生活を豊かにするため、情報活用のあり方を変革する
人工知能技術において、CPUは「脳」の役割を果たしますが、メモリとストレージは心を形作ります。マイクロンの社長兼CEOのサンジェイ・メロートラは、刺激的な開会基調講演で、マイクロンインサイト2018カンファレンスの幕を開けました。講演では、AIが私たちの生活を豊かにし、向上させ、拡張する可能性について、そしてメモリとストレージテクノロジーが果たす重要な役割を以下の3つの分野に焦点を当てて語りました。
- AIと人命:インドでは、Googleが洪水が発生する場所と規模を予測し、警報を発出するためにAIを使用しています。「コンピューターストレージ、コネクティビティ、メモリに支えられたAIが人の命を救っています」
- AIとヘルスケア:AIには「人類史上、未解決のままであった最大の問題を解決」する可能性が秘められており、人体の秘密を解き明かす可能性を持ちます。研究者は、経験豊かな医者が肺炎、がん、糖尿病などの病状や病気の診断、治療、管理を支援するAIテクノロジーを開発しています。こうした開発は、データ、メモリ、ストレージという「三位一体」で可能となっています。
- AIとビジネス:膨大な量のデータを瞬時に分析することで、ビジネスプロセスがかつてないほどに迅速化・効率化されています。例として、AI支援型の農業ではインテリジェントデバイスが植物の成長段階ごとに光、温度、湿度、水を最適化して、農薬や化学物質を使用せずに栽培を行うことで、従来の農法と比較して100倍も効率が上がっています。
メロートラは「AIは、すべての人々の生活を豊かにするために、世界の情報活用のあり方を変革しています」と語ったほか、マイクロンのDRAMとNANDフラッシュテクノロジーを含むハードウェアが「不可欠なディスラプター」だと述べました。