マイクロンが掲げる5つの価値観のうちの1つが「人」であり、私たちは、お互いを大切にする文化を重視しています。米国大統領を務めたセオドア・ルーズベルトはかつて、「あなたがどれだけ親身になってくれるかを知るまでは、あなたにどれだけ知識があろうと誰も気にかけない」と述べました。
価値観として「人」を掲げているように、マイクロンは、ダイバーシティ、イコーリティ、インクルージョン(DEI)に関する5つの意欲的な約束の1つ「インクルージョンの文化の強化」に注力しています。従業員が大切にされ、尊重され、現状への挑戦に安心して取り組める環境があれば、自分のアイデアを進んで共有できるようになります。このようなアイデアこそが、マイクロンのイノベーションの推進力となっているのです。
2014年、マイクロンは従業員リソースグループ(ERG)を導入し、インクルージョンの文化を育む大きな一歩を踏み出しました。ERGは従業員が主導する自発的グループであり、アイデンティティや人生経験の共有に焦点を当てています。マイクロンのERG第1号「マイクロン - 女性のリーダーシップネットワーク」はアイダホ州ボイシ本社で結成されました。現在、ERGの数は10に増え、全世界の従業員の約半数が少なくとも1つのERGに参加しています。
過去4年間、マイクロンは毎年、世界各地のERGリーダーを集めてオンラインサミットを開催し、相互の関係を強化するとともに、ERG戦略と事業戦略を連携させる場を提供してきました。今年、ERGリーダーらは、英国議会の元議員であり、ウーバーでDEI責任者を務めるオーナ・キング氏からお話を伺いました。そのほか、心理的安全性に関するワークショップに参加し、人工知能(AI)に関するアイデアやインサイトを模索したり、ERGリーダーとしてそれらのアイデアやインサイトを活用できる機会を探ったりしました。熱のこもったオンライン集会を記録した短い動画をご覧ください。
マイクロンは、会社のDNAと結びつくような文化を創造し、仕事を意味あるものにし、世界中のチームを信頼で結び付けたいと考えています。正直にいうと、多くの企業と同様に、マイクロンもすべてを実現できているわけではありません。
その一方で、私たちはマイクロンが創り上げる力強い文化がすでに競合他社との差別化になっていると考えており、ERGやその他のプログラムへの投資を続けています。マイクロンを形作るのは人であり、マイクロンは集団のエネルギーを活用して創造性、インクルージョン、イノベーションを実現できるようERGリーダーの育成に努めています。
半導体業界の変革期である今、マイクロンのメモリとストレージソリューションへの需要が急速に高まっています。半導体は、AIから家庭用電化製品、重要な防衛システムに至るまで、現代テクノロジーの根幹を支えています。高まる需要に応じる形で、マイクロンは世界中で製造投資を発表しています。米国だけでも、マイクロンの投資により今後20年間で約75,000件の直接的・間接的雇用が創出されると予想しています。
人材を惹きつけ、維持する上で、マイクロンのERGは重要な役割を果たします。そのため、私は親しみを込めてERGリーダーとメンバーをマイクロンのインクルージョン大使と呼んでいます。ERGリーダーとメンバーは、全米黒人技術者協会(NSBE)、女性技術者協会(SWE)、ヒスパニックプロフェッショナルエンジニア協会(SHPE)といった戦略的パートナーとの会議など、重要な採用会議に参加しています。
さらに、マイクロンのK-12プログラムのボランティアにも注力しており、STEMキャリアでの機会について学生、教師、カウンセラー、保護者への講演を行っています。ERGリーダーとメンバーは、Girls Going TechやChip Campなど、半導体業界における次世代の人材育成につながる世界中のプログラムを支援しています。
マイクロンのERGは単なるソーシャルネットワーキングではなく、より大きな事業目標と密接に連携する戦略的資産です。長年にわたり、マイクロンの取締役はERGリーダーと会う機会を設け、マイクロンの人材のニーズについて真に理解してもらえるよう努めてきました。ERGのメンバーはマイクロンの包括的な福利厚生に影響を与えてきました。マイクロンの女性発明家の人数を4倍にしたメンタープログラムを創設し、誰にとっても働きやすい職場を構築することの重要性を施設チームが理解する支援を行いました。
マイクロンのERGは、経験豊富なチームメンバー、新規のチームメンバー、障がい者、退役軍人、LGBTQ+の人々、さまざまな人種や民族の人々から成るコミュニティを育んでおり、そのようなインクルージョンの文化がイノベーションを促進しています。私は、その力強さと影響力を善良な目的のために真に活用している組織の一員であることを誇りに思います。ルーズベルト大統領の言葉を借りれば、これは私たちがどれだけ親身になっているかを示すものです。
これこそが、私たちが大胆で 唯一無二の存在でいられる理由であり、マイクロンという名を支える原動力なのです。