デザインツール
イノベーション

VRおよびAR市場の発展に向けたマイクロンの取り組み

クリス・ホーシャー | 2024年11月

バーチャルリアリティ(VR)および拡張現実(AR)市場が発展を続ける中、マイクロンは最前線でイノベーションを推進し、最先端のソリューションを提供しています。ARとVRが次世代のユーザーインターフェースになることでマイクロンにビジネス機会が生じることについては、過去にマイクロンのブログでご説明しました。同様に、Qualcomm XR2+ Gen 2プラットフォームの製品認定も、メタバースの実現に向けたマイクロンの継続的な取り組みを表しています。512GB UFS 3.1および64Gb 1ß(1ベータ)をベースにしたLPDDR5Xを提供することで、マイクロンはVRおよびARアプリケーションの需要の高まりに対応し、より豊かなグラフィック、熱分布の改善、バッテリー性能の向上を実現して、ユーザーエクスペリエンス全体を向上させています。

認定製品ポートフォリオの拡大

マイクロンのイノベーション、品質、信頼性は、ポートフォリオの継続的な強化に反映されています。マイクロンでは製品を絶えずアップグレードすることで、顧客に最先端のメモリおよびストレージソリューションを提供できるよう尽力しています。最先端のDRAMは、マイクロンのイノベーションの証です。これらのスモールフォームファクタの高速DRAMソリューションは、最新のVRおよびARアプリケーションの厳しい要求に応えられるように設計されています。マイクロンのメモリとストレージは、強力な処理要件に対応しながら低消費電力を実現します。これは、現在および次世代のVRのパフォーマンスとユーザーの期待値を満たす上で重要です。

VRの増大する容量ニーズに対応

メタバースで堅牢なVR体験を実現するには、複数のアプリケーションとセンサーの複雑な同時処理が必要となります。これらがシームレスに統合されることで、存在、位置、感覚知覚が絶えず変化する仮想世界のビューが生成されます。専用設計された最先端のオンボードGPU搭載マルチコアSoC、そしてマイクロンの最先端のメモリとストレージソリューションによって、優れた没入型エクスペリエンスを顧客に提供するための必要な処理が可能となります。LPDDR5XとUFS3.1は、Qualcommをベースとしたアンテザード型VRヘッドセットに最適です。これらは世界的なARおよびVR市場において重要な役割を果たすもので、IDCの予測によれば、出荷台数が2028年までに2300万台近くまで成長し、2024年から2028年の年平均成長率(GAGR)は36.3%になるとされています*。これらの2つのテクノロジーによって、Qualcomm XR2 SoCファミリーのアプリケーションに必要な次世代のパフォーマンス(応答時間、消費電力、小型化)が実現します。

Micron UFS 3.1 512GBは、VR市場において画期的な製品です。VRアプリケーションの数が増えるにつれて、その複雑さから、堅牢なストレージソリューションの必要性がますます高まっています。ユーザーは、幅広いコンテンツやアプリケーションにほぼ瞬時にアクセスできることを求めており、512GB UFS 3.1はまさにそれを実現します。このソリューションは、読み込み時間が短く、デバイス上でアクセスできるため、シームレスなユーザーエクスペリエンスが保証され、VRユーザーが中断なく仮想世界に没入できます。

最大7.5Gbpsのスピードグレードに対応するマイクロンのLPDDR5Xは、Qualcommの最新チップセットであるXR2 Gen 2 SoCに容易に適合しました。マイクロンのLPDDR5Xメモリは、ピークデータレートにおいて、従来のLPDDR5ソリューションよりも最大33%高速なパフォーマンスを発揮します。また、バッテリー性能を改善したことで、ユーザーエクスペリエンスが向上し、空間/仮想エクスペリエンスをより長い時間楽しむことができます。マイクロンのLPDDR5XおよびUFS 3.1ソリューションは、複数のアプリケーションとセンサーの同時処理を可能にします。また、これらをシームレスに統合することで、存在、位置、感覚知覚が絶えず変化するメタバースのビューを実現させます。このようなパフォーマンスと低消費電力のバランスは、極めて重要です。

業界リーダーとの連携

VRおよびAR市場におけるマイクロンの成功は、Qualcommのような大手チップセットベンダーや相手先商標製造会社(OEM)との継続的な協力関係によって支えられています。これらの業界リーダーとの緊密な連携を通じて、マイクロンの製品がVRヘッドセットの厳格な要件を確実に満たせるよう努めています。マイクロンのメモリとストレージは、複数のデバイスメーカーの主要なVRデバイスに搭載されています。そのようなパートナーシップによって、マイクロンは常に時代の最先端に立つことができ、信頼性の高い高性能製品やサポートを顧客に提供することができています。

将来の展望:VRの有望な未来

マイクロンはVR市場の可能性に期待しています。CES 2024で大手OEMから複数の発表があり、マイクロンでは2025年がVRにとってエキサイティングな年になると予想しています。VRおよびAR市場の発展に対するマイクロンの取り組みは、革新的な製品の提供や戦略的コラボレーションに現れています。これらの分野の高まる需要に応えようとするマイクロンの取り組みは、最近行われたQualcomm XR2+ Gen 2プラットフォームの製品認定や、512GB UFS 3.1および64Gb 1ßベースの150S LPDDR5Xの提供開始においても浮き彫りになっています。マイクロンは引き続き、VRおよびARアプリケーションの進化するニーズに対応する高性能かつ低消費電力のメモリおよびストレージソリューションの提供に注力していきます。

Qualcommをベースとしたアンテザード型VRヘッドセットに最適なマイクロンのソリューション、LPDDR5XおよびUFS 3.1の詳細については、こちら(LPDDR5X)およびこちら(UFS 3.1)をご覧ください。

* https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS52598524
Mixed and Extended Reality Headsets to Drive Strong Growth Through 2028, According to IDC

Sr. Segment Marketing Manager

Chris Hoecher

Chris Hoecher is responsible for strategic marketing in the consumer segment of Micron’s Embedded Business Unit. He has 30+ years of experience in consumer electronics with an emphasis on video delivery and technology evolution. A Colorado native, he enjoys fishing and the great outdoors, seeking to find the less traveled pathways through the Rocky Mountain West.