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人工知能とインテリジェントエッジ

マイクロン・テクノロジー | 2020年1月

ロボットとホログラムによって、私たちがまるでSFの世界に住んでいるように感じられる日が来るでしょうか?

SFで描き出される未来は、ロボットが人間たちと並んで働き、ホログラフィーによるメッセージが空間に発せられ、超光速(ワープ)技術によって宇宙船が光の速さで移動できる世界です。新しい十年の始まりを告げる2020年現在、3つのうち2つはすでに現実と言えます。マイクロンのメモリにおけるイノベーションと深層学習の高速化は、インテリジェントロボットとバーチャルリアリティを現在のような変革的ツールにするうえで役立っています。Price Waterhouse Coopersによると、人工知能(AI)が米国経済に与える経済効果は、2030年までに15兆ドル超に達すると予測されています。

「インテリジェントエッジ」とは、データを取得した場所の近くで分析・集約する、絶え間なく成長を続けるコネクテッドシステムおよびデバイスの集合を指します。現在のインテリジェントデバイス(エッジでAIを利用して推論するデバイス)は、さらに自己完結的になり、アルゴリズムを実行するのにクラウドに接続する必要がありません。AIの応用は、一般に次の2つの部分で考えられます。

  • 大量のデータ(一般にクラウドに存在する)を基に行われるトレーニング。これにより、希望する結果を導き出すアルゴリズムを開発します。
  • 推論。これは、アルゴリズムを新しいデータに適用して有効利用することを意味します。
今日のインテリジェントエッジデバイスには、秒単位ではなく、ミリ秒単位での応答が求められています。そのためには、クラウドにデータを送信してリモート処理するのではなく、デバイス自身がその場で推論を実行し、データを処理する必要があります。デバイスメーカー各社は、より高速なニューラル処理を実現するFPGAやGPUを設計し、DRAMを大量に使用して必要なデータをこれらに供給しています。その結果、トレーニングプロセスの一環としてアルゴリズムを柔軟に調節し、ハードウェア構成の調整によって最適な結果を得ることが可能になっています。

マイクロンには、ハードウェアボードと完全なSDKで構成される、深層学習アクセラレーターがあります。お客様はこれを利用して、特にモノのインターネット(IoT)とエッジコンピューティングにおけるデータ解析で必要とされる深層学習ソリューションを開発することができます。マイクロンは1つの総合的なAI開発プラットフォームにコンピュート、メモリ、ツール、ソフトウェアを統合し、AIワークロード用に最適化された革新的なメモリを開発するための鍵となる構成要素を提供しています。

マイクロンの高速LPDDR5 DRAMおよび大容量SSDは、エッジデバイスにおける高速な推論のためのデータの保存/提供に使用されています。マイクロンのマネージドNANDおよび低電力DRAMソリューションは、スマートフォンにおけるインテリジェンスを促進します。

データのあるところにマイクロンがあります。マイクロン — インテリジェンスを加速。