先月、米国議会がCHIPSおよび科学法案を可決したことで(本日、バイデン大統領が署名する予定)、テクノロジーのリーダーシップと国際競争力を強化する歴史的な機会を得ました。これは立法上の重要な出来事です。これを受けて、マイクロンは10年後までに最先端メモリ製造に400億ドルを投資するという約束を発表しました。これは米国における過去最大のメモリ投資となります。また、CHIPSおよび科学法によって予想される助成金と控除により、マイクロンはこの大幅な長期投資計画を不安なく進めることができます。
この法案への両党の支持を獲得した議会のリーダーシップを称賛したいと思います。そして、バイデン大統領と政府、とりわけ法案可決に重要な役割を果たしたレモンド商務長官に対し、祝意を示します。彼らのリーダーシップにより、米国が世界で最も革新的な最先端メモリ製造と研究開発の中心地となる道が開かれました。CHIPSおよび科学法は、テクノロジーにおける米国のリーダーシップを今後数十年にわたって強化し、維持するための重要な第一歩となるものです。
現在、米国内で製造されているメモリチップは50分の1にすぎません(しかも、その製造はマイクロンのファブで行われています)。マイクロンが計画している投資により、米国の生産能力が上昇し、今後10年以内に10分の1のメモリチップを製造できるようになります。これにより、堅牢なサプライチェーンが確保されるうえ、信頼性が高く、安定した半導体供給が実現するため、国家安全保障に重大な影響を与えます。
米国内に最先端の新しいメモリ製造拠点を建設することは、国内のテクノロジーのリーダーシップを強化し、業界と社会全体の成長をもたらします。このような投資は、テクノロジー製造業の内外で数千規模の雇用を創出し、幅広い業界イノベーションにつながります。マイクロンが米国で計画中の投資により、最大4万人の米国人雇用が創出される見込みです。その中には、約5,000人に上るマイクロンでの高給の技術職と運用職が含まれます。今回のことで、最先端メモリが極めて高度なテクノロジーソリューションに取り入れられることになります。「米国産」と表示できることを誇りに思います。
CHIPSおよび科学法によって可能になる投資は、米国におけるマイクロン拠点の重要部分を占めることになります。アイダホ州ボイシにあるマイクロン本社はマイクロンの研究チームの中心拠点であり、米国で唯一のDRAM研究開発施設です。マイクロンはすでに、バージニア州マナサスの製造拠点の拡張に数十億ドルを投じています。マイクロンはまた、昨年後半にアトランタデザインセンターを設立しました。同センターでは、物理法則をさらに押し広げる次世代メモリの設計を重視して多様な人材の雇用を予定しています。
マイクロンが計画中の製造投資は、長期にわたって革新的なメモリソリューションへの市場需要を満たすとともに、数十年にわたって優れたテクノロジー、製造、運用を築くために必要なものです。まもなく、米国は再び世界で最先端のメモリ製造拠点となるでしょう。マイクロンの従業員一同、今回の米国における半導体製造の新時代に関われることを心から嬉しく思っております。