私たちの顧客は、消費電力とコストを抑えながら、これまでにない高性能で信頼性の高いメモリとストレージソリューションを求めています。これらの要件を満たすためには、マイクロンには最高水準の技術的専門知識とイノベーションが必要です。これらの素質を体現しているのが、マイクロンの技術リーダーシッププログラム（TLP）で4人目となるシニアフェローに新たに任命されたマーク・ヘルムです。
マーク・ヘルム
マークはマイクロンで22年間にわたり仕事をしてきた中で、DRAM、NAND、NORデバイスの開発において数々の重要な貢献をしてきました。最近では、マイクロンの不揮発性製品のイノベーションに重要な役割を果たし、3D NANDフラッシュメモリデバイスで鍵となるイノベーションも担当しています。マークはマイクロンの現在、そして将来のエンジニアリング人材育成に向けて懸命に取り組んでいます。マークはマイクロン内のエンジニアの指導を行い、大学キャンパスでのマイクロンの採用活動にも参加しています。
「マークは、マイクロンのNAND事業の旅においてこれまで重要な役割を果たしてきた人材の一人であり、常に理性的、革新的、そして一貫した意見を発し続けてきました」とデザインエンジニアリング・不揮発性メモリ担当バイスプレジデントのラミン・ゴディシは述べています。「マークは、NANDセルアルゴリズム、パフォーマンス、信頼性に関する深い知識を製品設計の世界に統合することに成功しました。また、多くの設計エンジニアのメンターとなり、マイクロンに対するエンジニアの理解と実効性を高めてきました」
マイクロンのシニアフェローは、非常に高水準の期待に応えなければなりません。その一つとして、企業レベルの技術的目標や戦略を推進しながら、他の人が同様の行動がとれるようにメンタリングを行うことが求められます。シニアフェローは、業界内での技術的成果も認められていなければなりません。
「マークは、マイクロンの3D NANDプログラムを主導的地位に押し上げるために重要な役割を果たしてきました」とプロセスリサーチ・開発担当バイスプレジデントで、TLPのエグゼクティブスポンサーのナガ・チャンドラセカランは述べています。プロセス統合、デバイスの信頼性、設計工学における幅広いバックグラウンドと経験を持つマークは、重要なイノベーションで貢献し、マイクロンのNANDプログラムを導きました。シニアフェローへの昇進は、マークの業績に対する評価です」
マークは1993年にマイクロンに入社し、DRAM、NORフラッシュ、NANDフラッシュメモリデバイスのプロセス統合とデバイス開発に貢献してきました。2008年からは不揮発性設計エンジニアリングチームに所属し、2D NANDから3D NANDへの移行を推進するのを支えてきました。
マークは現在、マイクロンの現行および将来の不揮発性製品のコスト、パフォーマンス、消費電力、信頼性を改善させるためのソリューションを生み出す責任を担っています。ウィスコンシン大学マディソン校で電気工学の学士号を取得、スタンフォード大学で電気工学の修士号を取得しています。また、米国特許を75件以上取得しています。
新任のマイクロンフェロー
今年、マイクロンのTLPは、もう一つの名誉ある地位であるフェローにも2名の昇進を行いました。
ニルマル・ラマスワミ
ニルマル・ラマスワミは、マイクロンのエマージングメモリグループの新たなフェローです。ニルマルは2002年にマイクロンに入社して以来、数多くの実績を上げてきた中で、現在生産中のNANDセルテクノロジーの発明と選定において主導的な役割を果たしました。現在の職務では、新興メモリの最先端を大きく前進させています。
ニルマルは、インド工科大学マドラス校で金属工学の学士号を取得し、アリゾナ州立大学で材料科学と工学の博士号を取得しました。また、米国特許を143件以上保有しています。
デイビッド・ポーター
デイビッド・ポーターは、マイクロンのDRAMエンジニアリンググループで最近新たに任命されたフェローです。デイビッドは1996年にマイクロンに入社し、半導体業界で28年以上の経験があります。マイクロン在籍中の数々の業績のごく一部として、LPDDR4やDDR4 DRAMの設計と回路設計テクノロジーのイノベーションを開発し、次世代DRAMの仕様定義にも貢献しています。現在の職務ではボイシDRAM設計チームのシニア技術スタッフに対して技術的な方向性を定め、テクノロジー開発活動を管理しています。
デイビッドはミシシッピ州立大学にて電気工学部の学士号を取得後、ジョージア工科大学の電気工学修士号を取得しています。また、米国特許を74件保有しています。
マイクロンのTLPを代表して、マーク、ニルマル、デイビッドの昇進をお祝い申し上げます。優れたチームメンバーがマイクロンのテクノロジー開発とイノベーションの推進に寄与し、実現する製品を通じてさらに生活を豊かにしていることに鼓舞されています。