黒人歴史月間は、米国の歴史と文化へのアフリカ系アメリカ人コミュニティの多大な貢献を振り返る期間です。インクルーシブで多様な人材を育成するというマイクロンの取り組みを考えるとき、私たちは黒人エンジニアがアメリカの技術革新に果たした多大な貢献に啓発されるのです。
例えば、NASA初の黒人女性エンジニアである メアリー・W・ジャクソンは、数学と科学への愛を地域の若い学生たちと分かち合い、世界を探求することを奨励した先駆者でした。彼女はその後のキャリアの大半を、NASAの次世代を担う女性エンジニアや科学者の雇用と登用に捧げました。同様に、電気技師であった フランク・S・グリーン の集積回路の特許は、フェアチャイルドセミコンダクターが半導体技術分野のリーダーになる上で貢献しました。今月、私たちはメアリーやフランクをはじめとする、数え切れない黒人の革新者たちの目覚ましい功績を称えます。
STEM教育とキャリアへの障壁を取り除く
多様な労働力を育てることは、最高の人材を確保し、創造性と革新性を高めることにつながります。マイクロンは、エキサイティングで報酬の高い半導体分野での将来のキャリアについて、黒人コミュニティの若者たちが情報を得られる機会を1年を通じて提供しています。STEM教育の進路選択を奨励することを目指し、歴史的に黒人の多い大学(HBCU)でChip Camp や Girls Going Tech プログラムも開催しています。また、黒人の学生を招待し、マイクロンの従業員リソースグループであるアフリカ系アメリカ人従業員ネットワークのメンバーから学ぶ機会や、バージニア州マナサスのマイクロンのサイトを訪問する機会も提供しています。これらの機会は、若者たちがSTEM分野のキャリアに進む自分たちの姿を思い描き、次世代の半導体を設計する未来を想像するのに役立っています。
マイクロンはまた、 全米黒人技術者協会(NSBE) 産業パートナーシップ協議会のメンバーでもあり、各プログラムへの資金提供の他、ネットワーキングの機会や雇用慣行に関するインサイトの提供にも貢献しています。私たちの取り組みの一環として、最高ダイバーシティ・インクルージョン最高責任者であるフラン・ディラードやマイクロンの技術リーダー、業界パートナーによるカンファレンスワークショップを3月に開催し、エキサイティングで充実した職業機会としての半導体分野でのキャリアを紹介します。
黒人リーダーおよび教育者の育成
2022年にCHIPSおよび科学法が可決され、米国における半導体研究の重要性が認識され、今後10年間で製造および研究開発能力を産業界が拡大することを受けて、マイクロンは将来のリーダーを育成するために重要な取り組みを行っています。その一例として、歴史的に黒人の多い女子大学であるスペルマン大学には、マイクロン財団が出資するマイクロンアカデミーフォーインクルーシブリーダーシップがあります。私たちは、帰属意識を高め、リーダーシップスキルを向上させ、工学の学位取得に必要となる粘り強さを強化するため、毎年最大10名の新入1年生の学習グループを作っています。このプログラムに参加する学生には、マイクロンのチームメンバーによる体系的な能力開発と指導の機会が提供されます。
私たちは、マイクロン財団の助成金を利用し、 Center for Black Educator Development の第6回National Black Men in Education Convening(BMEC)の後援も行っています。このイベントは、黒人の男性教育者と彼らを支援する人々に焦点を当て、黒人の生徒が長期的により良い成果を上げるためのの啓発、訓練、能力開発を提供することを目的としています。BMECに加え、この団体は教職に関心のある黒人の高校生や大学生を対象に、年間を通じてメンターによる指導、専門能力の開発、教育体験を提供し、黒人の教員のパイプラインをより強力なものにする支援も行っています。
変化をもたらす:
私は、BENメンバーがマイクロン内外の人材育成において重要な役割を担っていることを誇りに思います。私たちは、黒人のチームメンバーのための専門能力開発イニシアチブを立ち上げ、人材獲得チームや大学関係チームと協力して、 Black Engineer of the Year Achievement(BEYA) および NSBE カンファレンスで採用活動を行っています。さらに、メンバーは若者と積極的に関わり、最近ではボイシソウルフードフェスティバルで第1回STEMウェルネスムーブメントビレッジを開催しました。
私は、次世代の才能に刺激を与える活動をしてくれたBENのメンバー全員に感謝するとともに、今後どのような活動を共に行っていくのかを楽しみにしています。また、BENのエグゼクティブ・コースポンサーであるデルバート・パークスの貴重なパートナーシップと経験、そしてBENに所属している全米のERGメンバーとの関与促進に貢献してくれたことにも感謝したいと思います。黒人歴史月間を記念して、すべての人にアクセスの機会がある、インクルーシブな人事のための取り組みをゆるぎないものにしましょう。