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マイクロンのSSDが今より多くの人に、これまで以上に優れたユーザーエクスペリエンスを提供するには

2024年4月 | プラサド・アリュリ

本日は、マイクロンや私にとって重要な日です。私にとっては、チームに対する個人的な誇りの源となる日でもあります。それだけではなく、広範なユーザーにとっても重要な日です。 

私のブログ「マイクロンの3500 SSDは プロゲームやプロフェッショナルのためのゲームチェンジャー」の中で、私はソリッドステートドライブ(SSD)がクライアントデバイスにおけるユーザーエクスペリエンスの向上の重要な要素となっていること、そしてこれらのSSDの作りが、特定の用途、市場、ユーザーに合わせてどのように調整されているかを述べました。クライアントSSDには、パフォーマンス重視のもの(たとえばMicron 3500 SSD)と、機能、パフォーマンス、価格のバランスを取ったものがあります。 

本日発表したMicron 2500 SSDが良い例です。 

マイクロンの新しいクライアントSSDは、この必要な、しかし実は実現が難しい、バランスを取ることに成功しています。このバランスを実現するために活用したのが、最先端のMicron 232層QLC NANDとファームウェアです。こうして、これまでバリューPCでは不可能だった前例のない水準のユーザーエクスペリエンスとパフォーマンスを可能にするSSDを作り上げることができました。  

大事なのはユーザーエクスペリエンス 

友人と話をしている時にも、業界のイベントで大勢の聴衆を前に講演する時にも、私はSSDが彼ら、彼女らにどう役立つのかという話をよくします。そこに共通しているのは 「1番大事なのはユーザーエクスペリエンスである」というテーマです。もちろん、マーケティング資料で見られるような原数値も重要です。それについては後で少し触れます。  

ですが、まずはユーザーが自分が使っているシステムをどのように認識しているかから始めましょう。彼らはよく、システムの「応答速度」や「反応性」など、私たちがユーザーエクスペリエンスと呼んでいる要素について話をしています。 

ユーザーエクスペリエンスを測定する方法

ユーザーエクスペリエンスを比較する優れた方法として、一つは業界標準のベンチマークに頼ることです。PCMark® 10のようなベンチマーク(詳細をご存じない場合は、ベンチマークのサイトをご覧ください)は、生産性、コンテンツ作成、ゲームアプリケーションにおける共通のユーザータスクをシミュレートし、ユーザーがシステムの応答性をどのように体験するかを測定します。 

以下の図表で、PCMark 10フルシステムドライブベンチマークでMicron 2500 SSDを競合他社のSSDと比較した場合を見てみましょう。高い数値は優れたユーザーエクスペリエンスを示します。

Micronの最先端の232層QLC NANDとファームウェアは、Micron 2500 SSDにクラス最高水準のユーザーエクスペリエンスをもたらすことに貢献しているのがわかります。

原数値について

さて、ユーザーエクスペリエンスを測定する標準的なベンチマークにおいて、Micron 2500 SSDが卓越していることを確認しました(このテストはラボで実施されました)。原数値(マーケティングデータ、データシートのデータなど)を比較するのははるかに簡単なことです。実施するのにラボは必要ありません。多くの顧客が最初の比較に利用する、その数値を見てみましょう。

一般的に明示される数値は、以下のように述べられます。 

  • シーケンシャル読み取り
  • シーケンシャル書き込み
  • ランダム読み込み
  • ランダム書き込み
     

Micron 2500のようなQLC SSDのマーケティングの数字を、競合するTLC SSDと比較するのは、公平でないと思われる方もいるかもしれません。 

それでもMicron 2500 SSDはやはり、競合するTLC SSDに優位であることが判明しました。
 

図表1:マーケティングの数字、Micron 2500 QLC SSDと、競合するTLC SSDsの比較
 

では、Micron 2500 SSDは競合するQLC SSDに勝つことができるでしょうか? 一言で言えば「はい」です。
 

図表2:マーケティングの数字、Micron 2500 QLC SSDと競合するQLC SSDの比較
 


TLCのパフォーマンスの同等性が新しいユースケースを開拓

QLC NANDを使用したSSDは、以前はパフォーマンスが劣っていました。しかし上記で明確に示したように、かつてはあったQLCのデメリットは、Micron 2500 SSDにはもうありません。差異が残っている部分もありますが、幅広いパフォーマンスメトリクスにおいてTLCと同等の水準に達しています。そしてPCMark 10に基づいて測定するユーザーエクスペリエンスに関しては、バリューSSDと比較して類を見ないほど優れています。 

QLC NANDは1セルあたり4ビットの情報を保存でき、その密度が、大容量かつ小型のフォームファクタの実現を支えています。Micron 2500 SSDは、22 x 30mm M.2の小型フォームファクタ、最大容量は2TBとなっています。2TBはどのくらいのストレージですか? 約34,000時間のMP3ファイルまたは50万枚以上の写真分です1。22 x 30mmのM.2 SSDの大きさはどのくらいですか? 大体、小さなスマートウォッチほどの大きさです。Steam Deckに収まります2。小さいですね!

マイクロンがこの取り組みを行う理由

マイクロンは、バランスの取れたSSDのユーザーエクスペリエンスを向上させることにコミットしています。なぜでしょうか? 簡単です。それが重要なことだからです。以下はいくつかの事例です。

記事「SSDが重要な理由:学生用ノートパソコンのストレージの重要性」の中で、非営利団体のNotebooks for Studentsは、SSDを搭載したデバイスを学生に提供することにより、さまざまな重要なメリットをもたらしたと述べています。特に、同団体は、より高速なシステムとアプリケーションの起動は、学生がより迅速に機器を起動するのに役立ち、またリソース集約型のタスクに対し、SSDがより優れたマルチタスキングと素早いパフォーマンスを可能にしたと強調しました。

その他のユーザーメリットとして、優れた耐久性、衝撃への抵抗、優れたエネルギー効率が挙げられました。学生にフォーカスしたこれらのメリットは、価格とパフォーマンスのバランスの取れたSSDで利用可能であり、すべての人々の教育機会を広げるのに役立ちます。

Micron 2500 SSDは、QLCとTLCのSSD間でパフォーマンスの同等性をもたらし、業界の重点分野であるバランスの取れたSSDのユーザーエクスペリエンスと生性能をけん引します。 

詳細はMicron 2500 SSDウェブページご覧ください。Micron 2500 SSDが優れた選択肢である理由を示すその他のリソースをご確認いただけます。そして、お気に入りのOEMにこのSSDを使用しているモデルをたずねてください — 現在、出荷中です!

1. https://www.popularmechanics.com/technology/gear/a24604/worlds-highest-capacity-usb/でさらに詳しく見る

2. https://www.theverge.com/2023/2/9/23593352/steam-deck-framework-2tb-m2-2230-ssdでさらに詳しく見る

 

VP and GM for Client Storage at SBU

Prasad Alluri

Prasad Alluri is the vice president and general manager for Client Storage in the Storage Business Unit. Prior, he was our vice president of Corporate Strategy & Incubations. He has worked for Micron and Intel, where he held various positions in product development, product planning and strategy. Prasad obtained his bachelor’s from the Indian Institute of Technology (Bombay), a Ph.D. from Arizona State University, and an MBA from Wharton School of Business. Outside work, Prasad enjoys playing poker and hiking.

Prasad Alluri