメンバーが主導する小規模な活動でしたが、2024年には17を超えるサイトが参加するグローバルな取り組みへと成長しました。

今回のボランティア月間では、わずかひと月で88,000kgを超える食品が梱包・寄付され、14,000kgのゴミや廃棄物が回収され、25,000kgを超える衣類が寄付されました。2025年には米国が主催国となるため、アジアのボランティア参加者からバトンが渡されます。チームメンバーが始めたボランティア活動が全社的な動きにまで発展し、測定可能な社会的・環境的影響の目標を達成できることを、スターライトは証明しています。

スターライトをはじめ、同様の多くの取り組みは、マイクロンの従業員が社会貢献に揺るぎない熱意を持っていることの証です。退職したチームメンバーからも、私たちと一緒にボランティア活動を続け、さまざまな活動に関わっていたいという声が寄せられています。

私たちはSTEM教育にも力を入れており、情熱を傾けられる分野と組み合わせることで、支援が行き届いていないグループや少数派グループに手を差し伸べています。私たちは、Girls Going Techをはじめとするプログラムを支援し、次世代の女性エンジニアを励まし、勇気づけるというプログラムの使命を後押ししています。また、私たちが主催するChip Campsでは、チームメンバー、教育担当者、工学部の学生が世界各地でK-12の生徒向けに日帰りキャンプを開催し、実践的なSTEM教育と指導を行っています。

Girls Going Techプログラムでボランティア活動を行っているブレンダ・クラウス

STEMは、Girls Going Techなどのプログラムで次世代を担う人々の指導に献身しているブレンダ・クラウスのような多くのマイクロン従業員にとって、情熱を傾ける対象となっています。

STEMに対する私たちの情熱は、多くのパートナーにも広がっています。素晴らしいパートナー組織の例として、支援が行き届いていない学生にツールやトレーニングを提供しているSTE(A)M Truckや、有色人種の少女たちがダンスの力を通じてSTEMの概念を学べるよう支援しているSTEM for Danceなどが挙げられます。

私たちは、インドのグジャラート州などで地域の清掃活動を行ったり、複数の地域にまたがって植樹活動を行ったりすることで、その地域の環境と世界への影響に配慮し、グローバルなサステナビリティへの取り組みを進めながら成長しています。

また、派遣された軍人に手紙を書くプログラム、がん患者にケアバスケットを届ける活動、都市部や農村部の学生を対象としたTinkering Lab、インドの学生を対象としたメンターシッププログラムといった数々の取り組みを通じて、地域社会の人々に奉仕し、そうした人々から学びを得ています。

数年という短い期間でチームメンバーが成し遂げた事柄を振り返ると、自然と次に何を成し遂げられるかを考えるようになります。

ボランティア活動を行っているマイクロン従業員

マイクロンの従業員は、地域社会や自分の関心事につながるボランティア活動を選ぶことができます。

過去から学び、未来をデザインする

100万時間という節目を迎えた後も、私たちは引き続き目標を設定して、集団のパワーでより大きな影響を与えるための努力とフォーカスを続けていきます。また、社会貢献活動の評価方法とそこからの学び方の改善も進めていきます。

私たちは、マイクロンのビジネス上の強みを活かして、社会貢献活動や非営利団体のパートナーをより効果的に支援することもできます。たとえば、「AI対応」を支援することで、非営利団体が自身のデータ、人材、運営、直接的なサービスを効率化し、それらについて理解を深められるようになります。

私たちは、チームメンバーとそのERGにとってボランティア活動がインターセクショナリティという概念にいちだんと基づいたものになることを目指しており、メンバーが仲間と共に積極的に活動することで仕事、地域社会、アイデンティティ、個人の関心事を融合できるよう支援しています。

変化をもたらすという私たちの使命、マイクロンのボランティア活動の未来、私たちが社会貢献しながら実現するイノベーションや実験は、これからも常にチームメンバーの選択と地域社会への献身を中心に展開していきます。チームメンバー全員に感謝するとともに、これまでの多大な貢献を称え、今後さらに大きな影響をもたらすであろう、これからの皆さんの活動に称賛を送ろうと思います。

社会的インパクトおよびマイクロン財団担当エグゼクティブディレクター

Rosita Najmi

ロジータ・ナジミは、インパクトおよびマイクロン財団を担当するエグゼクティブディレクターです。2001年から30か国で開発金融のリーダーとして活躍し、社会、環境、経済の発展に向けてグローバルなイノベーションと成果を推進してきました。戦略的リーダーシップ、効果測定、助成金提供、善意のためのデータとテクノロジー、インパクト投資、ESG、人道支援、CSR、市場ベースのアプローチ、政策提言、学習、知識管理、分野構築の経歴を持つロジータは、政府、民間セクター、市民社会、G7やG20などの多国間組織とのマルチステークホルダーコラボレーションを支援、主導してきました。また、集団行動の推進者であり、複数の画期的なグローバルパートナーシップ、連合、ネットワーク、アライアンスを共同設立し、主導してきました。LinkedInでロジータとつながりましょう。