デザインツール
企業情報

ストリーマーがキャリアとコミュニティを築く

マイクロン・テクノロジー | 2019年12月

動画を見る

チャリティーの力を配信する

1990年代に育った子供たちは、マイケル・ジョーダンのようにダンクしたり、マライア・キャリーのように歌ったり、トム・クルーズのように銀幕に大写しされたりすることを願っていました。

しかし、最近の多くの子供たちはこれとは一変し、Twitch™のライブ配信で何千人もの人が見守る中、ビデオゲームをプレイするという願望を抱いています。ベン・ボウマンはその夢を実現しています。

ProfessorBromanは10億ドル規模のストリーミングプラットフォームであるTwitchで毎日、たいていはBorderlands™ 3またはDestiny™ 2をプレイしています。73万人のフォロワー、数千人の有料サブスクライバー、広告主のキャッシュを獲得しているボウマンは、フロリダ州タンパの自宅で好きなことを仕事にして快適な生活を送っています。彼はまた、小児がん撲滅のために数百万ドルの資金を集めていますが、そもそも彼がストリーミングに関心を持った理由はそこにありました。ゲームはしばしば社会病理として非難されますが、ボウマンはゲームとゲーミングコミュニティが善意のための有力な媒介になり得ることを証明したいと考えています。

気楽な仕事のように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。

ボウマンは2013年にストリーミングを始めました。多くの起業家がそうであるように、ボウマンは乏しい時間をやりくりしながら毎日12〜18時間のアクセスを記録してサブスクライバーベースを築きました。その傍ら、Kings Coast Coffeeというコーヒー会社を共同設立し、カメラの前でコーヒーを飲み、宣伝もしています。また、ゲーミングコミュニティの人々を集めるストリーミングイベントGuardianCon(現在のGaming Community Expo:GCX)を共同設立し、チャリティーディレクターを務めています。GCXはセントジュード小児研究病院で小児がんと小児疾患の研究のために、2019年に370万ドルを超える資金を調達しました。この研究は、世界中の子供たちのがん闘病に役立っています。ボウマンは、暇を見つけては自身の代理人やパートナー(マイクロンを含む)との仕事にも気を配っています。

ProfessorBromanは、Twitchに馴染みのない人には分かりにくい、コミュニティの構築というもう一つの側面でも成功しています。ボウマンはビデオゲームが得意ですが、プロのeスポーツ選手や特定のゲームの達人として有名なストリーマーの手腕には到底及びません。それで構わないのです。ProfessorBromanのサブスクライバー(コミュニティ内では「サブ」と呼ばれている)は、彼のユーモアが目当てだからです。彼はゲームプレイのほか、頭に浮かんだことは何でも即興でやってみて、毎日少なくとも1人の人を笑わせることを目指しています。ボウマンは日頃、ログオンするとすぐにそのボックスをチェックします。ゲームに100%集中するストリーマーとは異なり、ボウマンは常にチャットに目を配り、視聴者と一種の会話の実況を続けています。ボウマンは、視聴者にはスタジアムの最上階の席から叫ぶのではなく、ソファーに座ってマルチプレイヤーゲームのHalo™をプレイしているような気分になってほしいと語っています。参加意識を味わってもらいたいということです。参加型であることは、ボウマンがアピールしたいこと、そして彼のビジネスの根幹です。

「あの2台のPCは私のライフラインのようなものです。私があらゆることをおこなう手段がこの2台のPCなのです。毎日使用するものなので、中に搭載するものはもちろんのこと、触れるものさえも、文字通り私の生計を立てることができる品質でなければなりません。」

視聴者の中には、ほぼ毎日視聴し、ボウマンと双方向の関係を築いている有料サブスクライバーもいます。冗談が多く交わされますが、サブスクライバーの個人的な勝利や悲劇に関する話になると、チャットも深刻になります (その詳細は後ほど)。

ボウマンは魅力的な体験を作り出すことに全力を込めています。彼はストリーミングにおいて、懸命に作り上げてきた環境を阻む技術的な問題を最も敬遠しています。オーディオフィードやビデオフィードが途切れるようでは、視聴者には魅力もユーモアも感じられません。最高の観客体験を確保するために、ProfessorBromanを含む多くのストリーマーは2台のPC(1台はゲームプレイ用、もう1台は最低64GBのゲーム用メモリが搭載された主力のストリーミングPC)を使い、ゲーミングPCやコンソールからのビデオおよびオーディオフィードの処理に対応しています。具体例として、ProfessorBromanの場合は、Crucial がスポンサーになっていることとフォロワーの推奨により、64GBのCrucial® Ballistix®ゲーミングメモリを採用しています。

「あの2台のパソコンは私のライフラインのようなものです」とボウマンは言います。「あの2台があらゆる作業の手段であり、毎日使用するものなので、中に搭載するものはもちろんのこと、触れるものさえも、文字通り私の生計を立てることができる品質でなければなりません。」

ボウマンは今でもほぼ毎日ストリーミングを行っていますが、それは彼がストリーミングを進行中の仕事と考えているワーカホリックであるためばかりでなく、彼を頼りにしている「サブ」がいるからです。

「私が喫茶店のオーナーだったら、気分が優れなくてもお店を経営するために店に顔を出さなければなりません。」とボウマンは言います。「毎日、一日の一部を割いて[私のストリーミングに]訪れ、視聴する人々がいます。私が可能な限り最高のショーを見せるのはその人たちのためです。」

「ストリーミング」: Crucialのゲーミング製品

Professorの台頭
目標の支援のために自らの技能と可能な限り最高のハードウェアを容赦なく追求するProfessorBromanは、一夜にしてストリーミングと経済的な安定を築いたわけではありません。

ミズーリ州セントルイスで育ったボウマンは、いとこと一緒にオリジナルの任天堂「魂斗羅(コントラ)」をプレイし、ゲームボーイで「テトリス」を制覇し、やがてストーリー主導のロールプレイングゲーム(RPG)に移行した思い出があります。大のお気に入りのゲーム、「クロノトリガー」用に、今もスーパーニンテンドーのカートリッジを持っています。

若い頃、彼は低賃金の仕事を転々とし、短期間ながら、日用品を買うお金のために献血でしのいだこともありました。まだゲームを楽しんでいましたが、ハリケーンサンディの犠牲者のために20,000ドルの資金を集めたTwitchマラソンストリームを視聴するまでは、ストリーミングについて考えることもありませんでした。ボウマンは、サンディソン(Sandy-Thon)と呼ばれたそのイベントが、ストリーミングで慈善団体のための資金集めができると考えるきっかけになったと語っています。Twitchのストリーミングで生計が立てられるかもしれないということは後から思いつきました。

ボウマンはまた、友人とつながる方法としてストリーミングを始めました。当時、彼はゲームの最速クリアを目指し、精巧なルートをマッピングする苦労の過程を讃えるスピードランコミュニティに所属していました。ボウマンはBorderlands 2のスピードランが好きで、gamelengths.comによるとこのゲームの平均プレイスルー時間は72時間以上とされていますが、ボウマンは2時間34分21秒でクリアしました (speedrun.comによると、世界記録は2時間足らずです)。

一方、ボウマンは、精神病院でソーシャルワーカーとして働いていました。変化の準備ができていたボウマンは、ストリーマーがどのようにTwitchストリームを収益化しているかの調査を開始し、ひょっとしたらTwitchがその生命線になるかもしれないと考えました。

「勘定の支払いができて、食べていければいいという考えでした」とボウマンは言います。「大きな夢は見ていませんでした。Twitchで一番有名な人になりたいなどとは思っていませんでした。好きなことができる仕事をしたかっただけなのです。」

ボウマンは、400人のサブスクライバーがいればフルタイムの最低賃金の仕事に相当する収入になると計算しました。彼はストリーミングに投じる時間を増やして専念することに決め、視聴者層を構築し始めました。

「勘定の支払いができて、食べていければいいという考えでした。大きな夢は見ていませんでした。Twitchで一番有名な人になりたいなどとは思っていませんでした。好きなことができる仕事をしたかっただけなのです。」

「400人を楽しませ、私のコミュニティに参加したいと思ってもらうことは十分に可能だと思いました。ここに5ドル札があります」と彼は言います。「それは、ストリーミングを実現し、フルタイムで人々を楽しませることは、突拍子もない絵空事のような夢ではないと分かった瞬間でした。」

ボウマンは、少なくとも1日12時間、週7日のストリーミングを開始し、主にDestinyをプレイしました。彼がストリーミング時間と同時視聴者の基準を満たしてTwitchパートナーになると、フォロワー数は上昇しました。パートナー指定によって、ProfessorBromanに主要な指標となるサブスクライバーボタンが与えられました。

以後、ボウマンは研鑽を続け、聴衆とサブカウントを増やしています。

一連の不運と偶然による出来事を通じて、ボウマンは仲間のストリーマーたちと親しくなり、パートナーたちと共に事業を運営する持株会社Rare Drop Co.を設立しました。4人のパートナーが国内の異なる地域に住んでいて、Twitch以前に会ったことがないことを考えれば、4人が会うためだけでもさまざまな調整が必要なのに、事業を始めるとなればなおさら大変だったとボウマンは言います。

「失敗する要素が多くてとても実現しそうにない複雑な状況の中で、時には自信を持つことが困難でした」ボウマンはこうも言います。「実現できたことは本当に幸いです。」 4人の友人は、ゲームに対する同様の情熱を共有すると共に、「善意のためのゲーム」という1つの慈善的な理想の下に結束し、これをRare Drop Co.のモットーとして、またゲーミングコミュニティ形成のあり方として用いています。

コミュニティ:秘伝のタレ

ボウマンはすべての人を相手にしているわけではありません。彼は、一部の視聴者は自分を辛辣だと思っていると言い、時にはそれが事実であると認めています。しかし、周囲の人々は、ボウマンが自分に忠実で、視聴者のことを気にかけていると見ています。だから視聴者を惹きつけているのです。

「『初めてあなたのストリーミングを見たときは嫌悪を感じた』と言われることはよくあります」とボウマンは言います。「うるさすぎる。ムカつく。でも、それがあなたのありのままの姿であることが分かってからは、あなたを素晴らしいと思います。あなたは自分を変えません。以外なことですが、大好きになりました。」

ボウマンは、フォロワーに気遣い、製品やスポンサーの精査の際にはフォロワーを頼りにします。スポンサーと契約した後、視聴者はすぐに彼にその製品が基準以下であることを知らせました。案の定、ファンの目は正しかったのです。最近では、潜在的なスポンサーからアプローチされたとき、彼はチャットでそれを実行して承認を求めます - Crucial Ballistixゲーミングメモリの場合がそうでした。

「私は、Ballistixについて何か知っているかとフォロワーに尋ねました。」とボウマンは言います。「私のチャットでは満場一致でした。私はあの人たちが大好きです、といったふうに。」

ボウマンは、ストリーミングにアクセスして、多少のコメントを残すすべてのフォロワーと関係を築くことは求めていません。毎日ストリーミングに出入りしている長年のサブスクライバーの一部とは絶対知り合いになっています。人生の浮き沈みに関する深い話を共有している人もいます。ProfessorBromanと他の常連は、こうした機会を活かして、ケアや検証が最も必要とされ、歓迎されるときに、お互いを祝ったり励ましたりしています。

「私は変わった子どもでした。友人もあまりいませんでした。 そして今、私には、オンライン上の誰かが“安全である”と感じ、世間に出る前に元気を取り戻すことができる励ましの場所となる“誰かのための家”をオンライン上に作る機会があります。」

「私は、人々の生活の中で起こっている出来事を知るために最善を尽くして読んでいます。」とボウマンは言います。「子供ができると知らされ、9か月後にその子が生まれるとしたら、私はそのサイクルに加わりたいと思います。私は彼らの人生の一部であることを知っています。私の常連に関してはもちろん、その個人的な成功に深い関心を持っています。彼らが幸福で健康であること、人生の成功を味わっていることを知りたいと思います。」

長年の視聴者ががんで亡くなった後、その家族がボウマンと連絡を取り、視聴者は治療中もストリーミングを観ていたと話してくれました。治療の効果がなくなった後、ストリーミングが和やかな気晴らしになりました。ボウマンは感動し、子供の頃に支援コミュニティを利用していたこともあって、視聴者の生活に良い影響をもたらしたことを快く受け入れました。

「私にそんなことをしてくれた人は、家族以外にはいませんでした。」とボウマンは言います。「私の人生におけるあらゆる外的要因は、学校でのいじめなどひどいものであったということが分かりました。私は変わった子どもでした。友人もあまりいませんでした。 そして今、私には、オンライン上の誰かが“安全である”と感じ、世間に出る前に元気を取り戻すことができる励ましの場所となる“誰かのための家”をオンライン上に作る機会があります。」

コミュニティの構築、慈善事業の資金調達、起業家ベンチャーの追求、または単に誰かの一日の楽しい出来事として、ベン・ボウマンはストリーミングが善意に役立つことを実証しました。

Crucial®およびBallistix®はMicron Technology, Incの登録商標です。この記事に記載されているその他のすべての商標および登録商標は、それぞれの所有者に帰属します。