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車載グレードUFS 3.1が、最新のスマートフォン性能を車にもたらす

マイクロンテクノロジー | 2021年6月

私たちは皆、正しい手順を知っています。

私たちは昨年、最新で最高性能のスマートフォンを購入したばかりですが、今日、次世代のスマートフォンが発売されました。最新の有機LED(OLED)テクノロジーを使った、これまでよりも大きくて明るい画面、さまざまなアプリを使うためのメモリ増量。そして最も重要なのは、ほぼ瞬時に反応するユーザーエクスペリエンスを実現する最新・最速のプロセッサーとメモリを搭載していることです。実際、現在の平均的なスマートフォンは、ほんの数年前の大部分のコンピューターよりも反応がよく、使い勝手もよくなっています。

モバイル機器とユーザーインタラクション

スマートフォンのエクスペリエンスは、コンシューマーが情報機器を使う際に期待することの基準になります。情報に通じたコンシューマーが自動車に乗るときに期待するのは、モバイル機器のインタラクティブなエクスペリエンスが車内でも可能になることです。とはいえ、何年もの間、車内でのエクスペリエンスはその基準に達しませんでした。これまで自動車で利用できたのは、低解像度の小さな画面、低速のパフォーマンス、アップグレードできない固定した機能でした。多くのアナリストのレビューやコンシューマーのレーティングは、この欠点を明確に示しています。

スマートになった最新世代のIVI

しかし、このすべては変わりつつあります。最新世代の車載インフォテインメントシステム(IVI)が構築されているのは、アップグレード可能な機能、Androidアプリストア、最新の高解像度ディスプレイを備えた、最新のモバイル機器に匹敵するコンピューティングプラットフォームです。ただし、これまでのところ、これらのシステムには、ここ数年間モバイル業界に恩恵をもたらしてきた、最新のユニバーサルフラッシュストレージ(UFS)3.1ストレージデバイスの搭載という重要な要素が欠けています。

UFS 3.1デバイスは前世代のUFS 2.1デバイスと比較して、読み取りパフォーマンスが2倍高速化し、持続的な書き込みパフォーマンスが50%向上します。それによって、起動とOTA(Over-The-Air)アップデートも高速化し、アプリケーション起動の応答性が向上し、ユーザーエクスペリエンス全体がよりスムーズになります。(電子デバイス技術合同協議会の予測速度に基づく図1参照。) UFS 3.1デバイスは、これまで自動車業界では利用できませんでした。

UFS 2.1デバイスとUFS 3.1デバイスのパフォーマンス比較表 図1:UFS 2.1デバイスとUFS 3.1デバイスのパフォーマンス*比較

この表の値は、電子デバイス技術合同協議会が提供するUFS 2.1(JESD220c規格)とUFS 3.1(JESD220e規格)インターフェース速度の理論上の最大能力を表しています。

マイクロンは先日、車載規格に適合した初のUFS 3.1メモリデバイスポートフォリオを発表しました。これらのマネージドNANDコンポーネントは、車載環境の厳しさに対応し、車載IVIシステムに高速パフォーマンスのメリットをもたらし、コンシューマーの期待に沿ったユーザーエクスペリエンスを実現します。96層NANDテクノロジーに基づくこのメモリは、旧世代のNANDよりも高速で、最大2TBの容量に対応しつつ、旧世代よりもコスト/密度の点でメリットがあります。

マイクロンのコーポレートバイスプレジデント兼組み込みビジネスユニットのジェネラルマネージャーであるクリス・バクスターは次のように述べています。「自動車所有者は、インスタントオン、アプリ数の増加、シームレスな接続性といった点で、モバイル機器と同等の車内エクスペリエンスを求めるようになりつつあります。機能満載のシステムは、イグニッションのキーをオンにしてから数秒後に動作すると期待され、外出先でPCのような待ち時間が許容されることはほとんどありません。優れたパフォーマンスを発揮するマイクロンのUFS 3.1車載用ストレージのポートフォリオは、エッジにおける遅延をなくし、鮮明でインテリジェントなエクスペリエンスを継続的に提供します。」

高い自動車品質基準に適合するUFS 3.1

パフォーマンス上の多くのメリットに加えて、マイクロンUFS 3.1メモリデバイスは、以下の車載規格に適合しています。

  • マイクロンのUFS 3.1製品は、あらゆるメモリデバイスの基礎となる電子デバイス技術合同協議会の仕様に準拠して設計されています。マイクロンの車載用メモリは、-40℃~+105℃という広い温度範囲への対応に加えて、Automotive SPICE®、IATF 16949AEC-Q104など、特定の車載用品質および信頼性規格にも準拠しています。
  • マイクロンのUFS 3.1ソリューションは、生産部品承認プロセス(PPAP)や高度製品品質計画(APQP)に対応しています。
  • マイクロンのUFS 3.1製品は、Redundant Array of Independent NAND(RAIN)テクノロジーを採用してUFSデバイス内のデータを予期せぬエラーから保護し、クラス最高のデータ整合性を確保します。
  • マイクロンのUFS 3.1製品は、IATF 16949に準拠した品質管理システム(QMS)の下で開発されており、ISO 26262 QMの定義に準拠したレベルの決定論的故障検出を行います。マイクロンでは、機能安全関連のアプリケーションに自社製品を統合する必要のある顧客にサポートを提供しています。このサポートには、安全性分析レポート、FMEDAの結果と指標の報告が含まれます。
    • 安全アプリケーションノートとピンFMEAが、安全関連のアプリケーションでマイクロン製品を使用する際のガイドラインと手順を提供します。車載用UFS 3.1の品質への信頼性は以下に左右されます。
    • マイクロンの成熟した自動車開発・製造プロセス
    • UFS 3.1製品の開発・製造時に作成された要件、設計仕様、導入、その他の作業成果物のレビューと検査
    • シミュレーション、設計分析、フォーマル検証手法を含む、徹底的なプレシリコン検証
    • バリデーション、キャラクタリゼーション、AEC-Q104車載規格への準拠を含む厳密なポストシリコン検証
    • プレシリコンおよびポストシリコン検証に対する要件トレーサビリティ
    • 最先端の自動車生産試験
    • 故障モードの定性的解析(設計-FMEA)
    • ランダムハードウェア故障の定量的解析(FMEDA)

信頼できるアドバイザー、自動車業界No.1

マイクロンのメモリデバイスが自動車市場でトップシェアを維持し続けているのは、しっかりしたカスタマーサポートと、自動車業界特有のニーズへのきめ細かな対応によるものです。

業界が自律走行に向かって進む中で、車載エクスペリエンスは進化を続けています。eコマース、ホームネットワークの統合、運転者と同乗者のモニタリング、AIの広範な利用など、新しいアプリケーションがアーキテクチャの一部になることが予想できるでしょう。

市場シェアのリーダーであるマイクロンは、世界市場の40%以上を占める自動車業界のトップメモリサプライヤーとして独自の地位を築いています。車載設計者を支援する技術革新の最前線に立つマイクロンにご期待ください。