Blizzardの「Starcraft® II」に登場する小さな4つ足のエイリアン、うごめくザーグリングの部隊を作り出し、素早く展開したサーシャ「スカーレット」ホスティンは、最高峰の国際トーナメントで優勝した初めての女性eスポーツプレイヤーとして、歴史を作りました。
インテルは、2018年2月の冬季オリンピックの直前に、平昌でエクストリーム・マスターズトーナメントを開催しました。このトーナメントは正式なオリンピックの一部ではありませんでしたが、成長し続けるゲーミング業界におけるeスポーツの立ち位置、そしてハイエンドゲームを実行し、これらの世界的なトーナメントをストリーミングするために必要なメモリについて、存在そのものが多くを語りました。
産業が成長するに従い、よりグラフィックを多用するゲームで競技を行い、より高速なコンピューターを必要とします。このメモリの多くは、マイクロンの限界を突破する取り組みから生まれます。
eスポーツブーム
ゲーミング、eスポーツ、モバイル産業を対象とするマーケティングインテリジェンス企業Newzooの調査によると、eスポーツの視聴者数は着実に伸びています。2012年に、eスポーツのストリーミングやトーナメントの合計視聴数は12億時間でした。2014年には、この数字は37億時間に増えました。最も人気の高いビデオゲームストリーミングサイトの1つであるTwitchでは、愛好家が毎月160億分の間eスポーツを視聴しています。
実際、2017年には全プラットフォームで6,000万人がLeague of Legends® World Championshipを視聴しました。これは、2016年の4,300万人から40%近くの増加です。比較対象として、2,450万人が2017年のNBAファイナルを、2,820万人が2017年ワールドシリーズの第7戦を視聴しました。eスポーツは、2017年に1億1,190万人の視聴者を集めたスーパーボウルという巨大イベントを超えるには至っていません。
eスポーツは、視聴者数だけでなく、関係する資金も大規模です。「Dota 2®」の2017年トーナメントでは、合計$2,400万以上という賞金プールが実現しましたが、2017年のeスポーツの合計売上である$15億のごく一部にしか過ぎません。すでに多くの伝統的なスポーツトーナメントを凌駕しています。
タワーの内部
このeスポーツの興隆の中心となるのは、ゲーミングコンピューターです。意欲的なeスポーツプロゲーマーから熱心なTwitch視聴者まで、すべてのゲーマーの目標は、ゲーミングに最適化されたコンピューターです。各ゲーミングデバイスには、さまざまなコンポーネントが必要で、その多くがハイエンドのメモリソリューションを要求します。最も一般的に使用されるデバイスは依然としてデスクトップPCですが、より高価ではあるもののノートパソコンもゲーミングにより最適化されてきています。
とCrucialおよびBallistixブランドのマーケティングも行うマイクロンのグローバルゲーミングおよびeスポーツマーケティングマネージャーのパトリック・スウィリエール・IIは、次のように述べています。「マイクロンはゲーミングに大きく貢献しています。メモリのギガバイト単位の容量への需要が伸びている中、マイクロンの市場の見通しは非常にポジティブです。」
スウィリエールによると、適切なゲーミングのセットアップには以下の7つの重要要素があります。優れたCPU、高品質のマザーボード、適切なDRAMの量と速度(理想は16ギガバイト)、信頼性の高いグラフィックカード、少なくともオペレーティングシステムといくつかのゲーム用のSSD、優れた電源、パーソナライズされたケースです。メモリは、優れたグラフィックカードの重要な要素であり、マイクロンはGDDR5およびGDDR6を提供し、ゲーミングの品質と速度の向上を支えています。
DRAMは、質の高いゲーミングパフォーマンスに必要不可欠です。ノートパソコンに搭載されたマイクロンのDRAMや、最初からシステムを構築した場合はタワーの配色に合わせられるLEDを搭載したBallistix Tactical Tracerが挙げられます。スウィエールは、高品質のDRAMを「ゲームがカクつくか、60fps以上で滑らかに動くかの違いを生み出す可能性がある」と述べています。
最後に、これらすべてはコンピューターを素早く起動し、プレイヤーがゲームをすぐにプレイできるようにするSSDがなければ無価値です。ゲーマーがリーグ・オブ・レジェンドのマッチ中に電源が落ちたとき、可能な限り早くリフトに戻る必要があります。チームメイトが待っており、操作するチャンピオンはベースに戻っているはずです。SSDであれば素早くWindowsを起動し、すぐにゲームに戻ることができます。
TwitchとYouTubeストリーミングの舞台裏
1人のゲーマーのデスクトップセットアップからトーナメントステージに目を移すと、高品質のメモリソリューションの必要性が大きく上昇します。過去にライブトーナメントに取り組んだことがあるスウィリエールは、しっかりとした規模のイベントでは、約40人が個別のコンピューター、トライキャスター、ライブストリーミングデバイスを動作させる必要があると言います。このような運用だけでも数百ギガバイトのメモリが必要ですが、プレイヤーやチームがモンスターからゴールドを獲得したり、ザーグの大群用にオーバーロードを生産したりするためにも、もちろん必要です。
「ボタンで操作するプレイヤーから、プレビュー画面から視聴しているコメンテーター、バックルームで切り替え画面を指示するプロダクション担当者まで、全員がDRAMを必要とします」とスウィリエールは言います。「全体がうまく動くようにする必要があります。」
eスポーツトーナメントでは、ほとんどのプレイヤーが外付けSSDを持っており、そこにゲーム設定を保存し、自身のメモリ割り当てを確保しています。運営者がステージ上のチームを交替させるとき、このようなSSDがプロセスを迅速化します。
「よく見てみると、使用されているのはほとんどCrucialのSSDです」とスウィリエールは言います。「マイクロンは必ずしもトーナメントやプレイヤーのスポンサーになっているわけではなく、SSDを無料で提供していません。参加者が『最高のSSDはどれだろうか』と考えた結果 Crucialを選んだのです。」
しかし、インテルが冬季オリンピックの直前に開催したものや、2017年11月のLeague of Legends® World Championshipのような極めて大規模なトーナメントになると、これらのメモリ要件はさらに高くなります。
eスポーツとゲーミングはさらに優れたメモリを要求
ゲーミングがどんどん発展し、「VRChat®」や「Ace Combat 7®」のようなゲームでバーチャルリアリティ(VR)も採用するようになると、一部の企業は諦めたり、『負担を感じる』」とスウィリエールは言います。これらの企業は従来のハードドライブを使用するゲーマーをターゲティングしていますが、業界はその方向に進んでいません。
スウィリエールは言います。「秘密は明らかになっています。SSDの方が優れているのです。」
マイクロンの焦点は、ゲーマーの具体的なニーズであり、それによってこの分野に独自の投資を行っています。Team Ballistixプロ「Heroes of the Storm®」スクワッドは、世界でもトップクラスのチームであり、eスポーツ界で最も有名な2つのチーム Team LiquidとFnaticとパートナーシップを結んでいます。両チームはさまざまなeスポーツトーナメントに参加しており、「リーグ・オブ・レジェンド」、「ハースストーン」、「CS:GO」などが含まれます。さらに、独自に「Starcraft II」のトーナメントである「Ballistix Brawl」も主催しています。
そのようにゲーミング業界に大きな足掛かりを得たマイクロンにとって、新たなニーズに注目し、そのようなニーズの変化に応じて対応することは簡単です。スウィリエールは、新たに注目を浴びているeスポーツゲームは「PUBG」と「フォートナイト」だと述べています。これらのゲームは、標準およびモバイル用DRAM、SSD、グラフィックスメモリに大きな投資を必要とします。マイクロンは、このようなソリューションを提供し、メモリをますます高速にしていきます。
「私たちは10年以上ゲーマーを支えてきました。引き続き取り組んでいきたいと思っています」とスウィリエールは述べました。