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サイエンスフィクションが予測した11の実在するテクノロジー

マイクロンテクノロジー | 2026年3月

現実化した未来のテクノロジーに関して言うと、映画、テレビ番組、本の書き手が想像した非常に突飛なシナリオのいくつかは、今では現実のものとなっていますが、そうしたシナリオは、実はSF作品から着想を得たものでした。

実際、このような未来を思い描く作家がいなければ、ビデオチャット、携帯電話、タブレット、ドローン、ロボットといったデジタルテクノロジーは、そもそも存在しなかったかもしれません。SF作品に描かれた未来のテクノロジー予測には、クレジットカード、テレビ、1969年の月面着陸などがあります。バイオニック義肢、軍用戦車、抗うつ薬、そして潜水艦もまた、SF作品から生まれました。

インターネットでさえ、SFが現実になった一例です。その起源は、30年以上前に出版された本にあります。その本は、ウィリアム・ギブソンの著書「ニューロマンサー」です。彼は「サイバースペース」という言葉を生み出し、それを(驚くほど先見の明を持って)「合意に基づく幻覚」と定義しました。ギブソンは現代のノストラダムスとしてもてはやされた人物ですが、その他にもリアリティ番組やナノテクノロジーなど、SF的な驚異のテクノロジーについて予言しています。

SFによる予測の中には、反ユートピア的なものもいくつかあります。スタンリー・キューブリックの映画「2001年 宇宙の旅」に登場する悪のコンピューター、HAL 9000がその例です。「2001年 宇宙の旅」が1968年に公開されてから50年以上たった今でも、HAL 9000は人工知能の潜在的有害性を警告し続けています。

一方、私たちの生活を豊かで充実したものにするテクノロジーの可能性を示したテクノロジー予測も、数多く存在します。ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」(1977年)に登場するホログラム・テーブル(ホロテーブル)から、1960年代のテレビ番組「宇宙家族ジェットソン」のビデオチャットや空飛ぶ車に至るまで、数多くのSF的なデバイスやその模倣品を最初に想像し、インスピレーションを与えたのは、科学者ではなく、作家たちだったのです。

未来がどうなるかを知っている人は一体誰でしょう。どうやらSF作家のようです。あとは科学の力を待つだけです。テクノロジーの進歩によって実現されます。

未来を想像する

軍用戦車、タブレット端末、潜水艦、バイオニック義肢、向精神薬。SFで予測され、現実となったテクノロジーのリストは、一冊の本を埋め尽くすほどの長さです。実際、このテーマを全編で語り尽くしている本も複数存在します。しかし、コンピューターが存在する以前の時代に、デジタルテクノロジーをどうやって予見できたのでしょうか? 驚くべきことだと思いませんか?

SFとテクノロジーの結びつきは、まったくの偶然ではないことが分かっています。研究者は、未来を想像する本やテレビ番組および映画から着想を得ています。ある調査によると、SF作家は科学者と頻繁に交流しており、彼らが書いた作品は、さまざまな形でテクノロジー研究に影響を与え、アイデアを供給しています。

  • 人体の改造または拡張
  • 人間とコンピューターの相互作用
  • 人間とロボットの相互作用
  • 人工知能

あなたが次に挙げる11種類のテクノロジーのいずれかの恩恵に浴しているとすれば、SF作家への感謝をお忘れなく!

1. 携帯電話:テレビ番組「スタートレック」は1966年、コミュニケーションツールである折り畳み式携帯電話を登場させました。その30年後、モトローラはこの連続テレビ番組にちなんで名付けた世界初の折り畳み式携帯電話、StarTACを発売しました。興味深いことに、「スタートレック」の制作者たちは、トライコーダーという携帯型デバイスも乗組員に持たせました。カーク船長と乗組員はこれを使用して、訪れた惑星からデータを収集・保存していました。制作者がこの2つのデバイスを1つのSF的なデバイスに一体化することを思い付いていれば、スマートフォンを予見していたことになるかもしれません。

2. 3Dホログラム:研究者がこのSF的なテクノロジーを現実にしようと懸命に努力してきたのは、オビ=ワン・ケノービに助けを求めるレイア姫のホログラムをロボットR2D2が投影する、「スター・ウォーズ」のあのシーンに触発されたからではないでしょうか。現在、ホログラフィーはさまざまな分野で利用されており、2019年には、ロックンロールのアイコンであるバディ・ホリーとロイ・オービソンを「蘇らせ」、コンサートで生演奏のミュージシャンたちと共演させています。

3. 3Dフードプリンティング:アニメ化されたテレビ番組「宇宙家族ジェットソン」の一家は、三食きちんと調理する家庭用フードマシンを持っていました。「スタートレック」には、文字どおり何もないところからわずか数秒で食べ物を印刷できるレプリケーターが登場しました。そして現在、コロンビア大学では、分子レベルからの構築ではなく、あらかじめ用意された食材を用いて、調理済みの食事全体を出力可能な3Dプリンティング技術の開発に成功しています。なお、分子レベルからの食品生成技術は現在研究段階にあります。また、デザートの分野では、究極のチョコレートプリンターの開発競争が繰り広げられています。

4. 家庭用ロボット:チェコの作家カレル・チャペックは、1920年に有名なSF劇「R.U.R(Rossum's Universal Robots=ロッサム万能ロボット会社)」で「ロボット」という言葉を作り出しました。この言葉は、チェコ語で「強制労働者」を意味する「robotnik」に由来しています。

レスター・デル・レイが1938年に発表した物語「ヘレン・オロイ」では、二人の男がロボットの家政婦ヘレンを発明し、彼女に恋をします。そして、フィリップ・K・ディックが1955年に著した短編「ナニー」に登場するロボットは、子供をあまりにかいがいしく世話したため、そのロボットが仕える家族はより新しいモデルへの交換を拒みます。(ネタバレ注意:大惨事になります。)

しかし、SF作品で最も広く知られているロボットの召し使いは、おそらく「宇宙家族ジェットソン」のロージーでしょう。いつも羽根ばたきを手に持ち、ビービーという愉快な音を出しながら話すロボットです。現在実用化している円盤型のロボット床掃除機は、仕事を非常にうまくこなすと言われていますが、マルチタスクをこなす人工知能ロボットはまだ私たちの家庭で働いていません。研究者によると、このテクノロジーは開発中であり、市販されるのは約10年後になると言われています。

5. 自動運転車:SF作家アイザック・アシモフが、ニューヨークタイムズ紙で1964年に行った未来のテクノロジー予測では、「ロボットの頭脳」を搭載した車が、2014年の世界博覧会で目玉になるとされていました。

「ロボットの頭脳を備えた車両の設計に、多くの労力が注がれるだろう。その車両は目的地を設定でき、人間の運転手の鈍い反射神経に邪魔されることなく、その目的地に向かって進むだろう」と、アシモフは書いています。

ジェームズ・ボンドの映画でも、人間によるわずかな介入で自律走行する自動車が描かれています。1997年公開の「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」で、エージェント007はBMW 750ILの後部座席に座り、携帯電話を使って自動車を制御します。実際、ボンドはいつも格好よく自動車を乗り回していますが、その多くの機能がすでに登場しているか、近い将来に登場する可能性の高いものです。実際、調査によると、2040年には新車の70%に何らかの「自動運転」機能が搭載される見通しです。

6. 空飛ぶ車:A地点からB地点に最も早く到達する方法は、カラスのように一直線に飛ぶことです。地球は丘陵や湿地帯で覆われています。そのため多くの場合、直線的に移動することは不可能であり、スピードを落とさざるを得ません。SF小説の中で人間が空を飛ぶのは、必然と言えるでしょう。空飛ぶ車の早い時期における出現例は、ボンドの生みの親でもあるイアン・フレミングによる1964年の小説(1968年に映画化)「チキチキバンバンは まほうの車」です。

フレミングは、英国のレーシングドライバー兼自動車エンジニアであるルイ・ヴォロウ・ズボロフスキー伯爵が設計した実在の「チキ・バン・バン」号をモデルに、この童話を書いたと伝えられています。現実のチキ号は空を飛びませんでしたが、シリーズの最後に登場した車、チキ4号(「バブス」に改名)は、1926年に時速275kmで走行し、陸上での最速記録を打ち立てました。2018年に樹立された現在の記録は時速約722kmですが、空飛ぶ車が今後どれだけ速く移動するようになるかは想像も付きません。

「自律型の都市航空機」の開発は、軍隊やNASAだけでなく、民間でも進められています。これらの飛行車両は、少なくとも1人の人間を搭乗させることができることからドローンには分類されず、2040年までに一般的な利用が始まると予想されています。

7. ドローン:フランク・ハーバートによる1965年の小説「デューン」では、小型の「狩猟・探索用」暗殺ドローンが予見されています。「スター・ウォーズ」には自律飛行体が随所に登場します。実際、この数十年にわたり多くのSF小説と映画で、最初は軍事目的のドローン、より最近では商業目的やレクリエーション用のドローンが、実用化されるずっと以前から描写されてきました。

米国連邦航空局(FAA)は2006年に最初の商用ドローン許可証を発行し、その後の8年間で16件の許可証を発行したと報じられています。その後、アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾスが2013年に、ドローンを使った荷物の配送を検討していると発表すると、ドローンへの関心は文字どおり爆発的に高まりました。その後、ドローンを飛ばすために必要なリモートパイロット証明書の発行件数は、2018年に10万件に達しています。

それに伴いドローンの応用先は、航空写真、緊急対応、農作物の高精度モニタリングなどに広がっています。そして、レイモンド・Z・ガランの1936年の短編小説「スカラベ」で予見され、テレビの連続ドラマ「ブラック・ミラー」で広く知られるようになったロボビーは、いつの日か私たちの食用作物の受粉を助けてくれる可能性のあるSF的なテクノロジーです。ウォルマートは2018年、花粉を検出・拡散できる小型のドローンに関する特許を出願しました。

8. 仮想現実:ゴーグルを装着する現実的な未来のテクノロジーとしてのVRの前触れは、スタンリー・G・ワインバウムによる1935年の小説「ピグマリオン眼鏡」に見られます。スティーブン・リズバーガー監督による1982年の映画「トロン」でも、デジタル世界への移行が予見されています。また、スティーブンソンによる1992年の小説「スノウ・クラッシュ」は、今日に通じる方法で、VRを次のように表現しています。

「コンピューター内部の電子ミラーを使用してビームを往復させることにより、主人公ヒロのゴーグルレンズを走査する仕組みになっている。この仕組みは、テレビ受像機の電子ビームがブラウン管の内面を走査して画像を描く仕組みとほぼ同じだ。ビームが描く画像が、ヒロの現実の視界の前に空間を描き出す…。

つまり、ヒロは実際にはまったく別の場所にいるのである。彼は、ゴーグルに描き出され、イヤホンを通じて音を聞く、コンピューター生成の宇宙の中で存在している。」

今日のVRは、ここに挙げた作家たちが想像したものとかなり似通っており、没入感のある3D画像と音声を提供するゴーグルを使用して別の世界に脱出することを可能にしています。ハプティック(触覚)グローブも、SFの世界のテクノロジーが現実になった一例です。これを使用すると、「もう一つの宇宙」での触覚体験が得られます。現在、この体験に香りを組み込むための研究も進められています。

9. スマートウォッチ:連載漫画「ディック・トレーシー」のファンは、作者のチェスター・グールドが1946年の作品で双方向通信機能付きの手首装着型ラジオを主人公の刑事に持たせたとき、未来を垣間見ました。1964年、グールドはこのSF的なデバイスにビデオ機能を追加しました。これは現在のスマートウォッチには搭載されていない機能ですが、いずれは必然的に搭載されることになるでしょう。

グールドがこのビデオウォッチを考案するきっかけとなったのは、おそらく「宇宙家族ジェットソン」でしょう。同作では、1962年の世界に住む少年エルロイ・ジェットソンが、自分の腕時計を使って、同じ制作会社による別のアニメシリーズ「フリントストーン」を見たり、電話をかけたり受けたりしていました。

10. ビデオ通話:Zoom、FaceTime、中国におけるWeChatなどのビデオチャットアプリは、ビジネスミーティングや個人の通話に日常的に使用されています(全世界のビデオ通話ユーザーは、WhatsAppだけでも1日あたり3億4000万分もの時間をビデオ通話に費やしています)。ビデオ通話というテクノロジーが、驚嘆すべき(そして不可能な)ものと思われていたのが、さほど遠くない過去だったとは、今では想像しづらいほどです。

相手の顔を見ながら電話で話すシーンは、かなり以前からSFに登場しており、その先駆けはヒューゴ・ガーンズバックが1911年に発表した小説「ラルフ124C 41+:ロマンス・オブ・ザ・イヤー2660」です(ガーンズバックはルクセンブルク出身のアメリカ人)。この小説には、「テレフォト」と呼ばれるテレビ会議デバイスが登場します。1927年に制作されたドイツ映画「メトロポリス」では、壁掛け型のテレビ電話が登場しています。「2001年 宇宙の旅」でも同様です。

11. イヤホン:レイ・ブラッドベリによる1953年の小説「華氏451度」では、耳に挿入して使用する貝殻型と指ぬき型のラジオや、Bluetoothのようなヘッドセットが描かれており、こうしたデバイスが「[あなたの]眠らない心の岸辺に次々と押し寄せる音楽と話声からなる電子の海」を作り出しています。このSF的なテクノロジーは、まるでワイヤレスイヤホンのようではありませんか。

SF的なテクノロジーの夢は、記憶と処理技術によって現実となる

これらのテクノロジーを実現するには、十分なメモリ、ストレージ、そして超高速の処理能力が必要です。たとえばバーチャルリアリティは、フレームを落とすことなく(フレームの欠落はめまいを引き起こします)、人間の思考速度で大量のデータを処理しなければなりません。このリストに挙げられている、ほとんどすべてのテクノロジーの原動力となる人工知能は、私たちと同じくらいに速く「考える」必要があります。そうでなければ、私たちが人工知能を賢いとみなすことはありません。これは、5Gテクノロジーによって実現される能力です。

マイクロンは、より小さなスペースにより多くのデータを保存し、コンピュータープロセッサーにデータをより速く移動させることのできるソリューションによって、未来のテクノロジーが直面する課題に取り組んでいます。このようなソリューションとしては、ビデオゲーム用に開発され多様なアプリケーションで使用されている広帯域幅GDDR6グラフィックスメモリ、高速DRAM、高密度NANDフラッシュメモリ、そして非常に高速なマイクロン製SSDがあります。

SFで予見されたテクノロジーで今後登場するものは、一体何でしょうか? スペインの映画監督ナチョ・ビガロンドによる「TIME CRIMES タイム クライムス」や、H・G・ウェルスの「タイムマシン」に描かれている時間旅行でしょうか? 「スタートレック」に登場する「転送してくれ」という言葉に反応する転送装置でしょうか? J・K・ローリングのハリー・ポッター・シリーズで主人公が羽織っている、目に見えないマントでしょうか? 別の惑星や太陽系への旅でしょうか?

ここに挙げたテクノロジーだけでなく、その他のテクノロジーにも、まだ登場していないものがあります。もし実現されるとすれば、そうしたテクノロジーには、マイクロン製品が採用される可能性が高いでしょう。現在も、そして将来も、マイクロンは最高水準のハードウェア製品をつくり続け、メモリおよびストレージのソリューションの分野で業界をリードし、SFが予測する近未来への道を開きます。

本稿で言及している映画、テレビ番組、書籍、演劇は、それぞれの作者による芸術作品です。マイクロンはこれらの創作物とは一切関係がありません。これらの作品で表明された見解および意見は、マイクロンテクノロジーの見解および意見を反映するものではありません。言及した作品

登場順:
 
「ニューロマンサー」、ウィリアム・ギブソン、1984年

「2001年 宇宙の旅」、MGM、1968年

「スター・ウォーズ」、ルーカスフィルム、1977年

「宇宙家族ジェットソン」(ハンナ・バーベラ、1962~1962年、1985~1987年)

「スタートレック」、ジーン・ロッデンベリー、1966~1969年

「ロイ・オービソン&バディ・ホリー:ザ・ロックンロール・ドリーム・ツアー」、ベースホログラム、2019年

「R.U.R.(ロッサム万能ロボット会社)」、カレル・チャペック、1921年

「ヘレン・オロイ」、レスター・デル・レイ、1938年

「ナニー」、フィリップ・K・ディック、1955年

「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」、MGM/ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ、1997年

「チキチキバンバンは まほうの車」、イアン・フレミング、1964~1965年(全3巻)

「チキ・チキ・バン・バン」、ユナイテッド・アーティスツ・ピクチャーズ、1968年

「デューン」、フランク・ハーバート、1965年

「スカラベ」、レイモンド・Z・ギャラン、1936年

「ブラック・ミラー」、チャンネル4、2011~2014年;ネットフリックス、2016年~現在

「ピグマリオン眼鏡」、スタンリー・G・ワインバウム、1935年

「トロン」、リズバーガー・クシュナー・プロダクションズ、1982年

「スノウ・クラッシュ」、ニール・スティーブンソン、1992年

「ディック・トレイシー」、チェスター・グールド、1931~1972年、様々なイラストレーター、1972年~現在

「フリントストーン」、ハンナ・バーベラ、1960~1966年

「ラルフ124C 41+:西暦2660年のロマンス」、ヒューゴ・ガーンズバック、1911年

「メトロポリス」、UFA、1927年

「華氏451度」、レイ・ブラッドベリ、1953年

「her/世界でひとつの彼女」、アンナプルナ・ピクチャーズ、2013年

「TIME CRIMES タイム クライムス」、カルボ・ヴァンタス・エンターテインメント、ジップ・フィルムズ、ファイン・プロダクションズ、アルセニコPC、2007年

「タイムマシン」、H・G・ウェルズ、1895年

ハリー・ポッター・シリーズ、J. K.ローリング、1997~2007年

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