過去2年間で、組み込みストレージシステムは急速にイノベーションを加速しました。多くの組み込みソリューションに対しては、eMMCが主流のストレージとなってきた一方で、最近ではUFSやNVMeなどのストレージテクノロジーが導入され、システムが基盤となるNANDテクノロジーの速度を活用できるようにする、優れたインターフェイス速度を実現しています。
組み込みシステムでは、ストレージソフトウェア(SW)スタックがユーザーレベルの速度に大きな影響を与えます。UFSとNVMeは、そのストレージSWスタックが大きく異なるのです。UFSストレージスタックは、SCSIスタックの上に構築され、NVMeがNANDデバイスを管理することに特化して設計されたストレージスタックを備えています。ユーザーレベルでの高速ストレージを実現するために、SCSIスタックと比較して大きく簡素化されているものです。
マイクロンは、UFSとNVMeのユーザーレベルストレージのパフォーマンスの違いを比較し数量化しました。測定値と推定に基づいた結果によると、より簡素なストレージSWスタックが奏功して、NVMeではシーケンシャル書き込みのシステムレベル速度が28%上昇し、シーケンシャル読み取りの速度が15%上昇しています。また、ランダムな書き込みのIOPSが30%上昇、ランダムな読み込みのIOPSが16%上昇しています。NVMeのこの固有の利点によって、より速いストレージデバイスを用いて、さらに優れた利益を生み出すことが期待されています。
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