マイクロンのテクノロジー用語集

Data centers(データセンター)

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毎秒、さまざまなテクノロジーデバイスを使用する何百万人ものユーザーが、膨大な量のデータを生成しています。こうしてデータが絶えず生成される中、世界中でデータの処理と保存に対する大きなニーズが生まれています。データセンターは、データの効率的な管理・処理に特化して設計された施設を備えており、このニーズに応えます。

データセンターとは何か、そして世界中の組織がデータを管理するうえでデータセンターがどのように役立っているのかをご紹介します。

データセンターとは?

データセンターの定義:データセンターとは、データを処理するコンピューター機器を収容した物理施設です。

この専用施設には、膨大な量のデータを処理、保存、管理するためのコンピューターシステムと、ストレージ機器やネットワーク機器などの関連コンポーネントが収容されています。データセンターは、データ集約型ワークロードを支え、組織がデータ処理やストレージのニーズに効率的に対応するために不可欠です。

個々のテクノロジーユーザーやコンピューターシステムによって生成される大量のデータを処理するには、膨大なコンピューティング能力が必要です。何百万人もの人々が常にデジタル空間につながり、多種多様なデータを生成できる非常に複雑なプログラムが使用されている現在、大規模組織のデータ需要は膨大なものになり得ます。

データセンターは、大規模組織のITインフラに欠かせない要素であり、データの生成、処理、保存、バックアップを適切に行えるようにしています。データセンターがなければ、貴重なデータが失われるだけでなく、組織はデータを分析して消費者やユーザーの行動、意図、ニーズを深く理解することが難しくなります。

データセンターを使用する大きなメリットの一つは、重要なデータをバックアップできることです。停電や予期しない問題が発生した場合でも、データは安全にバックアップされるため、失われる心配がありません。

同様に、大規模組織がデータ管理を外部委託する場合、法令遵守の面でも安心できます。一部の大手企業は自社のデータセンターを保有していますが、多くの組織は、初期費用を削減し、専門的な知見を活用するために、この機能を外部委託しています。

データセンターは通常、ハイエンドのテクノロジー機器を維持し、データ損失を防ぐために特別に設計された施設で、外部の専門家によって管理されます。温度管理とバックアップ電源を備えることで、高負荷な計算ワークロードを担うマシンを最大限の能力で稼働させることができます。

データセンターはどのように機能しますか?

データセンターは基本的に、理想的な環境が整った1つの施設に、多数の高性能コンピューターを収容することで機能します。この施設では、コンピューター処理を1か所に集約し、コンピューターが継続的に稼働してデータを処理・整理できるようにします。

ほとんどのデータセンターのインフラは、コンピューティング、ストレージ、ネットワークという3つの要素で構成されています。組織は、これら3つの要素が連携してデータを効率的に処理し、かつ効果的に保存できるよう、自社のニーズに合わせてデータセンターを構築・最適化できます。

データセンターサーバー

データセンターサーバーは、コンピューティングインフラ内でデータ処理の大部分を担います。サーバーは、データセンターに送られるデータを処理、整理、保存する非常に高性能なコンピューターシステムです。

データセンターサーバーには、いくつかの種類があります。ラックサーバーは平らな長方形の形状をしており、通常はキャビネットに収納されます。このサーバーは特に省スペース性に優れており、データセンターの拡大に合わせて容易に拡張できます。ブレードサーバーは、複数のサーバーを1つのユニットに集約することで、さらに省スペース化を実現します。また、消費電力の面でもより経済的です。

データセンターストレージ

処理したデータは、効率的かつ効果的に呼び出せるよう、適切に整理して保存する必要があります。ストレージシステムは基本的に、データベースに大量のデータを保持するために設計された大規模なデータ記憶システムであり、通常、このデータベースは特定のデータ型に合わせて最適化されています。

サーバー自体にも、通常は一定のローカルストレージが搭載されています。ここには最も頻繁にアクセスされるデータが保存され、より迅速に取得できるようになっています。ただし、ほとんどのデータには、ネットワーク接続ストレージまたはストレージエリアネットワークの構成が使用されます。

  • ネットワーク接続ストレージ(NAS)は、イーサネット接続を使用して、複数のサーバーにデータストレージを提供します。NASデバイスは別のストレージサーバーに接続され、そのサーバーにはデータセンターSSDメモリまたはHDDストレージが搭載されています。NASデバイスは家庭でも使用でき、個人データを保存するための効果的なストレージソリューションになります。
  • ストレージエリアネットワーク(SAN)も共有ストレージ方式の一つで、データ専用の別のネットワークを使用します。この方式は、一連のサーバーとソフトウェアを使用するため、より複雑です。

データセンターネットワーク

データセンター内のネットワークとは、サーバーやデバイスの相互接続の仕方を指します。サーバーとストレージデバイスの接続方法によって、データの流れや取得方法が決まります。

データセンターネットワークのインフラは、スイッチ、ルーター、ケーブル、ファイアウォールなどのネットワーク機器で構成されています。

データセンターの歴史とはどのようなものですか?

データセンターには長い歴史があります。20世紀半ばにコンピューターが高度化し、実行できるタスクが増えるにつれて、処理が必要なデータ量も増えていきました。

  • 1940年代、初期のデータセンター:初期のコンピューターは比較的単純な処理しか実行できず、生成されるデータ量もはるかに少ないものでした。そのため、データセンターも現在ほど複雑ではなく、運用形態はシンプルでした。データセンターのインフラは、現在よりも物理機器中心で、システム内には大型のコンポーネントや多数のケーブルが配置されていました。
  • 1980年代、コンピューティングの成長:1980年代を通じて、コンピューティング分野では、投資、計算機能、日常利用の規模の面で大きな成長が見られました。コンピューターシステムに依存する企業や家庭も、ますます増えていきました。その結果、コンピューターが増えるほど、データ量も増えていったのです。
  • 1990年代後半、インターネットの影響:インターネットがさらに重要になり、いちだんと利用が進むにつれ、高速なインターネットネットワークと接続性への需要が高まり、インターネットデータセンター(IDC)が必要とされるようになりました。このIDCは、より高度なデータ処理とバックアップ機能を備えていました。
  • 2020年代、AIデータセンター:人工知能(AI)の登場に伴い、CPU中心のワークロードから、メモリとGPUを中心としたワークロードへと大きな転換が進みました。AIワークロードには高性能コンピューティングが求められ、複雑な計算を効率的に処理するために、GPUや高度なメモリソリューションへの依存度が高まっています。こうした変化を受けて、データセンターは新たな需要に対応するため、より効率的で高度なものへと進化しています。

1990年代後半のインターネットの台頭は、データの消費、生成、要件が飛躍的に拡大し始めるきっかけとなりました。2000年代初頭から2010年代後半、そして2020年代初頭にかけて、インターネット、モバイルデバイス、PC、あらゆる種類の接続デバイスの利用が拡大したことで、膨大な量のデータが毎秒生成されるようになっています。

データ生成量が増えるほど、データ処理とデータストレージの必要性も高まります。データセンターには、より効果的で電力効率の高いものへと進化し続けることが常に求められています。

データセンターの種類には主にどのようなものがありますか?

ユーザーはニーズに応じて、クラウドデータセンター、オンプレミスデータセンター、コロケーションデータセンターのいずれかを選ぶことができます。

  • クラウドテクノロジーとは一般に、サーバーに物理的に接続しなくても、インターネット接続だけでアクセスできるものを指します。

    主な機能としては、サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーク、ソフトウェア、分析機能などのコンピューティングリソースを、インターネット経由でオンデマンド提供することが挙げられます。クラウドテクノロジーにより、従来のオンプレミスインフラよりも高い柔軟性、スケーラビリティ、コスト効率を実現できます。

    クラウドデータセンターも同様です。データは物理的には特定の場所にあるサーバー内に保存されていますが、ユーザーはインターネット接続を通じてリモートでアクセスし、データを取得できます。

    最大規模のクラウドデータセンターは、ハイパースケールデータセンターと呼ばれます。これは一般的なデータセンターよりもはるかに規模が大きく、何マイルにも及ぶ接続機器や大量の高価な機器を備えています。
  • オンプレミスデータセンターでは、自社のデータセンター内にすべてのインフラとデータが収容されます。この形態では、より高い制御性とセキュリティを実現できますが、スケーラビリティには制約があります。
  • コロケーションデータセンターは、機器やハードウェアを設置するためのスペースを貸し出し、データそのものは管理せずに、サポートとセキュリティを提供します。これは、オンプレミス環境では対応しきれないデータセンター要件を抱えながらも、大規模なデータセンターを自社で保有する余力がない小規模な組織にとって有効なソリューションです。

データセンターはどのように活用されていますか?

膨大な量のデータが絶えず生成されているため、世界中のあらゆる業界の企業にとって、データセンターの活用方法はほぼ無限にあります。データセンターはデータの処理と保存を担うため、その用途は多岐にわたります。いずれの用途でも、各組織が価値があるとみなすデータの保管が目的であるといえます。

医療機関の場合、活用例の一つとして、患者の診療記録を安全なデータベースで保管することが挙げられます。医療機関の多くは、何百万人もの人々の医療を管理しています。また、患者一人ひとりの診療記録が長年にわたると、膨大な量のデータになります。医療記録には、患者のプライバシー保護と法令遵守を確保するためにきわめて高いセキュリティが求められますが、データセンターはこうしたセキュリティを提供できます。

ソーシャルメディアのサイトやアプリケーションでは、データセンターがユーザーやオンライン上のユーザーの行動に関するデータを処理・保存するのが一般的です。こうした豊富なデータにより、アルゴリズムの精度を著しく高めることができます。ユーザーデータを活用することで、一人ひとりに合わせたリストを作成できるためです。ユーザーがサイトやアプリケーションを使用すればするほど、アルゴリズムによって提供されるコンテンツの精度も高まります。

生成AIのような先端技術には、膨大なデータリソースが必要です。生成AIモデルとやり取りするユーザーによって生み出されるデータは、通常、モデルの再学習に使用され、モデルの効率向上に役立てられます。AI向けデータセンターは、こうした学習を継続して行いつつ生成AIモデルの精度向上を支えているという点で、きわめて高性能かつ不可欠な存在です。

よくある質問

データセンターに関するよくある質問

データセンターとは、コンピューター、サーバー、接続機器などのテクノロジー機器を収容する施設です。データセンターを使用することで、組織は業務で生成・使用するすべてのデータを処理・保存できます。

データセンターとは、コンピューター、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器など、大量のテクノロジー機器を収容する施設です。その目的は、特別に設計された1つの場所で、大量のデータを処理、保存、管理することです。
 

データの使用状況や生成量は業界や企業によって異なるため、組織や企業はさまざまな目的でデータセンターを使用します。しかし、どのような目的であれ、組織が業務で生成・使用するあらゆるデータを処理、保存、管理できるようにするのがデータセンターです。

データセンターは通常、自社施設を持つ大企業、またはデータセンターのレンタルサービスを提供するコロケーション企業が所有しています。すべてのデータセンターを所有する単一の組織は存在しません。

データセンターにはさまざまな形態があります。初期の例としては、1940年代に米軍で使用された電子式数値積分計算機(ENIAC)が挙げられます。これは、サーバーやコンピューターを1か所に集約し、データの処理と保存を行うよう設計された先駆けとなる事例の一つです。