マイクロンにおいて、サステナビリティとは、世界中のすべての人々が生活を豊かにするために、情報の活用方法を変革するというマイクロンの中核となるビジョンであり、私たちの長期的なビジネス戦略にとって不可欠であります。
この目標に向けて、私はパートナーシップの力を発表できることを誇りに思います:2023年度マイクロンサステナビリティレポートは、私たちのサステナビリティの目標に向けた継続的な進展をまとめたものです。サステナビリティレポートの全文に加え、私たちは、環境、社会、ガバナンス(ESG)プログラムにおける成果をまとめた 2023年度サステナビリティ進捗状況サマリー を発行しました。マイクロンのサステナビリティへの取り組みについての詳細は、ぜひ両資料をお読みください。
メモリおよびストレージソリューションは、医療から教育、エンターテインメントまで、生活のさまざまな側面に不可欠です。世界がイノベーションを続け、テクノロジー産業が成長するにつれ、メモリとストレージはその中心にあり続けるでしょう。
私たちの影響を認め、対処すること
私たちは業界のリーダーとして、サスティナビリティの向上をリードする責任があると考えています。また、私たちが行う半導体製造に関わる事業、それに伴う運営や調達が、マイクロンの従業員や顧客、地域社会、さらには地球に影響を与えていることをマイクロンは心得ています。半導体の製造には多くの資源と膨大な電力が必要であり、マイクロンは多面的なアプローチで環境への影響に取り組んでいます。マイクロンは、事業活動と調達エネルギーからの温室効果ガス排出について2050年までに排出量ゼロを達成するという野心的な目標を掲げているほか、世界全社で再生可能エネルギーの採用を進め、廃棄物管理と水資源のリサイクルについても改善するという目標を掲げています。
こうしたサステナビリティの目標は、強力なパートナーシップなしには達成することができません。私たちは、半導体製造のサステナビリティに関わる新しい基準を打ち立てるため、世界中の同業他社やサプライヤー、顧客と意識的に連携しています。私たちは、業界をリードする製品、事業運営、調達、そしてチームメンバーや地域社会との交流に関わるESGの影響に焦点を当てた戦略に絶えず挑戦し、強化していきます。
マイクロンの成果のご報告
2022年は社内での協力と社外での協力機会の拡大に重点を置き、受賞歴のあるESG活動の強化を継続しました。サステナビリティを念頭に置いて行動し、事業活動を行うことで、私たちは目標に向けて驚くほどの前進を遂げました。マイクロン成果と主なハイライトを、以下の通り、いくつかご紹介します。
- マイクロンの目標を発表しました。これは、2030年までに温室効果ガスの総排出量を2020年比で42%削減するという約束を含め、事業活動と調達エネルギーからの排出について2050年までにネットゼロエミッションを達成するという目標で、これによりマイクロンはパリ協定の目標と合致することになります。
- マレーシアで再生可能エネルギーの比率が100%に達したほか、世界各地で再生可能エネルギー調達契約を締結しました。
- 水の再利用、リサイクル、水質改善により65%の節水を達成しました。
- インクルージョン指標スコアが86%となり、3年連続でスコアが上がりました。詳しくは、 DEIレポートをご覧ください。
- 従業員リソースグループの加入者が増え、全体の39%に達しました。これは2021年度比で50%近い増加です。
- マイクロン財団の資金援助を受けた人が世界で610万人に達しました。詳しくは、 Micron Gives活動報告書をご覧ください。
- 260人を超えるサプライヤーの代表者が参加したマイクロンの第1回サプライヤーデーにおいて、コラボレーションとダイバーシティの重要性と今後の機会を確認しました。
- 多様性が高いサプライヤーへの支出額が4億5,400万ドルとなり、目標の4億400万ドルを上回りました。
- アイダホ州ボイシとニューヨーク州クレイでの投資計画を発表しました。合わせて、環境・社会関連の重要目標も発表しています。
- 1α(1アルファ)メモリと比較して電力効率が約15%高い1β(1ベータ)DRAMテクノロジーを発売しました。
- 職場における危険性の排除に役立つテクノロジーに投資しました。
- 半導体業界気候関連コンソーシアムの創設メンバーとなりました。業界全体の温室効果ガス排出削減に貢献するソリューションを検討します。
- 70人以上が参加したピッチイベント、第1回「SEMI Startups for Semiconductor Sustainability」を共催しました。
これらは目覚ましい成果であり、チームとして私たちが成し遂げたことを大変誇りに思います。しかし、私たちにはやるべきことがまだたくさんあります。マイクロンは、業界のパートナーと共に、環境に永続的に良い影響を与えられうようなサステナブルなビジネス慣行を生み出し、今後もその先頭を立っていくものと私は確信しています。私たちは次世代に向けて、よりすばらしい世界を共に築いていくことができます。