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マイクロンは、Intelとの間で長年にわたり強力なテクニカルコラボレーションを行ってきました。今回はマイクロンの最先端のデータセンター用SSDと、サーバー用のIntel® Xeon® 6プロセッサーの初期検証が行われました。このコラボレーションにより、両社の共通顧客は、高性能なMicron SSDをストレージソリューションに安心して導入し、パフォーマンスと信頼性を最大限に高めることができるようになりました。OEM/ODMメーカーやクラウドサービスプロバイダーも、この「シフトレフト」型の製品検証を重要な基準として活用しています。この事前認定要件は必須であり、ストレージソリューションの実装を成功させる上で不可欠です。
エコシステムに早期にエンゲージするこの共同の取り組みは、マイクロンのコアデータセンタービジネスユニット(旧ストレージビジネスユニット)のソリューションマーケティング担当シニアディレクター、ラリー・ハートが昨年投稿したブログ記事「エコシステムにおけるイノベーションの推進」で取り上げられました。
Intelは最近、サーバー向けIntel Xeonプロセッサーの最新世代としてPerformance-cores(P-cores)搭載Intel Xeon 6プロセッサー(旧コードネームは「Granite Rapids」)を発表しました。そのわずか数週間前、マイクロンは人工知能(AI)および高性能コンピューティング(HPC)ユースケース向けのMicron® 9550 NVMe™ PCIe Gen5 SSDのリリースを発表しました。P-cores搭載Intel Xeon 6プロセッサーとMicron 9550 SSDは現在生産中であり、公開市場で広く入手可能となっています。Micron 9550は、高度に最適化された自社開発のASICとファームウェアに加え、高性能で電力効率に優れたMicron G8 NANDを搭載しています。P-cores搭載の高性能なIntel Xeon 6プロセッサーを補完する理想的なストレージであり、計算集約型ワークロードやAIワークロードに最適です。
マイクロンとIntelは、Intelの新しい「Intel® Performance Optimization Tested(パフォーマンス最適化テスト)プログラム」の一環として、Micron 9550 SSDのテストを実施しました。このプログラムでは、P-cores構成のIntel Xeon 6プロセッサーとSSDを組み合わせてパフォーマンス最適化テストを実施し、構成やスケーリングの課題を特定、解決します。
このテストプログラムでは、Flexible I/O Tester(FIO)を活用して、1秒あたりの4KB読み書き回数(IOPS)、1秒あたりの128KBシーケンシャル読み書き回数(GB/秒)、キュー深度1での4KB読み書きレイテンシーといったワークロードパターンのパフォーマンスを測定します。テストは1台のSSDから開始し、最大4台のSSDまで実施できます。
こうした共同作業をサポートするため、マイクロンはこのプログラムを担当するIntelテストチームに、Micron 9550 PRO 7.68TB SSDを複数台提供しました。Intelは、P-cores搭載Intel Xeon 6500シリーズおよび6700シリーズプロセッサーのテストを重点的に行いました。
その結果は驚くべきものでした。Micron 9550はIntelの要件を初回テストで満たしただけでなく、Intelテストチームからはシーケンシャル書き込み(128KB転送)速度が11.1GB/秒に達したという報告がありました。これは、Micron 9550 SSDの公称値10GB/秒を上回る値です。Intelテストチームは、P-cores搭載Intel Xeon 6プロセッサーを使用したテストで、4台のSSDが44.4GB/秒まで達したことも確認しました。つまり、線形スケーラビリティが実現したのです!同様に、Intelが測定した4KBランダム書き込みパフォーマンスは、マイクロンの公称値を大幅に上回りました。これは、マイクロンが製品仕様を文書化する際に保守的なアプローチをとっているためです。
Micron 9550 SSDが「Intel® パフォーマンス最適化テストプログラム」で認定されたことは、マイクロンの誇りです。このコラボレーションにより、P-cores搭載Intel Xeon 6プロセッサーを基盤とした複雑なサーバーシステムを設計する両者の共通顧客は、ストレージ選定のプロセスを迅速化できます。これは、Intelとマイクロンの長年にわたるエンジニアリングレベルの協業の一例に過ぎません。メモリとストレージのテクノロジー分野における両社の協業は、エンジニアリング共同開発から共同市場投入計画に至るまで、広範に及びます。
Intelのエコシステムイネーブリング担当ディレクター、リシェル・アールバース氏は次のように述べています。「マイクロンは共同製品の実現において、これまでも、そしてこれからも、Intelのエコシステムに対し、際立った貢献を続けます。私たちは、PCIe Gen6などの次世代PCIe SSDテクノロジーを実現させるため、マイクロンとのさらなるコラボレーションを楽しみにしています」
ハートは次のように語っています。「Intelは、マイクロンのエコシステムにおいて、ストレージ分野で常に独自の地位を築いてきました。これは、Intelの歴史的な背景に加え、サーバーとPCエコシステムのソリューションを実現するIntelの卓越したビジョンと能力によるものです。今回の『Intel® パフォーマンス最適化テスト』のようなプログラムは、Intelがエコシステム全体の発展にいかに尽力しているかを物語るものであり、私たちもこうした活動に参加できることを大変嬉しく思います」