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AMDとマイクロン:第5世代PCIe®と第5世代EPYCプロセッサーによる卓越したワークロードパフォーマンス

ラリー・ハート | 2025年6月

AMDとマイクロンはそれぞれの業界で強い影響力を持つ企業であり、長きにわたって多角的なコラボレーションを行ってきた歴史があります。私たちは、データセンターとクライアント市場の両セグメントに向けて、さまざまなマイクロンテクノロジー(メモリやSSDなど)やAMDソリューション(CPUとGPUを含む)にわたり、コラボレーションを行っています。

最近行ったメモリでのコラボレーションでは、AIおよびデータベースインフラにおけるMicron DDR5メモリとAMD EPYC™プロセッサーが強力な組み合わせであることを実証しました。データセンターSSDについては、AMDは先日、最も高性能なNVMe SSDの1つであるMicron 9550 PCIe Gen5 SSDの市場投入を支援しました。このSSDはAIやHPCのユースケースに特に適していますが、ビジネスインテリジェンス/意思決定支援システム(BI/DSS)ワークロードを支えるデータベースなど、より主流のビジネスクリティカルなエンタープライズアプリケーションにとっても優れたソリューションです。詳しくは、こちらのブログ「Micron 9550が第4世代および第5世代EPYCプロセッサーでの要件を満たしていることをAMDが確認」をご覧ください。

最上位のAMD CPUは、PCIeレーンの数が極めて多いという点で際立っています。第5世代EPYCプロセッサーをベースとするシングルソケット構成の場合、128のPCIe Gen5レーンが提供されます。そのため、ストレージパフォーマンスが鍵となるサーバー構成では、これは特に興味深い存在となります。マイクロンのデータセンターNVMe SSDは、CPUとの接続をPCIeレーンに依存しているからです。AMD CPUではPCIeレーン数が多いことにより、高密度で効率的なストレージソリューションの設計が可能になります。データセンター設計者はこの点を重要視しています。

こうした理由から、マイクロンのSSDデータセンターワークロードエンジニアリングチームでは、さまざまなデータ中心型ワークロードに関するソリューションのテストとチューニングのため、長年にわたってAMDの仲間たちとの強力なコラボレーションを展開してきました。

マイクロン、AMD、WEKA、Supermicroによるコラボレーションを紹介した別のブログ記事で述べているように、私たちはAMDとの密なコラボレーションを通じてきわめて多くのワークロードテストを実施しています。AMDのソリューションエンジニアリングチームとの直近のコラボレーションでは、AMDの第5世代EPYCプロセッサーを使用するビジネスクリティカルなエンタープライズアプリケーションに関して、最新のMicron 9550(PCIe Gen5)を旧型のMicron PCIe Gen4 SSD(前述したMicron 7450)と比較するベンチマークテストを行いました。私たちが注目したのは、PostgreSQLデータベースによるBI/DSSワークロードです。データベースとアナリティクスは、私たちの共同顧客であるサーバー相手先商標製造会社の関心が最も高いアプリケーション分野です。

今回のAMDワークロード調査では、SF1000を使用してテストした場合、マイクロンのPCIe Gen5 SSDは、1時間あたりのデータベースクエリ数(QphH)がPCIe Gen4 SSDの1.45倍でした。このワークロード分析のためにAMDが使用したTPC-Hベンチマークでは、SF1000はスケールファクター1000に相当します。これは通常、約1TBのデータセットになります。同じテストで、SF300(約300GBのデータセット)を使用してテストした場合、1時間あたりのデータベースクエリ数(QphH)におけるGen5 SSDのパフォーマンス改善効果は1.33倍であることが明らかになりました。

このようなパフォーマンスの向上は、最高のBI/DSS QphHが決定要因である場合、PCIe Gen5 SSDが優れた選択肢になることを示しています。同時に、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)プラットフォームでメインストリーム級のQphHパフォーマンスが要求されるタスク向けには、PCIe Gen4 SSDは依然として優れたソリューションです。

詳しくは、マイクロンのウェブサイトでパフォーマンス概要全文をご覧ください。

ワークロードテストでの私たちのコラボレーションが重要である理由とは? マイクロンとAMDが、AMD EPYCプロセッサーを使用してマイクロンのソリューションを厳密にテストしているのは、現実の条件下での最適なパフォーマンスと信頼性を確保するためです。厳密に精査されたコンポーネントは、実装リスクを低減し顧客満足度を高め、相手先商標製造会社にメリットをもたらします。データセンター企業は、厳しい要件がある環境向けに最適化されたソリューションを入手することで、データ処理とシステムの応答性を改善できます。このコラボレーションの目標は、AMDとマイクロンが真の意味で「一緒ならさらに良い」関係になるためです。コラボレーションを通じてSSDおよびプロセッサーテクノロジーの進歩を活用することで、現在と今後の需要を満たすテクノロジーが確保されます。

ソリューションマーケティング担当シニアディレクター

Larry Hart

マイクロンのコアデータセンタービジネスユニット(CDBU)でソリューションマーケティング担当シニアディレクターを務めるラリー・ハートは、影響力のあるテクノロジーソリューションの開発とマーケティングに熱心に取り組んでいます。価格設定、製品マーケティング、アウトバウンドマーケティング、製品管理、エコシステム開発といったさまざまな分野にわたる経歴を活かし、エコシステム内での技術的な連携を強化し、顧客の視点に立ったソリューションをアピールし、顧客に最大の事業価値を届けるという、マイクロンの戦略的な取り組みを主導しています。