マイクロン財団のエグゼクティブディレクターとして、また、マイクロンの女性のリーダーシップネットワーク(MWLN)従業員リソースグループの創立メンバーとして、私は毎日、女性の変革力を目にできることを光栄に思っています。女性史月間を祝い、国際女性デーについて振り返るにあたり、私は、マイクロンの女性がマイクロン社内や地域において、とてつもない影響を与えていることに大きな誇りを感じています。
MWLNとマイクロン財団が連携して実施している取り組みにより、私たちは世界中で女性や少女たちの生活向上に貢献する非営利団体やプログラムを支援しています。これらすべてを通じて、私たちはエンパワメントの光となってインクルージョンを推進し、女性一人ひとりが自分自身の人生を切り拓く力を持つべきだという揺るぎない考えを擁護しています。
こうした使命すべての中心にあるのは支援です。これは、自信を築いて人生を変えていくエンパワメントの礎です。MWLNはまた、マイクロンの従業員リソースグループとして10周年を迎えます。世界中に17の支部を持ち、7,000人以上のメンバーを誇るMWLNは、500組以上のメンター・メンティーペアを構築し、マイクロンのグローバル女性メンターシッププログラムを通じて世界中の200人以上の大学生のメンタリングなど、多くのことを行いました。私たちのエンパワメントに向けた約束は、単なるメンターシップやコラボレーションが目的ではありません。むしろ、そこから始まるのです。マイクロンの最大の強みの1つは多様性です。MWLNがマイクロンで働く女性たちのキャリアや個人としての歩みへの支援を促進していることを、私たちは誇りに思います。MWLNは、女性のイノベーションネットワーク(WIN)といったプログラムへの道を開きました。WINは女性発明家たちにリソース、支援、励ましを与え、彼女たちのアイデアを特許という形で実現しています。これらの特許は、業界に変革をもたらして既存の世界を刷新しています。
マイクロン財団は、マイクロン社内の取り組みに加え、世界中の若い女性の意欲をかき立て、野心の炎をともし、次世代のリーダーが出現する道を開いています。
私たちとアジア財団などの組織とのコラボレーションは、マイクロンが約束するエンパワメントの好例です。この取り組みは、単にSTEMキャリアを積むためのネットワークとリソースを若い女性に提供することに留まりません。これは、人生を通じて目標を達成したいという情熱に火をともすことでもあります。マイクロンのチームメンバーとアジア太平洋地域が輩出する豊かな人材プールをつなげることで、私たちはこの業界の未来を形作るだけでなく、無限の可能性を求める次世代の女性リーダーの意欲をかき立てています。
インドのマディヤ・プラデーシュ州でのマイクロンとUN Women(国連女性機関)のコラボレーションでは、農村地帯の少女や女性たちの動機付けと支援を行っており、すでに1,000名が漸進的STEM教育コースを受講できる高等教育や職業プログラムに参加しています。この取り組みは、女性や少女たちにSTEMキャリアを追求するためのリソースを提供し、習得したSTEMスキルを地域に還元する機会を与えています。雇用に適したスキルを高め、高等教育、インターンシップ、実習制度、そして将来の雇用機会へのアクセスを改善することにより、マイクロンは彼女たちが経済的に自立し、彼女たち自身と地域により明るい未来がもたらされるよう支援しています。
マレーシアのペナン・サイエンス・クラスターのガールズ・イン・ロボティクスプログラムなどの取り組みは、さまざまな団体が科学やテクノロジー関連業界におけるジェンダー格差の解消に真正面から取り組んでいる例です。ブートキャンプとメンタープログラムを通して若い女性のエンパワメントを行い、自信に満ちた心と強靱性を培い、彼女たちの可能性が無限大であることを伝えています。
私たちのエンパワメントの約束は、国境と文化を超えて広がっています。MWLNはガールスカウト日本連盟と連携し、広島で女子生徒限定の第1回チップキャンプを主催しました。キャンプ期間中、参加者は2日間たっぷりとロボティクスと二値論理の体験型ワークショップに参加してバッジを手に入れました。STEMキャリアを歩むマイクロンジャパンの女性エンジニアたちが参加者の意欲をかき立てる自らの体験談を語り、広島にあるマイクロンの最先端製造施設の見学を行いました。また、ガールスカウト日本連盟は、少女たちがワークショップに参加し、STEMキャリアのロールモデルとつながる実践的な機会にアクセスできるよう、広島と東京でSTEMバッジプログラムを立ち上げました。
マイクロンのGirls Going Techイベントは、知識を豊かにするだけでなく、希望と志を育んでいます。世界中の多くの少女たちのためにこうしたイベントを開催することにより、私たちはテクノロジーの分野がインクルーシブですべての人々に開かれていることを証明しています。例えば、台湾では、2023年に3回のGirls Going Techイベントを開催する機会に恵まれました。ここでマイクロンは260人以上の少女たちとつながり、テクノロジーを通じてプラスの影響を与えることへの情熱の火をともしました。
米国では、私たちはマイクロンの助成金プログラムを通じて、思いやりと献身の心をもって可能性の種を育み続けています。マイクロンはTechbridge GirlsやGirls Inc.などのパートナーと協力し、次世代の女性発明家と先駆者たちに、彼女たちの夢は単に価値があるのではなく、途方もなく貴重だということを示して、エンパワメントを行っています。STEM from Danceのような取り組みを通じて、私たちは、科学、テクノロジー、そしてダンスの世界を融合し、無限の創造力を生み出すことで、情熱と粘り強さが交差するところでイノベーションが花開くということを少女たちに示しています。
女性によるこれまでと現在の成果、そしてMWLNの10周年を祝うにあたり、私たちは単に歴史を振り返っているだけではありません。私たちは現在も歴史を織りなしている最中なのです。マイクロンで働く私たち女性は、ともに新しい物語、つまりエンパワメント、強靭さ、そして果てしない可能性の物語を紡いでいます。これからも大きな夢を追求してさらなる高みを目指し、すべての歩みにおいて、励まし合っていきましょう。お互いを高め合うことにより、私たちはどのような夢も叶えることができるのです。