9月15日はヒスパニックヘリテージ月間の始まりです。マイクロンヒスパニックプロフェッショナルズ(MHP)のエグゼクティブ共同スポンサーを務める私がこの月間について考え、MHPによるマイクロンの文化への貢献を称えたいと思います。
マイクロンでヒスパニックヘリテージ月間の祝福
毎年9月15日から10月15日のヒスパニックヘリテージ月間は、ヒスパニックやラテン系アメリカ人による米国の歴史や文化、功績に対する貢献を評価する貴重な機会です。この月間はMHPメンバーにとって、ダイバーシティ、インクルージョン、仕事での成長を促進する1年間の活動のきっかけとなります。
ヒスパニックヘリテージ月間を祝うことは、単なる慣習や認識ではなく、マイクロンのヒスパニックおよびラテン系従業員がもたらす多様な能力、展望、エクスペリエンスを生かすことです。このような多様性は文化的な豊かさを育み、事業に欠かせません。
ハーバード大学の調査によると、ダイバーシティが平均を上回る企業は、ダイバーシティに欠けている企業よりもイノベーションによる収益が19%高く、金利税引き前利益(EBIT)のマージンが9%ポイント高いことが分かりました。したがって、より多くのヒスパニック系の人々が半導体業界で活躍できる場を作ることは、正しい行動であるだけでなく、事業にとってもメリットがあるということです。
SHPEとの提携
ヒスパニックプロフェッショナルエンジニア協会(SHPE)とのパートナーシップは、マイクロンのインクルージョンとエンパワーメントの優先順位付けに完璧な形で合致しています。SHPEのミッションは、科学、技術、工学、数学(STEM)の意識向上、アクセス、支援、開発を通じて、ヒスパニック系コミュニティが最大限の可能性を実現し、世界に影響を与えられるよう働きかけることであり、半導体業界の人員の割合を増やすというDEIコミットメントを補うものです。ヒスパニック系コミュニティには、科学における豊かな歴史があります。私たちはSHPEと協力してその歴史を積み重ね、21世紀中にやりがいのある科学とエンジニアリングの仕事をスタートさせます。
人材パイプラインの拡大
テクノロジーの複雑さが増すにつれ、半導体業界は、特に少数派グループ間でスキルギャップの拡大に直面しています。マイクロンはSHPEと提携し、優秀で高度なスキルを持つエンジニア集団と直接やり取りができるルートを提供します。インターンシップや直接雇用を通じ、SHPEとのパートナーシップは人員の割合のギャップ解消にも役立っています。
イノベーションと画期的なソリューションの推進
ノーベル賞受賞者のマリオ・J・モリナはかつて、「私たちはさまざまな背景を持つ世界中の科学者を必要としている」と言いました。絶え間ないイノベーションによって推進される業界では、異なる視点が画期的なソリューションにつながることがよくあります。教育プログラムやスキル開発、メンターシップに重点的に取り組むSHPEは、ヒスパニック系エンジニアにイノベーションのきっかけを作るために必要なツールを提供します。このダイバーシティを受け入れれば、複雑なエンジニアリング上の課題に取り組むのにより適したチームになるでしょう。
コミュニティへ還元
マイクロンの取り組みは、採用や社内能力開発にとどまらず、コミュニティに還元することも重視しています。マイクロンは、ダイバーシティとインクルージョンの価値観を守るため、ヒスパニック系の若者を対象としたSTEM支援プログラムを通じ、次世代のエンジニアとリーダーの育成に投資しています。マイクロンは、同僚や地域社会、顧客、株主のためにプラスの変化を生むべく努力しており、この投資は企業としての社会的責任に関するより大きな目標に沿ったものです。
ヒスパニックヘリテージ月間のお祝いを始めるにあたり、MHPチームが成し遂げてきた素晴らしい仕事を紹介したいと思います。マイクロンの多様な文化を祝うために、ランチタイムにさまざまな言語を教える「ランゲージ・ビット」というプログラムもその1つです。私たちの取り組みは、マイクロンの文化を豊かにするだけでなく、競争と進化が激しい半導体業界で差別化を図ることもできます。私たちは、ダイバーシティとインクルージョンの擁護者として決意を新たに、これからの素晴らしい1年を楽しみにしています。