取り組みのきっかけとリーダーへの就任
PRIDE+Allies従業員リソースグループ(ERG)のリーダーを務めた経験は、私の職業能力を高めるだけでなく、そのような取り組みのサポートを必要とするすべてのコミュニティの支持者として貢献したいという想いを強くさせました。シンガポールPRIDE+Allies ERGは2021年初頭に10人のメンバーで結成され、私は自ら進んで支部長に就任しました。PRIDE+Allies ERGの掲げる「LGBTQ+のチームメンバーと支持者が自分らしく活躍できるように支援する」というミッションに、私は深く共感しました。初期は、マイクロンのインクルージョン・アライ研修を通じて、LGBTQ+コミュニティ内における多様性の経験について学んだり、権利について理解したり、ノンバイナリーの人たちにとっての「they/them」のような代名詞の重要性を把握したりといったことに注力しました。今年のテーマ「プライドの解放:すべてのアイデンティティを受け入れる」のもと、私たちはミッションの範囲を広げて、LGBTQ+コミュニティ内のあらゆるアイデンティティが称えられ、受け入れられるようにすることを目指しています。
メンターシップとコミュニティへの働きかけを通じた成長
私は2022年にAPAC地域リーダーに選出され、シンガポール、台湾、インド、汎アジア、日本のAPAC支部の戦略的取り組みを主導することになりました。この役割ではシニアリーダーらと接する機会がありました。シニアリーダーらはメンターとなり、指導を通じて私の個人的・職業的な成長を促してくれました。また、ERGのパートナー、DEIチーム、グローバル学習・能力開発(GLAD)チームと共同で開発したメンターシッププログラムやリーダーシッププログラムなどの取り組みを通じて、私自身のリーダーシップを磨いてきました。これらのプログラムやイベントは、メンバー一人ひとりを支援するだけでなく、あらゆるアイデンティティが受け入れられ、称えられる環境を育むことで、私たちの掲げるテーマを実現することを目標としています。
私は、Food Bank Singaporeのスターライトボランティアイベントといったイベントの企画に協力し、多くのチームに参加していただきました。すでに備わっていた能力に加えて、ERGリーダーとしてプログラム管理や戦略計画のスキルを培うことができ、これはグローバル品質シニアプログラムマネージャーに就任した際に大きく役立ちました。この役割では、これまでの経験を活かし、多様性のあるチームの調整や、プログラムの効率的な管理に携わっています。たとえば、私は以前、MSBサイトで複数のERGアクティビティを主催した経験がありますが、同サイトでQuality Big Rockプログラムのワークショップの企画を任された際、ロジスティクスやコミュニケーションの管理でその経験を活かすことができました。
毎年恒例のプライド月間の旗掲揚式を祝うPRIDE+Alliesシンガポール支部のメンバーと支持者。
実績と世界的なつながり
昨年、新しいリーダーのもと、ERGシンガポール支部は資金調達活動を評価され、マイクロンで最も慈善活動に取り組んでいるERGとして表彰されました。さらに、米国からヨーロッパに至るまで世界各国におけるPRIDE+Allies支部のリーダーらとネットワークを築きました。そこでは、自分自身の経験を磨くとともに、LGBTQ+コミュニティを支援するためのさまざまな革新的アプローチを共有しました。あらゆるアイデンティティを受け入れることを目指す各支部の取り組みは、「プライドの解放」というテーマに対する私たちの取り組みを強固にし、ひいては、私たちの取り組みの一つひとつが、マイクロンがサービスを展開する地域社会と同じように多様性に満ちたものになっていくことでしょう。
将来の展望
私はERGリーダーとしての活動を通じて深い自信を得ることができ、新しい挑戦やリーダーシップの機会を受け入れる力が養われました。現在は、共に働くすべての人の成長を促し、エンゲージメントを改善し、帰属意識を高めることを目標に掲げています。
ラオス系アメリカ人の詩人、ブライアン・タオ・ウォラはかつて、「一粒の種が森に変わる。一つの心が国を変える」と述べました。この言葉に触発され、私は変化の種を育て、インクルージョンが受け入れられるだけでなく、称えられる環境を育もうと取り組んでいます。
LGBTQ+のインクルージョンへの取り組みで世界的に評価されているマイクロンにおいて機会を得られたことに深く感謝しています。プライド月間を祝うにあたり、私を受け入れてくださった3,000人以上のプライドメンバーと支持者に特に感謝申し上げます。そして、より包括的で協力的な職場の実現を目指して、これからも共に取り組んでいけることを嬉しく思います。
個人として成長したいと考えている方や、仕事のネットワークを広げたいと考えている方には、自分のコンフォートゾーンから抜け出して、ERGにメンバーやリーダーとして参加することをおすすめします。成長、新しいつながり、印象深い経験を得る機会に溢れています。ERGに参加すると、インクルージョンを重視する文化に貢献できるだけでなく、職場内だけでは得られない貴重なスキルとインサイトが得られます。