DRAM

マイクロン、次世代エッジ設計に対応するLPDDR5Xオプションを拡充

ルイ・チョウ

次世代エッジ設計

LPDDR5Xが重要な理由

マイクロンは2022年、フラッグシップスマートフォンおよびクライアントPC向けにLPDDR5Xを投入しました。LPDDR6は、帯域幅の拡大とアーキテクチャーの進化に向けた次のステップとして注目を集めていますが、LPDDR5Xは、成熟したテクノロジー、優れたパフォーマンス、高い電力効率により、依然としてフラッグシップおよびメインストリームの選択肢であり続けています。

2025年、AI搭載デバイスからの需要増加と供給の逼迫を背景に、LPDDR5X市場は急速に成長し始めました。同市場は2026年までに83億ドル規模に達し、2033年までの年平均成長率(CAGR)は6.8%になると予測されています1

高まるエッジAI需要への対応を支援するため、マイクロンは低消費電力メモリソリューションのポートフォリオを拡充し続けています。昨夏、マイクロンは世界初の1γ(1ガンマ)ベースLPDDR5Xを発表し、スマートフォン、PC、その他のエッジシステムに新たな可能性を切り拓きました。このポートフォリオに新たに加わった本製品は、お客様が設計し、提供できるものの可能性をさらに広げます。

マイクロンの1γノンバイナリLPDDR5Xの新機能

マイクロンの新しいノンバイナリLPDDR5Xは、標準的なバイナリ倍数とは異なる6GB、12GB、24GBの容量オプションを追加することで、お客様の設計の柔軟性を高めます。マイクロンのプロセスノードを採用したこのソリューションは、次世代のインテリジェントデバイス向けに、モバイルクラスの電力効率、帯域幅の拡大、バッテリー駆動時間の延長、スケーラブルな信頼性を備え、より高いパフォーマンス2を実現します。

製品ティアに応じた容量オプション

このノンバイナリLPDDR5X DRAMソリューションは、6GB、12GB、24GBの容量で、複数の製品ティアに対応します。6GBオプションはバリューティアのデバイスに適しており、12GBオプションは既存の8GBおよび16GBオプションと合わせて、メインストリーム設計の柔軟性を高めます。パフォーマンスティアの製品では、24GBを選択することでデータ処理能力を高められるため、特にエッジAIアプリケーションに有用です。

テーブル

 

パフォーマンスと電力効率の向上

容量の選択肢が広がるだけでなく、すべてのオプションでパフォーマンスと電力効率も向上します2。これにより、低容量・低パフォーマンスのLPDRAMと、高容量・高パフォーマンスのデバイスのどちらかを選ばなければならない状況を減らすことができます。

下の表に示すように、新しいノンバイナリLPDDR5Xは、前世代比で11%高速となる最大10.7Gbpsの速度をサポートしています3。帯域幅の拡大により、高速なリアルタイム翻訳、迅速な画像解析、応答性の高いパーソナルアシスタントなど、より応答性の高いエッジAIエクスペリエンスが可能になります。

テーブル

 

マイクロンのラボでモバイルプラットフォームを用いて実施したシステムテストでは、実際の使用ケースにおいて、前世代と比較して全体で15%以上の省電力化が確認されました2。Day of Use(DoU)およびHigh Bandwidth(HBW)のシナリオでも同様の結果が得られており、モバイルアプリケーションにおけるバッテリー駆動時間の改善が期待されます。

グラフ

画像をクリックして拡大

設計の柔軟性を高めるパッケージオプション

この新しいノンバイナリLPDDR5X DRAMソリューションは、モバイルおよびクライアントPCの両方のアプリケーション向けに設計されています。496bパッケージ・オン・パッケージ(PoP)は、フラッグシップスマートフォン向けの主要な選択肢であり続けています。一方、小型の245bファインピッチ・ボール・グリッド・アレイ(FBGA)パッケージも、モバイルデバイスで採用が進んでいます。クライアントPC向けには、563bおよび315bパッケージが主な選択肢となっています。563bパッケージは、シングルスタック構成により優れた放熱性を発揮するため、熱要件がより厳しいシステムに非常に適しています。OEM(相手先商標製造会社)各社も、モバイルおよびクライアントPCの設計を効率化するため、563bパッケージの評価に関心を寄せています。

テーブル
テーブル

 

エコシステムおよび顧客による検証

主要なエコシステムパートナーが次世代プラットフォーム向けにLPDDR5Xの調達を拡大し、大手モバイルデバイスおよびクライアントPCメーカーが新しいデバイスへの採用を進める中、マイクロンは、設計の柔軟性とパフォーマンスを高めるこの最新LPDDR5Xソリューションにより、お客様とパートナーを引き続き支援していきます。

マイクロンは、主要なエコシステムパートナーの最新プラットフォームへの統合を支援するため、ノンバイナリLPDDR5Xのサンプルをすでに提供しており、検証および認定のプロセスを通じて、パートナー各社と緊密に連携しています。主要顧客にもサンプルを提供済みであり、評価と市場での採用がまもなく始まる見込みです。

「マイクロンの最新ノンバイナリLPDDR5Xは、幅広い容量とパッケージオプションを備えているため、モバイル製品、特にスマートフォンやタブレットの設計を効率的に最適化し、多様なユーザーニーズや市場セグメントに対応できます」 と、レノボ・モバイルの研究開発ディレクター、ビル・リー氏は述べています。

レノボのCPSD(商用サブシステム開発)でディスチングイシュトエンジニア兼エグゼクティブディレクターを務める小菅正氏は、次のように述べています。「レノボは長年にわたり、マイクロンと緊密に連携してきました。最新のノンバイナリLPDDR5Xは、パフォーマンス、電力効率、設計の柔軟性を高いレベルで兼ね備えています。複数の容量とパッケージオプションにより、さまざまな製品ニーズや市場セグメントに合わせてPC設計を最適化できます」

エッジAIメモリの次なる展開

現在のエッジ市場では、フラッグシップおよびメインストリーム製品の設計に、成熟した技術をベースとし、より高い設計柔軟性を備えた低消費電力DRAMが求められています。エッジデバイス全体でAIワークロードが拡大する中、パフォーマンスと電力効率の重要性はますます高まっています。マイクロンの最新ノンバイナリLPDDR5Xは、こうしたニーズに応え、次なるイノベーションの波を後押しするよう設計されています。

マイクロンの新しいノンバイナリLPDDR5Xが、お客様の次世代設計をどのように支援できるかをご覧ください。

参考資料

  1. DataInsightsMarket(データインサイトマーケット) (2026年5月6日) LPDDR5X DRAM market dynamics and growth analysis(LPDDR5X DRAMの市場動向および成長分析)https://www.datainsightsmarket.com/reports/lpddr5x-dram-1498822
  2. パフォーマンスは、製品発表時点でマイクロンのラボにおいて、12GB Micron 1γノンバイナリLPDDR5XをMicron 1β第2世代ノンバイナリLPDDR5Xと比較したテスト結果に基づいています。
  3. 最大9.6Gbpsのスピードグレードを備えたMicron 1β第2世代ノンバイナリLPDDR5Xとの比較に基づいています。
     

移动业务部门高级产品营销经理

Rui Zhou

Rui 在高科技行业的业务和工程领域拥有近 20 年跨国工作经验,是产品定位、价值主张和增长策略方面的专家。Rui 拥有波特兰州立大学工商管理硕士学位,以及新加坡南洋理工大学集成电路设计理学硕士学位和电气与电子工程学士学位。

Rui Zhou

関連ブログ