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マイクロン、2019年ザイリンクス開発者フォーラムに参加

ドナート・ビアンコ、ジェイ・ウォルストラム、レッジ・ヴィラヌエヴァ | 2020年2月

前四半期、マイクロンの組み込み機器事業ユニットは、オランダのハーグで開催された2019年ザイリンクス開発者フォーラム(XDF)ヨーロッパでブロンズスポンサーを務め、カリフォルニア州サンノゼで開催された2019年XDF USにも参加しました。XDFは、ザイリンクスとそのエコシステムパートナーが一堂に会し、最新の技術革新について情報交換をする重要な技術イベントの1つです。ヨーロッパでは800名、米国では1,300名以上の参加者が集ったこのイベントは熱気にあふれていました。開発者、メディア、ザイリンクス社員による、詳細にわたる技術セッション、実践的なラボ、セミナー、数々のプレゼンター、パートナーブースなど、内容も盛りだくさんでした。

ハーグで開催された2019年XDFのデモゾーン
ハーグで開催された2019年XDFで、マイクロンのブースに立つドナート・ビアンコ

マイクロンは、XDFヨーロッパでブースを設置し、最新のVivado 2019.2ソフトウェアを搭載したXilinx Versal VCK190評価ボード上で、マイクロンのDDR4およびLPDDR4xデバイスのライブデモを実施しました。DDR4-3200およびLPDDR4x-4266メモリのキャリブレーションテストとデータアイスキャンのデモを成功させ、顧客のデバッグアクティビティにメリットをもたらせることを示しました。

ハーグで開催された2019年XDFで実施された、マイクロンのDDR4およびLPDDR4xメモリを搭載したVersal ACAP開発ボードのキャリブレーションおよびデータアイスキャンのライブデモの様子

また、マイクロンのLPDDR4x、DDR4、e.MMC、SPI NORフラッシュメモリを搭載した、さまざまなザイリンクス開発ボードも展示しました。その一例として、Zynq Ultrascale+ MPSoC ZCU102ボードの写真を以下に掲載します。ブース内のテレビ画面に、マイクロンのDRAMとフラッシュメモリを搭載したザイリンクスボードのスライドショーが映し出されています。

マイクロンのメモリを搭載したZCU102

マイクロンのXccela™フラッシュ開発キットもブースで展示されました。これは、Xilinx Zynq-7000 Zedboard™で使用するマイクロンXccelaフラッシュを搭載したドーターカードです。顧客は、Zedboardにこのドーターカードを接続して、マイクロンのXccelaフラッシュのパフォーマンスをテストできます。

マイクロンDDR3LメモリとXccelaフラッシュのドーターカードを搭載したZedboard。

サンノゼで開催された2019年XDFショーでは、マイクロンのシニアバイスプレジデント兼コンピューター処理とネットワーキング事業ユニットのゼネラルマネージャーであるトム・エビーがザイリンクスの基調講演の1つにゲストスピーカーとして登壇し、マイクロンのメモリとザイリンクスのソリューションがデータセンターや機械学習アプリケーションでどのように連携するか説明しました。

カリフォルニア州サンノゼの2019年XDFでのトム・エビー

エビーは、マイクロンでは情報こそが今日の何よりも重要なリソースであり、課題として制御するのではなく、機会として利用するべきだと考えていることを説明しました。適切なビジョン、ツール、スキルがあれば、情報という生の素材を加工して、インテリジェンス化を促進し、世界中で学びやコミュニケーションを活性化し、進歩を加速させることが可能になります。

AIアプリケーションをダイナミックなアクティビティとして扱うVersal ACAPプラットフォームでは、データセンターアーキテクチャに高性能で柔軟性の高いソリューションを提供します。VersalはDDR4のメモリをサポートしており、今後は高性能メモリにも対応する予定で、変化し続ける市場スペースに求められる最適な効率性と適応性をもたらします。ザイリンクスのソリューションは柔軟性をもたらしてくれます。そのため、特にハイパースケールの顧客向けにカスタマイズされたメモリソリューションを迅速に市場に投入する上で、ザイリンクスは最適なパートナーです。

2019年にヨーロッパと米国で開催されたXDFイベントは、イベント準備中にマイクロンの米国とヨーロッパのチーム間で育まれたチームワークを示しただけでなく、ザイリンクスとの長年にわたる非常に有益な関係をアピールする機会となりました。

シニアエコシステムイネーブルメントマネージャー

Donato Bianco

300ボーモデムの時代からテクノロジーに魅せられてきたドナート・ビアンコは、EMEAのエコシステムパートナーと協力して事業の推進と開発に貢献しています。また、公私ともに、地域社会と環境の状況にポジティブな影響を与えるよう努めています。大学では電子工学の修士号を取得しています。

エンタープライズ事業開発担当シニアマネージャー

Jay Walstrum

ジェイ・ウォルストラムは、マイクロンでコンピューティングおよびネットワークビジネスユニットのシニアシステムアーキテクトを務めており、今後3年~5年以上にわたる新たな事業機会に取り組んでいます。彼はまた、革新的なテクノロジーとメモリアーキテクチャーを適用して、顧客が抱えるシステム面の課題を解決しています。

ジェイはマーケット戦略チームと密接に連携し、新しい製品構想のための新しいテクノロジー、アプリケーション、製品やアーキテクチャーの仕様、顧客、市場の特定を行っています。また、顧客システムアーキテクト、技術者、サードパーティの開発者、マイクロンの研究開発チームと積極的に連携し、革新的なメモリソリューションの特定、定義、設計に携わっています。

2013年1月にマイクロンに入社する前はXilinx Corpに22年間勤務しており、品質担当ディレクター、シニア製品計画マネージャー、戦略およびテクニカルマーケティングリーダーを歴任しました。

ジェイは南カリフォルニア大学で電気工学の学士号を取得しています。彼はFPGAシステムソリューションとメモリインターフェースアーキテクチャーの分野で11件の特許を取得しています。

シニアエコシステムイネーブルメントマネージャー

Redge Villanueva

レッジ・ヴィラヌエバは、マイクロンのシニアエコシステムマネージャーであり、車載および組み込みアプリケーション向けSoCプラットフォーム上でのマイクロンのメモリ搭載に関する責任者です。これまでレッジは、25年にわたりIntelとマイクロンでエンジニアリングとマーケティングに携わってきました。サント・トーマス大学で電気・コンピュータ工学学士(BSECE)を取得し、サクラメント州立大学でMBAを取得しています。