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人工知能がリサイクルを改善する方法

そのプラスチック、捨てないで!人工知能がリサイクルを改善する方法。

リサイクルは私にとって身近で大切なことなので、機械学習の例として焦点を当ててみようと思います。www.bigdata-madesimple.comでは、2019年5月の記事「Top 10 real-life example of machine learning」上で他にも多くの例を紹介しています。

私が家で行う仕事の一つに、リサイクルボックスを空にする作業があります。我が家では、新聞紙、アルミニウム、金属缶、一部のプラスチックなど、地元のリサイクル業者が受け入れるものはすべてリサイクルします。リストに載っているものは、リサイクル。またリサイクルを事前に分別する必要はなく、すべてを1つのゴミ箱に入れることができます(以前はそんなことはなく、リサイクル品をすべて分別する必要がありました)。

とはいえ、リサイクル業者は何でも受け入れるわけではありません。コート紙(おしゃれなカタログの表紙のような)、より薄いプラスチック(これは比較的最近の変化)、食品に触れた段ボールは受け付けない場合があります。

そのため、私たち(人間)がリサイクルに出すものと出さないものを決めます。プラスチック容器のコードを読んで分別し、(もしあれば)紙の塗工を確認して分別し、段ボールを見て(そう)分別します。しかし、ここで人間による分別は終了します。すべてが入った1つのゴミ箱が、毎週近くのリサイクル施設に運ばれます。

リサイクルトラックとゴミ箱に矢印が向かう人の頭の輪郭画像とクエスチョンマーク

リサイクル業者はもっと大変な仕事をしています。運び込まれたものをすべて素早く、しかも大量に仕分けなければなりません。ダイエットソーダの缶を日曜日のコミックから、スープの缶をリサイクル可能なプラスチックや電池から識別し、分別する必要があります。

これを行う一つの方法は、私がリサイクルボックスに入れるものとそうでないものを決める際と同じようなプロセスを使うことです。(リサイクル業者の)人間の分別作業員が分別エリアの近くに立ち、ごちゃ混ぜのリサイクル品を見て、特定のリサイクル品を識別し、ごちゃ混ぜの中からそれを取り出し、分別されたゴミ箱に入れます。

さまざまなゴミと共にリサイクルのゴミ箱とクエスチョンマークがついた人の頭の画像

もし人間が(リサイクル業者の施設で)指定されたリサイクル品を識別しゴミ箱に分別する場合、より多くの人がリサイクルする時のスケーリングの難しさを想像してみましょう。リサイクル業者が人間の分別作業員で効率的に規模を拡大する方法とは? 受け入れるリサイクル品の変化に、彼らはどう対処するのでしょう? ラインを閉鎖して分別チームを訓練するのでしょうか? リサイクルできる全体量の変動はどうでしょう? 量が3倍になったら? 人による分別作業でこれらすべてを管理するのは大変です。家なら簡単です。家族のために分別するだけだし、急ぐこともないし、現在受け入れ可能なリサイクル品のリストをゴミ箱のすぐ近くに置いています。

リサイクル業者はどうやって効率的に規模を拡大し、効果的にリサイクル品の変更を管理するのしょうか? ここで、機械学習に対応した自動分別機の登場です。

もし、AIを利用し機械学習訓練を受けた分別機をリサイクル業者に配備できれば、仕分けの様子は一変します。

AIと機械学習を利用した分別機によるリサイクル廃棄物の仕分け

AIを利用した分別機があれば、仕分けベルトの上を通過するリサイクル品を評価する際に、人為的なミスがなくなるはずです。何をどのゴミ箱に入れるか決まった判断をする、偏りのない分別機を1台用意することもできます。

もしリサイクル品のリストが変わったり、ゴミ箱が移動したり、分別のルールが変わったら? これも簡単に解決できます。最新の分別モデルをAI分別機にダウンロードするだけで、分別ラインを素早く再開できます。

AIを利用した分別機は、大規模なリサイクル施設にとってどのような意味を持つのでしょうか? より効率的で迅速な仕分けを、より少ないエラーで行うこと、あるいは、リサイクルされるものやその価値における状況の変化に、より迅速に対応することを指します。つまり、リサイクル量の増加に迅速に対応し、より多くのリサイクルが可能になります。

家庭用リサイクルボックスを分別して空にするのは、私の仕事ではなくなるのでしょうか? そうです。でも!ボックスに入れる作業を私は喜んでやります。

マイクロン製品がお客様の次のAI/MLプロジェクトの成功に役立つ方法については、micron.com/AIより詳しくご覧いただけます。

Principal Technical Marketing Engineer

Doug Rollins

Doug Rollins is a principal technical marketing engineer for Micron's Storage Business Unit, with a focus on enterprise solid-state drives. He’s an inventor, author, public speaker and photographer. Follow Doug on Twitter: @GreyHairStorage.