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全米DRAMデーにコンピューターメモリの貢献を表彰

マイクロンテクノロジー | 2024年6月

DRAMの発明とそれが実現する世界を祝うため、マイクロンは、イノベーション、経済成長、社会の進歩に対するDRAMの貢献を称える全米DRAMデーの創設を支持するとともに、メモリテクノロジーの教育と研究の推進に取り組んでいます。

この機会を記念して、アイダホ州、ニューヨーク州、バージニア州の知事は2024年6月4日を全米DRAMデーとして公式に制定すると宣言しました。この日は、今年初めに亡くなったDRAM発明者ロバート・デナード博士と、コンピューティング、世界、歴史の流れを変える発明を行ったIBMの両方を称える日です。

DRAMが開発されるまで、ランダムアクセスメモリ(RAM)はは非常に複雑で大きく、電力消費も著しいものでした。初期のRAMの時代、大型の磁気ストレージシステムは、わずか1メガバイトの情報を保存するために部屋いっぱいの設備を必要としました。1968年、デナード博士は、通常のコンデンサーで論理電圧を一時的に保存できること、さらに、コンデンサーを定期的にリフレッシュすることでこの一時的な保存を無期限に延長できることを発見しました。その新しいDRAMアーキテクチャーにより、メモリ密度が大幅に向上し、デジタルコンピューティングシステムに急速な進歩をもたらしたのです。それ以来、DRAMは産業の基盤テクノロジーとなり、人間社会を一変させました。現在では、DRAMチップは人の指の爪ほどの大きさになり、スマートフォンからクラウドサーバーやデータセンターに至るまで、さまざまな場面で使用されています。

DRAMは指の爪ほどの小さなサイズでありながら、その力は計り知れないほど大きなものです。DRAMは、人工知能、自動走行車、ヘルスケアといった分野でのイノベーションの推進において重要な役割を果たしています。DRAMのパフォーマンスと信頼性によってテクノロジーの進歩が急速に進んだことで、経済の活性化や産業の大変革が起こり、人々の日常生活を変えました。

現在、マイクロンはDRAMイノベーションの先頭を走り続けています。マイクロンは2022年に1β(1ベータ)製品ノードを発表しました。このノードは、ダイあたり16GBの容量と8.5Gbpsのデータ転送速度を誇り(LP5Xの場合)、電力効率が15%向上し、ビット密度が35%以上向上します。ノードテクノロジーの初期の用途としては、1βノードのMicron LPDDR5Xがクラウドからエッジアプリケーションで使用されています。

デナード博士の画期的な発明のように、マイクロンのテクノロジーの進歩も容易ではありませんでした。イノベーションに取り組み、独創的な考え方を大切にするマイクロンの献身的なチームメンバーの存在がなければ実現しませんでした。

2009年、科学技術に関心を持つ若者へのアドバイスを求められた際、デナード博士は次のように答えました。「誰もが科学技術に携わることができます。科学技術の世界は可能性に溢れています。科学技術の進歩は自然には起こりません。飛躍的な進歩の実現には本物の人間が必要です」

私たちもまったく同じ考えを持っています。

マイクロンは、米国におけるDRAM業界の継続的な成長と、デナード博士が熱く語ったような飛躍的な進歩の実現に期待を寄せています。その成長の一助となるため、マイクロンは米国で最先端メモリ製造を始める準備を進めており、今後20年以上にわたってアイダホ州とニューヨーク州に最大1,250億ドルの投資を計画しています。

初開催となる今回の全米DRAMデーでは、デナード博士の科学技術への貢献を称えるとともに、博士が残したものを引き継ぎ、世界を変える将来の発明家、科学者、エンジニアに刺激を与えたいと考えています。