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マイクロンによるストレージ革命の次なるステップ:Micron G9 NANDと2650 NVMeTM SSD

プラサド・アルリ | 2024年7月

Micron G9 NANDの発表

マイクロンは先週、世界最速のデータセンター向けSSDを発表しましたが、再び業界の最先端に立ち、最新の画期的な製品であるMicron G9(第9世代)NAND(www.micron.com/G9)を発表し、限界を押し広げます。スループット3.6GB/秒のMicron G9 NANDは、現在入手可能な中では最速のTLC NANDであり1、すでにMicron 2650 SSDに搭載されて顧客向けに出荷されています。マイクロンが積み上げてきたNANDテクノロジーを基に構築されており、クラウドからエッジまでAIワークロードを強化する比類のないパフォーマンスを実現。ストレージ密度とパワーマネージメントも向上し、イノベーションへの熱意をもっての取り組みが、大きな成果として結実した形です。Micron G9 NANDは、現在出荷されている競合他社のNANDよりも50%高速で、密度は39%高くなっています。

Micron 2650 SSD:業界の期待を再定義

また、マイクロンのリーダーシップの伝統に則って、第9世代NANDを搭載した世界初のクライアントSSDであるMicron 2650 NVMe SSD(リンク:www.micron.com/2650)も発表しました。現在、顧客による認定段階に入っており、デスクトップ、ノートパソコン、ワークステーションなどのクライアントPCシステムに組み込まれる予定です。マイクロンが最近発売したMicron 3500およびMicron 2500 SSDの長所を生かし、これらの製品で開発された技術を活用したMicron 2650は、バリューTLC SSDの業界標準を再定義し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。

PCMark® 10ベンチマークは、デスクトップやノートパソコンでのユーザーエクスペリエンスを数値化するための標準として広く受け入れられており、デバイスでのユーザーエクスペリエンスを必ずしも反映しない典型的なベンダー仕様に勝るものです。私たちは、同クラスのドライブのPCMark® 10スコアの平均スコア3861という新たな基準を再び打ち立てました。複数のクライアントワークロードにわたって測定されたこのスコアは、競合ドライブよりも最大38%高くなっています2。さらに、Micron 2650 SSDの平均帯域幅は競合製品と比べて最大36%高速です。同様に、平均アクセスレイテンシーは競合SSDよりも最大40%優れています。

PCMark 10テストでは、実際のアプリケーションでの完了において顕著な改善が見られました。


 

マイクロンのクライアントSSDが実運用のパフォーマンスを大幅に向上

Micron SSDは、比類のないユーザーエクスペリエンスを提供し、実運用のパフォーマンスを飛躍的に向上させるように調整されています。Micron SSDはこれまでにない高速データ処理により、熱心なゲーマー、クリエイティブの天才、エンタープライズワークロードの達人など、誰にとっても十分なストレージで快適なパフォーマンスを実現します。AIが日々の仕事や遊びに取り入れられるようになり、現代のPCの可能性は大いに広がっています。

明るい未来:卓越したストレージへのマイクロンの取り組み

未来に向けて、マイクロンのストレージテクノロジーのパイオニアとしての献身は、これまで以上に輝きを増しています。マイクロンは、顧客が常に優れたストレージソリューションを利用できるよう尽力しています。AIモデルの読み込みを改善し、最初のトークン(TTFT)生成までの時間を短縮するためには、高性能ストレージが必要です。PC上で複数のAIアプリケーションを実行する場合、ユーザーエクスペリエンスを維持するためには、1つのAIアプリケーションから次のAIアプリケーションへのシームレスな移行が重要になります。

ストレージテクノロジーをリードするマイクロンと共にこの新たなジャーニーに乗り出しましょう。来週開催される「Future of Memory and Storage(FMS:メモリとストレージの未来)」にぜひお越しください。マイクロンのブース(#107)または顧客向けイベントで私を見かけたら、ぜひお声をかけてください。

詳細は以下をご覧ください。


1. 競合他社とはSSK Hynix、Solidigm、Kioxia、WD、Samsung Semiconductorを指します。パフォーマンスと設計の比較は、発表時点で一般に公開されていた情報に基づいています。

2. SSDの比較は、Forward Insights社のアナリストレポート「SSD Supplier Status Quarterly Q1/24」に記載されているように、2024年5月時点のコンソールを除くクライアントSSDの売上高上位5社の競合サプライヤーの現在生産中のバリュークライアントSSDに基づいています。1TB SKUを使用。マイクロンのラボでのテストに基づいています。

SBUのクライアントストレージ担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー

Prasad Alluri

プラサド・アルリは、ストレージビジネスユニットのクライアントストレージ担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーです。現職の前には、マイクロンの企業戦略・インキュベーション担当バイスプレジデントを務めていました。これまで、マイクロンとIntelで、製品開発、製品計画、戦略の分野においてさまざまな職務を経験しています。プラサドは、インド工科大学(ボンベイ)で学士号を、アリゾナ州立大学で博士号を、ウォートンビジネススクールでMBAを取得しています。仕事以外では、ポーカーやハイキングを楽しんでいます。

Prasad Alluri