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マイクロンとIntel、Intel® Xeon® 6プロセッサーとPCIe Gen5 SSDの統合を強化

ニコラス・メイン | 2025年5月

マイクロンは、Intelとの間で長年にわたり強力なテクニカルコラボレーションを行ってきました。今回はマイクロンの最先端のデータセンター用SSDと、サーバー用のIntel® Xeon® 6プロセッサーの初期検証が行われました。このコラボレーションにより、私たちの共同顧客はストレージソリューションに強力なマイクロン製SSDを安心して導入し、パフォーマンスと信頼性を最大化することができます。相手先商標製造会社、ODM、クラウドサービスプロバイダーは「シフトレフト」製品検証のため、このレベルの作業を頼りにしています。この必須の事前審査要件は、ストレージソリューションの実装を円滑に行ううえで不可欠です。

エコシステムにおける早期のエンゲージメントを約束するというこのコラボレーションによる取り組みについては、マイクロンのコアデータセンタービジネスユニット(旧ストレージビジネスユニット)のソリューションマーケティング担当ディレクターのラリー・ハートが昨年執筆した「エコシステムにおけるイノベーションの推進」と題するブログ記事で紹介されています。

Intelは最近、サーバー用Intel Xeonプロセッサーの最新世代である、パフォーマンスコア(Pコア)搭載Intel Xeon 6プロセッサー(旧コードネームGranite Rapids)を発表しました。マイクロンはその数週間前に、人工知能(AI)および高性能コンピューティング(HPC)ユースケース向けのMicron® 9550 NVMe™ PCIe Gen5 SSDのリリースを発表しています。Pコア搭載Intel Xeon 6プロセッサーとMicron 9550 SSDは、今では生産体制に入り、オープン市場で幅広く入手可能です。Micron 9550は、高度に最適化された自社開発のASICとファームウェアを搭載し、高性能かつ電力効率に優れたMicron G8 NANDと組み合わせることで、計算負荷の高いAIワークロードに特化したPコア搭載のIntel Xeon 6プロセッサーを力強く支える、理想的なストレージソリューションです。

マイクロンとIntelは、Intelの新しい「Intel® Performance Optimization Testedプログラム」の一環として、Micron 9550 SSDをテストしました。このプログラムでは、構成とスケーリングに関する課題を発見して対処する目的で、Pコア搭載Intel Xeon 6プロセッサー構成およびSSDのパフォーマンス最適化テストが行われました。

このテストプログラムでは、柔軟性のあるI/Oテスター(FIO)を使用して、1秒あたりの4KB読み取り/書き込み回数(IOPS)、1秒あたりの128KBシーケンシャル読み取り/書き込み回数(GB/秒)、キュー深度1における4KB読み取り/書き込みレイテンシーなどのワークロードパターンでパフォーマンスを計測します。テストは1個のSSDから始まり、4個のSSDまでスケールアップします。

マイクロンはこの共同作業を支援するため、プログラムを担当するIntelのテストチームにMicron 9550 PRO 7.68TB SSDを送付しました。Intelは、Pコア搭載のIntel Xeon 6500シリーズおよび6700シリーズプロセッサーを対象にテストを実施しました。

結果は非常に優れたものでした。Micron 9550は初回のテストでIntelの要件を満たしただけでなく、シーケンシャル書き込み(128KB転送)において、事前に記載されていた10GB/秒を上回る、11.1GB/秒という性能を記録しました。これはIntelのテストチームによって正式に報告されたものです。さらにIntelのテストチームは、Micron 9550を4台使用し、Pコアを搭載したIntel Xeon 6プロセッサーでの検証において、最大44.4GB/秒までスケーリング可能であることを確認しました。まさに線形スケーラビリティの証明です。同様に、4KBランダム書き込みのパフォーマンスについても、Intelは私たちが事前に記載していた値よりも大幅に高いことを確認しています。なぜでしょうか? その理由は、マイクロンは製品仕様を文書化する際、控えめなアプローチを採っているからです。

マイクロンは、Micron 9550 SSDが「Intel® Performance Optimization Testedプログラム」で認められたことを誇りに思います。このコラボレーションの成果により、私たちの共同顧客がPコア搭載Intel Xeon 6プロセッサーをベースに複雑なサーバーシステムを設計する際、ストレージ選定プロセスを迅速に行えるようになります。Intelとマイクロンは、エンジニアリング部門での共同開発から市場参入共同計画の立案にいたるまで、メモリおよびストレージテクノロジーの分野にわたってエンジニアリングレベルの作業を長年にわたって一緒に行っていますが、これはその一例に過ぎません。

「マイクロンは今までも、そしてこれからも、共同製品イネーブリングを目指すIntelのエコシステムにとって特別な貢献者です」と、Intelのエコシステムイネーブリング担当ディレクター、リシェル・アルバースは述べています。「PCIe Gen6など次世代のPCIe SSDテクノロジーでも、マイクロンとのさらなるイネーブルメントコラボレーションを楽しみにしています。」

「Intelはマイクロンのストレージでのエコシステムで、常に独自の地位を占めています。業績におけるこれまでの経緯という理由もありますが、サーバーとPCエコシステムにおいてソリューションを実現するIntelの特別なビジョンと能力も、その理由です」と、ハートは述べています。「新しいIntel® Performance Optimization Testedなどのプログラムは、エコシステムに対するIntelの約束を証明するものであり、これに参加できることを非常にうれしく思います。」

Senior Manager, Ecosystem Partner Development

Nicolas Maigne

Nicolas leads the Ecosystem Development team for the Micron Core Data Center  Business Unit (CDBU). His team manages impactful partnerships with industry leaders in data centers like Intel, fostering collaboration and driving advancements in storage technology. These partnerships span the silicon and software ecosystems to ensure seamless integration and innovation.