前四半期、マイクロンの組み込み機器事業ユニットは、オランダのハーグで開催された2019年ザイリンクス開発者フォーラム(XDF)ヨーロッパでブロンズスポンサーを務め、カリフォルニア州サンノゼで開催された2019年XDF USにも参加しました。XDFは、ザイリンクスとそのエコシステムパートナーが一堂に会し、最新の技術革新について情報交換をする重要な技術イベントの1つです。ヨーロッパでは800名、米国では1,300名以上の参加者が集ったこのイベントは熱気にあふれていました。開発者、メディア、ザイリンクス社員による、詳細にわたる技術セッション、実践的なラボ、セミナー、数々のプレゼンター、パートナーブースなど、内容も盛りだくさんでした。
マイクロンは、XDFヨーロッパでブースを設置し、最新のVivado 2019.2ソフトウェアを搭載したXilinx Versal VCK190評価ボード上で、マイクロンのDDR4およびLPDDR4xデバイスのライブデモを実施しました。DDR4-3200およびLPDDR4x-4266メモリのキャリブレーションテストとデータアイスキャンのデモを成功させ、顧客のデバッグアクティビティにメリットをもたらせることを示しました。
また、マイクロンのLPDDR4x、DDR4、e.MMC、SPI NORフラッシュメモリを搭載した、さまざまなザイリンクス開発ボードも展示しました。その一例として、Zynq Ultrascale+ MPSoC ZCU102ボードの写真を以下に掲載します。ブース内のテレビ画面に、マイクロンのDRAMとフラッシュメモリを搭載したザイリンクスボードのスライドショーが映し出されています。
マイクロンのXccela™フラッシュ開発キットもブースで展示されました。これは、Xilinx Zynq-7000 Zedboard™で使用するマイクロンXccelaフラッシュを搭載したドーターカードです。顧客は、Zedboardにこのドーターカードを接続して、マイクロンのXccelaフラッシュのパフォーマンスをテストできます。
サンノゼで開催された2019年XDFショーでは、マイクロンのシニアバイスプレジデント兼コンピューター処理とネットワーキング事業ユニットのゼネラルマネージャーであるトム・エビーがザイリンクスの基調講演の1つにゲストスピーカーとして登壇し、マイクロンのメモリとザイリンクスのソリューションがデータセンターや機械学習アプリケーションでどのように連携するか説明しました。
エビーは、マイクロンでは情報こそが今日の何よりも重要なリソースであり、課題として制御するのではなく、機会として利用するべきだと考えていることを説明しました。適切なビジョン、ツール、スキルがあれば、情報という生の素材を加工して、インテリジェンス化を促進し、世界中で学びやコミュニケーションを活性化し、進歩を加速させることが可能になります。
AIアプリケーションをダイナミックなアクティビティとして扱うVersal ACAPプラットフォームでは、データセンターアーキテクチャに高性能で柔軟性の高いソリューションを提供します。VersalはDDR4のメモリをサポートしており、今後は高性能メモリにも対応する予定で、変化し続ける市場スペースに求められる最適な効率性と適応性をもたらします。ザイリンクスのソリューションは柔軟性をもたらしてくれます。そのため、特にハイパースケールの顧客向けにカスタマイズされたメモリソリューションを迅速に市場に投入する上で、ザイリンクスは最適なパートナーです。
2019年にヨーロッパと米国で開催されたXDFイベントは、イベント準備中にマイクロンの米国とヨーロッパのチーム間で育まれたチームワークを示しただけでなく、ザイリンクスとの長年にわたる非常に有益な関係をアピールする機会となりました。