COVID-19(コロナウイルス感染症)大流行の間、私たちの生活、仕事、学習、楽しみの方法は劇的に変化しました。誰もが、未知の世界をさまよう中で、職場、家族、自分たちの社会グループと互いにつながる方法を考え出さなければなりません。幸いなことに、新しい5Gネットワークをはじめとするさまざまなテクノロジーのおかげで、必要とされる他者とのつながりが生み出され、孤立感を和らげるのに役立っています。
今日、家族はビデオチャットアプリケーションを使って、バーチャルな週末の集まりを開いています。体の鍛錬と調整を指導するコーチは、健康的な行動を動機づけるために、自宅のガレージから毎日ワークアウト動画をストリーミング配信しています。教育者は、さまざまなテクノロジーツールを利用して、ライブ講義を配信したり、授業動画をアップロードしたり、学生とホワイトボードでのレッスンを共有したりしています。そして、高齢者とその介護をする人々にとって、つながるテクノロジーは非常に重要です。
精神科医の助手を務めるコートニー・クームは、COVID-19パンデミックの間、患者の診療を100%遠隔に切り替えただけでなく、2歳の娘の誕生日パーティーもビデオ通話で行いました。「直接会って誕生日パーティーを開けないことは、娘よりも祖父母にとって辛いものでした。」
クームにとって大切なのは、娘のために特別なエクスペリエンスをつくり出すことでした。別居の家族はパソコンの画面越しでしか出席できなかったものの、飾り付け、バースデーケーキ、プレゼントは通常行う誕生日パーティーと同じでした。「2歳の誕生日パーティーのことなど娘は忘れてしまうでしょう。でも、家族が『ハッピーバースデー』を歌ったときのビデオ通話を録画し、写真をたくさん撮って思い出を振り返ることができるようにしたのです。このようなバーチャルパーティーが容易に開けるテクノロジーがあることは素晴らしい」とクームは説明する。
エクササイズのコーチは、物理的な場所に関わりなく、バーチャルテクノロジーを使って人々とつながり、励ましている。国家資格を持つグループエクササイズのインストラクター、ノエル・リヨンは、バーチャルで指導できることは生徒にとって大きな助けになると言う。
「私の生徒の100%は、自分だけでやろうとするよりも、日常的なエクササイズを通じて誰かに指導してもらう方がずっといいのです」とリヨンは語る。「オンラインでの指導は勝手が違いましたが、楽しいものでした。自分でやって見せてグループ指導をし、時折、個々の参加者を指名して発言してもらうのです。デジタルサイバー空間で連帯感を感じるのは素敵なことです。」
ミュージシャンたちは、ソーシャルメディアをバーチャルなコンサート会場に変えました。音楽が私たちの精神を高揚させ、対面のコンサートでは決してできないような方法で私たちを結びつけることができることを皆に思い起こさせてくれます。シンガーソングライターでドラマーでもあるペンシルバニアのジョージ・ハブは、延期されたツアーの代わりにライブストリーミングパフォーマンスを始めました。従来のコンサートでは物理的な障壁や警備員によって隔てられていた聴衆とアーティストとの関係に大きな変化が生じていることに気づきました。パフォーマーは観客が入力したコメントをリアルタイムで見ることができるため、「とても親密なものになりえます」とハブは説明します。
住み慣れた家で暮らすことを好む孤立した高齢者にとって、テクノロジーは、愛する人と簡単につながり、遠隔で医療を受けられるという恩恵をもたらすものです。多くの人たちは、現在の障壁にもかかわらず、必要不可欠である人間的なつながりを維持するために、ソーシャルメディア、メッセージサービス、ビデオ会議を利用しています。また、高齢者が医療施設に出向くことなく医師から広範囲にわたる医療サービスを受けるために遠隔医療を利用するケースも増えています。
加速するテクノロジーで可能になる
孤立した時期にもつながりとエンゲージメントを保つこれらの例はすべて、わずか5年前には存在しなかったテクノロジーによって可能になったものです。想像してみてください。もしCOVID-19パンデミックの発生が、スマートフォンが存在せず、ビデオチャットが低品質かつ未発達で、オンラインサービスが始まったばかりの2005年だったとしたら、このような孤立した生活様式はどのようなものだったでしょうか。さらに、当時の世界のセルラーネットワークはまだ3Gで、私たちの携帯電話は音声通話を除いて非常に限られた能力しかありませんでした。
ダウンロード速度が4Gの100倍(3Gの約500倍)速いと言われる第5世代セルラーネットワーク、5Gの展開で、これまで以上に接続性と帯域幅が必要とされる時代の通信パフォーマンスは飛躍的に向上します。
「ステイホーム」がネットワークにどのような影響を及ぼしているかを理解するために、米国最大級のビデオ高速インターネットプロバイダーであるコムキャストケーブルの数字を見てみましょう。コムキャストによれば、COVID-19の蔓延に伴って自宅待機が実施された2020年3月1日から30日の間、ボイスオーバーIP(VoIP)とビデオ会議の利用は212%増加、VPNトラフィックは40%増加しました。
ネットワークトラフィックの劇的な増加を受けて、インターネットサービスプロバイダーからデータセンターのインフラ会社にいたるまで、トラフィック急増と使用パターンの変化に対応できるよう、さらなる能力とエンジニアリングリソースが必要になりました。やがて、ユーザーデータの量は世界中で爆発的に増加し、パフォーマンスのボトルネックなしにこのデータを保存し転移するネットワークに負荷がかかっています。
メモリとストレージの役割が拡大
世界中でつながり続けるために膨大な量のデータを効率的に転移させ続けるために、クラウドサーバーとそれをつなぐネットワークは大容量のメモリが必要とされます。今日のクラウドサービスでは、実質上無限の能力を確保して、動画、音声、ライブストリーミングへの飽くなき必要性を満たしています。(人工知能やバーチャルリアリティーのように)新しく有望なテクノロジーがデータセンターや個人の機器でもますます普及するにつれ、メモリの必要性は、クラウドでもエッジでも増大する一方です。
つながるアプリケーションが高品質のユーザーエクスペリエンスを提供し続けるためには、クラウドとインテリジェントエッジの両方を組み合わせて、大量のデータをリアルタイムで処理する必要があります。5Gでは、ユーザーの機器から生み出されるデータ量が増大し、さらに多くのデータを効率的に保存、転移、処理、保全する必要があります。
マイクロンは、これまで長期間にわたりメモリとストレージテクノロジーの先駆となり、強力な高速DRAMメモリチップや高密度NANDフラッシュメモリで、今もその地位を維持しています。私たちは、メモリイノベーションとエンジニアリングのノウハウをお客様やパートナーにお届けすることで、世界の5G接続の流れが維持できるように責任を果たします。
たとえ屋内にいるとしても誰もが扉の外に広がる世界に目を向けることができるよう、マイクロンがその役割を果たしていることを知ることで、私たちは力を与えられています。そして、私たちが愛する人を直接訪ねることが叶わないときに、テクノロジーは第二の目となり耳となって、つながりを強め、心配を和らげるのに役立つことでしょう。
詳細は、micron.com/5gmemoryをご覧ください