会社のビジョンステートメントは、その会社が目指す姿の方向性を示すものです。世界中でデータと、データを活用するメモリやストレージへの依存度が高まる中、このテクノロジーに関するマイクロンの専門知識と業界における役割は、ますます重要になっています。
私たちは、単なるイノベーション企業ではなくグローバルスチュワードとして、この影響力を活用し、より公平な社会の実現に貢献しています。その一環として、マイクロンはビジョンステートメントに「すべての人々のために」という表現を追加し、「世界の情報活用のあり方を変革し、すべての人々の生活を豊かにする」としました。
マイクロンブランドの約束に基づくこの強力かつ意図的な追加は、平等とインクルージョンに対するマイクロンの責任ある取り組みを強く示すという意味を持ちます。「すべての人々のために」は、私たちのあり方だけでなく、私たちの活動も体現しています。
私たちが製造するメモリとソリューションは、何百万人もの人々が日々利用するコンピューター、電話、自動車、テクノロジーを支えています。人工知能から5Gまで、マイクロンが実現するインテリジェンスには、一部の人だけではなく、すべての人々の生活を豊かにする設計が含まれている必要があります。
これは、テクノロジーを推進するための連携方法において私たちがインクルージョンに配慮していることを意味します。私たちは、私たちが生み出すテクノロジーがすべての研究者、企業、イノベーション企業による新たな発見を可能とし、新たな治療法につながり、私たちをつなぎ続け、私たちに刺激を与え続けることを目指しています。
「すべての人々のために」という表現は、企業としてのマイクロンの価値観を体現するものでもあり、すべての人々に機会を創出し、そのビジョンを私たちの生活と仕事の場である地域社会にも広げていくために私たちが歩み始めた長い旅路を支えています。マイクロンは、多様な従業員が協力することこそがマイクロンの強みとイノベーションを実現するために非常に重要であると考えています。そのため、私たちのビジョンステートメントにもこれが反映されるべきであると考えています。
「すべての人々のため」のテクノロジーの創出
マイクロンは、顧客、サプライヤー、パートナー、チームメンバーで構成される巨大なエコシステムの一部です。私たちは、最高の結果を達成し、技術革新や新たな発見において飛躍的な前進を遂げるためには、デジタルの分断と社会的分断の両方を埋めるために全員が協力する必要があると痛感しています。
このコラボレーションの実践は、新型コロナウイルスへのグローバル対応でも見られました。マイクロンがチームメンバーによる慈善寄付に対するマッチング拠出を2対1に引き上げたとき、チームメンバーによる寄付が1000万ドルを超えました。これには会社負担分を含まれていません。
マイクロンは、エコシステムの支援を強化するため、中小規模サプライヤーへの支払いの前倒しや、緊急医療対策のために施設と物資を寄贈するなど、現物支給による支援も行っています。こうした活動により、中小規模のサプライヤーの多くが事業を継続することができ、世界トップクラスのメモリとストレージソリューションを提供するというマイクロンの約束を果たすために、引き続き私たちに協力してくれました。
「すべての人々のため」の機会の創出
マイクロンのビジネスリーダーシップチームは、マイクロンの影響力とリソースを活用し、マイクロン社内と私たちが故郷と呼ぶ地域社会の両方でより良い変化を生み出すために尽力しています。私たちは、リーダーや技術職の多様性を高める必要があることを認識しており、こうした分野での前進を目指しています。昨年は、ダイバーシティ・イコーリティ・インクルージョン担当バイスプレジデントを初めて採用し(光栄にも私がその役割を担っています)、シニアリーダー職に就くヒスパニック系の割合を2倍以上に増やしました。同様に、従業員リソースグループ(ERG)の拡大を図っています。例えば、アフリカ系アメリカ人従業員ネットワーク、Capable、Mosaic(モザイク)などが新しいグループとして追加されました。Capableは、目に見える障がいや目に見えない障がいを持つチームメンバーを支援するグループで、Mosaic(モザイク)は文化の多様性を称えるグループです。また、最近インドで設立されたPRIDE+アライERGなど、世界各地でLGBTQ+の人々を称えています。さらに、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系、女性が学ぶ大学への働きかけを強化し、インクルーシブな採用の取り組みを世界規模で拡大しています。
今年、マイクロンは、助成金とマイクロンのチームメンバーによる寄付金の2対1のマッチングを通じて、NAACP Legal Defense and Educational Fund(NAACP法的防衛・教育基金)に約100万ドルを寄付しました。助成金は、疎外されている個人や家族の人間としての基本的ニーズ、地位向上、教育の確保に特化した現場組織を支援するために使用されます。
マイクロンのビジョンステートメントに「すべての人々のために」という表現を追加することは微々たる変更に見えるかもしれませんが、私たちの行動はこの表現を大きく裏付けています。私たちは、「すべての人々のために」という表現が、私たちのテクノロジーが実際にすべての人々のためのものであり、私たちの企業ブランドと価値観がすべての人々を対象としていることを意味するよう、常に取り組んでいます。